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「ねえ、「さいちゅう」があるよ」 と彼女はお土産ショップで僕に言った。 「それ、「さいちゅう」じゃなくて「もなか」だよ。「最中」って書いて「もなか」って読むんだよ」 と僕は答えた。 「「さいちゅう」じゃなくて、「もなか」ね」 と彼女はそれを忘れないようにするために繰り返した。 彼女は「もなか」が気に入ったようだった。