【呪いともとれる】 怖い手紙が来た話
あの訳あり物件での出来事があまりにも濃すぎたために忘れておりましたが、それ以前にも家の中で軽い怪奇現象のようなことを経験しています。
そして、そのときに相談したことがきっかけで、怖い手紙を送られたことがありました。今回は、そのときのエピソードを書き留めておこうと思います。記録の一つとして。
自宅で起こった怪奇現象とは?
当時、私は事務所兼住居として借りたマンションに住んでいました。もう20年以上も前のことです。快適に暮らしていたマンションでしたが、ある時期妙なことが起こりました。
エアコンやテレビの電源が勝手に入るという怪奇現象が続いたのです。
といっても、頻繁ではなく、それぞれ1〜2回程度のもの。それでも、夕暮れ時や夜間の暗い時間帯にいきなりテレビの電源が入って音声が響くのは怖いものでした。今思えば、霊が電化製品に反応しやすいアレでしょう。
この頃、夫とは結婚前提でお互いの部屋を行き来していましたが、些細な問題が起こっていました。それは、夫につきまとう女性です。以前noteでも書いた女性で、夫に一方的に思いを寄せている人がいたのです。夫は当時バンド活動をしていましたが、私がライブに行かないよう生き霊になってまで苦しめてきた女性でした。
実際に夫のライブで会っており、嫌がらせのようなこともされています。夫が私の部屋に来ているときに電話をかけてきたことも何度かありますが、夫と女性の間で何かあったわけではありません。その女性と夫が知り合ったいきさつは以前の記事で書いています。
霊符で怪奇現象がなくなった
彼女の行動で困っている頃に起こり始めた怪奇現象。夫と相談し、何かお守りのようなものはないかと考えた末、ある霊符を取り寄せたのです。
検索ワードは忘れましたが、ネットでヒットしたのがその霊符でした。扱っていたのは、千葉のお寺さんです。
住所を見ると、姉の家の近くではありませんか。そこで興味を持ち、GoogleMapで検索。住宅街の一角で、お寺という雰囲気はありません。一般住宅と同じくらいのとても小さな建物でした。意外に感じましたが、メールで事情を伝えると対応は親切です。
(やはり、お坊さんだけあって穏やかな方なのだろうなあ)
そう思い、早速送っていただくことに。
ただ、いろいろ知識がついた今考えると、一般的な霊符ではありませんでした。神仏の絵柄が書かれたもので、裏面に何か梵字のようなものだけ書かれていた気がします。恐らく、オリジナルの霊符だったのでしょう。その霊符は効果があり、家の中は落ち着いて穏やかになりました。
それからどれくらい経ったのか・・・。
夫が私のマンションに引っ越してくる形で同居を始めた頃、また家の中に気味の悪い空気が漂うようになったのです。といっても、その後に住んだ家に比べたら非常に軽度なもの。それでも、何となく気味が悪いと感じた私たちは、その霊符を思い出し、もう一度購入することにしました。
お寺にメールすると、覚えていてくださったようで快く応じてくれました。ところが、お坊さんがおっしゃるには
「霊符もいいですが、自宅のお祓いをした方がいいでしょう」
というのです。千葉からわざわざ?と思いましたが、夫と相談し、お願いすることにしました。
ただ、一度は返事をしたものの、考えてみると以前ほどのことは起こっていません。何となく家の空気が気持ち悪い日があるというだけです。そこで、やはり霊符だけお願いすることにしました。
翌日にはすぐにメールを入れ、お詫びとお気遣いへの感謝の言葉も添えました。
ところが。
霊符が送られてくることはありませんでした。数日後、届いた封書には霊符はなく、代わりに入っていたのは2枚ほどの便箋です。そこには、お祓いを断ったことへの怒りの言葉があふれていました。
細かい文章は忘れましたが、要約すると
・せっかくの気遣いを無駄にした失礼な人たち
・そういう人間には天罰が下る
といった内容で、それが長々と愚痴のように書かれていたのです。初めに感じた穏やかな雰囲気はどこにも感じられません。
一度は了承したといっても、そもそも日程などもまったく決めていない段階。前日や当日にいきなりキャンセルしたというわけでもなく、何か準備をしていただいたということもないのに、長々と書かれた呪わしい言葉にゾッとしたものです。
今でこそ私は寺に通っていますし、神仏に加護されていますが、こういった言葉を簡単に使うことにも驚きです。メールでやり取りしていた人が、罵るときはわざわざ封書で長々と書いてくるとは、お坊さんではなかったのだろうと直感しました。
そもそも名称に「寺」とは付いていましたが、宗派などは書かれていませんでした。単に屋号のように使っていたのかもしれません。一般住宅のようであったのは、本当に個人の家だったのだろうと思いました。
もしもお祓いをそのままお願いしていたら、どのような人物が来ていたのか。そう考えると違う怖さもある体験でした。