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被害者のつもりが加害者になるのはこんなとき

特に研究しているわけでも詳しくもないんですが、割と簡単にはまりやすいパターンがあるので書いておこうと思います。


やましいことを抱えていると逆恨みして自爆しやすい

何かしらやましいことを抱えていると、誰かが口にした言葉がすべて自分に向けて発せられたように感じることがあります。コンプレックスを感じているときも、同じような傾向が見られます。

(もしかして、自分のことかな?)
(ちょっと注意しといた方がいいかな)
と思って気を付けるだけならいいでしょうし、健全な感じ方かと思います。
ところがですよ。これがどんどんおかしな方向に行ってしまい、思い込みから相手を攻撃するようになると厄介です。

急にこんなことを書いてみたのは、気になる行動を取っている人を見たからで、その人を仮にAさんとします。Aさんは、知人のBさんが口にする言葉に過敏になっているようで、遂に
「Bさんが自分の悪口を言っているんですよ」
と言い始めたので、まずい状況だなあと感じています。

Bさんが話しているのは世間一般に対して感じたことで、Aさんのことではありません。当然Aさんの名前など出したこともなく、聞いた誰かが
(Aさんのことだ!)
と特定できるようなことも言ってはいないのですから。

ところが、Aさんは自分の悪口を言っていると思い込み、Bさんの名前を出して攻撃を始めてしまった・・・。
どうも、Aさん自身が何かやましいことと不安を抱えていて、たまたまBさんの発言に該当することがあったようです。ええ、ただそれだけのことなんですけどね。


なぜ加害者になってしまうのか??


「Bさんが自分の悪口を言っている」
「Bさんは嘘つきだ」
といった具体的な事実を提示しないネガティブな発言またはSNSなどの投稿は「侮辱罪(刑法第231条)」に該当します。侮辱罪は親告罪で、相手を知った日から半年以内であれば刑事告訴が可能です。

私も、以前ある人物にネガティブな作り話を流され、弁護士から
「侮辱罪で告訴できますよ。慰謝料も取れます」
と助言を受けています。警察も弁護士が前向きだとすぐに動いてくれます。そのときも原因を辿ってみると、その人の勘違いによる思い込みでした。

被害者のつもりでいたのに、過剰に反応したことで自分の方が加害者になってしまうわけです。
侮辱罪の厳罰化を訴える向きも出ているため、なおさら慎重な行動が求められます。



https://www.toben.or.jp/message/pdf/20230328ikensho.pdf





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