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不気味な夢 「深夜の呪文」
これは「あの家」に住んでいたときに見た気味の悪い夢です。そもそも私はリアルな夢が多いのですが、これも現実と混同しそうな夢でした。いえ、その後の事件を思えば、現実だったのかもしれませんが・・・。
外から聞こえてきたもの
あれは、リビングでうたた寝してしまったときのことです。
とにかく疲れていて、夕ご飯を食べた後は夫も愛犬も私も、気づけばソファーでいつの間にか寝てしまうことがしょっちゅうでした。
その日もソファーで眠ってしまったようで、外から聞こえてくる妙な声で目が覚めました。声は、遠くなったり近くなったりするものの、途切れることなく聞こえてきます。
よく聞いていると、誰かが何か言いながら家の外壁沿いに歩いているようです。何を言ってるのかはっきりはわかりません。ぶつぶつと呪文のようなものを唱えながら何周も何周も回る誰かの声・・・。
声の主は・・・?
少しずつ頭が冴えてきた私は気づきました。
(これ、家主の声だ!)
そう、先日書いたあの家主です。
(何してるんだろう?こんな夜中に)
時刻は深夜2時過ぎ。貸主とはいえ、借主の断りなく敷地に入るのは不法侵入になります。しかも、こんな夜中に??
夫と愛犬は気づかないようで、まだ眠っています。
そのうち、外の声は聞こえなくなりました。さすがに帰ったのでしょう。
そう思っていたときです。
ふいに
「ピン・ポーン」
と、インターホンが鳴りました。
驚いていると、その音でようやく目を覚ました夫。
「ん?誰か来たんじゃない?」
と、玄関へ行こうとします。私は何となく開けてはいけない気がして、とっさに
「ダメ!」
と叫んでいました。
と、ここで目が覚めました。自分の叫び声で。
ええ、ここまでが夢だったのです。時刻は2時過ぎ。愛犬も夫も私の声で目を覚ましました。
これに似たような夢を、あの家にいるときは何度か見ました。今考えてみると、本当に何かしていたんじゃないかとも思います。実際、外壁には何かこだわりがあったようで、逃げ出す何年か前に退去の話を出したときは
「外壁をきれいにしてあげる」
などと言い、翌日すぐ業者が来ていました。
そして、そのときも引っ越しの目処が立たなくなっています。
家主の奇行が気になる方はこちらをどうぞ。
1万文字を超えているので20分以上はかかるかと思います。