宿六(夫)の妙な才能
Xやインスタを見ていると、迷子になった犬を探す飼い主さんの投稿や保護犬情報をよく目にします。
些細なことで愛犬が手元から離れてしまうというのは、誰にも起こり得ることです。幸い、うちは迷子にすることなく生涯を終えさせてあげることができましたが、迷子になれば飼い主さんも犬も相当不安だと思います。
🦮迷子犬を解決に導いた話
ところで、うちの宿六は妙な才能というか特技というか運のようなものがありまして。
過去に3回ほど迷子犬に関わったことがあるんですが、彼が関わった子は皆すぐに解決しているんです。
そのうち2回は、彼が作ったポスター。
1回目は、もう10年以上は経つので当時の詳細ないきさつは覚えていません。たしか、迷子の犬がいるという話を聞いたのがきっかけだったと思います。もともと世話焼きな宿六は犬の画像と情報をもらい、その日のうちにポスターをイラレでささっと制作。
そして、行きつけのペットショップなどに貼ってもらいました。すると、翌日くらいにすぐ飼い主さんがわかりました。
2回目は、犬が迷子になったという飼い主さんと散歩中に会ったのがきっかけでした。犬がいなくなったのは自宅付近で、近所での捜索を続けているもののまったく見つからないと言うのです。警察や保健所にも届けがないそうで、飼い主さんは非常に困っていました。
宿六は、飼い主さんから犬の画像や情報、いなくなった日の状況や連絡先を教えてもらい、ポスターを制作。犬を見失った付近にある動物病院などにポスターを貼ってもらいました。動物病院は、うちのぷるさんも通っていた病院です。
すると、数日で犬は見つかりました。その病院に来た人が放浪している犬を見つけ、保護して自宅に連れ帰っていたそうです。もともと飼っている犬の通院で再び病院へ来たときにポスターに気づき、すぐ名乗り出てくれたのだとか。その人の自宅は隣の市だったこともあり、まったく情報が出てこなかったようですね。
そして、残り1回は、我が家が直接保護した子です。散歩中、鎖をひきずって放浪しているコーギーちゃんに遭遇。散歩中にはぐれたのかと思いましたが、周囲に飼い主さんらしき人は見当たりません。首輪に名前が書いてあるようでしたが、文字が薄いうえに連絡先はなく、手がかりはゼロ。そこで、警察に電話して一旦保護してもらいました。
自宅に戻ってから、心配した宿六は警察に電話して状況を聞くことに。この時点ではまだ迷子犬の連絡は何も入っていませんでした。警察に詳しく話を聞いたところ、預かれるのはせいぜい2日程度。それを過ぎれば保健所へ移動になるのだそうです(この流れは地域ごとで違うと思います)。
そこで、コーギーちゃんは我が家で預かることにしました。
コーギーちゃんを保護したのは冬。本来なら家に上がってもらいたいところですが、外飼いの子のようで臭いと埃が気になります。そこで、玄関に何枚か段ボールを重ね、毛布を置いて簡易ベッドを作りました。
夕ご飯は、ひとまずぷるさんのフードから拝借。一晩経ったら日中シャンプーに連れてって室内に上げてあげよう、それからポスターも作ろうということでまとまり、就寝しました。
そして翌朝。
ご飯をあげて、トイレがてら散歩させようと宿六がコーギーちゃんと家を出る直前のことです。宿六の携帯に着信が。警察からで、飼い主さんから連絡が来たという知らせでした。実は、留守中に外の犬小屋から脱走していたようです。
数時間後、すぐに飼い主さんが迎えに来てくれました。帰宅するといなくなっていたので慌てたそうです。
ところで、一人っ子のわがままぷるさんが怒ること怒ること。
コーギーちゃんは玄関にいるだけなのに、2階の階段の影からときどき出てきては吠えて威嚇してました。
「ここは、ぷるさんの家なんだからね!」
「家族にしないからね!」
という感じで(汗)。
コーギーちゃんが帰って一番ホッとしたのは、ぷるさんかもしれません。