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こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!

私は、倫理法人会の会員として、そのまま実行すれば必ず幸せになることが実証されている人生の法則である「純粋倫理」を学んで実践しています。その基本的テキストである「万人幸福の栞」の第12条のタイトルを今回の投稿ではタイトルに付けさせていただきました。

こだわりや私利私欲を捨て、すべてを投げ打って運を天に任せる明朗闊達な心境になると、思いもよらぬ好結果が出てくる、というのが人生の法則だ、ということですが、まさにその通りだなあと実感しています。

私の失敗からの学び

今週、私が27年間経営に携わった会社が、正式に消滅することが確定いたしました。長らくご支援をいただいた皆様には、心より感謝申し上げます。そして、金融機関や株主の皆様にはご迷惑をおかけしたこと、改めてお詫び申し上げます。私の能力不足によるものであり、深く反省しています。

この経験を無駄にしないよう、「永続する企業」すなわち「千年企業」について研究してきました。その結果を少しでも多くの人に伝えたい。これが私がこのnoteを始めた理由の一つです。

今回は、「得るは捨つるにあり」という言葉を経営に落とし込み、「持続可能な組織づくり」について考えてみます。

1. 長期的視点の大切さ:短期的利益を捨て、持続可能性を得る

永続する企業は、目先の利益よりも長期的な視点を重視します。短期的な数字を追い求めすぎると、後々大きなリスクを抱えることになります。
私の失敗としても、理念を重視せず、目の前の儲かりそうな仕事、面白そうな仕事、というものを、深く考えずに短期的利益のために受注をし、そのために、理念の無き採用活動もした結果、経営基盤が弱体化してきたことがあります。結果として大きな仕事の失敗や外部環境による受注大幅減などで会社が崩壊することになりました。

2. 本質への集中:不要なことを捨て、真の価値を得る

事業活動において、不要なものや自己満足的な取り組みを続けていると、本質的な価値に集中することができません。私も、本業と関係無さそうな事業に色々と手を出して、膨らんでいき、利益が出なくなってきた、という経験がありました。顧客ニーズと自社の強みに真摯に向き合い、本当に必要なこと以外は「捨てる」。これにより、価値ある製品やサービスを生み出すことが可能になります。

3. 透明性と信頼:不透明さを捨て、長期的な信頼を得る

長期的に持続可能な企業経営において、透明性は欠かせません。不透明な行為は、短期的には効果を発揮しても、最終的には信頼を損なう結果になります。一時的に問題を回避することができたとしても、結果として再建不能に陥るものです。
不透明な行為を「捨て」、透明性の高い経営を行うことが信頼構築の第一歩です。これは、社員や顧客、さらには社会全体との良好な関係を築く土台になります。

4. 人材育成への投資:人件費削減を捨て、長期的な強さを得る

優れた企業は、短期的なコスト削減よりも人材育成を重視します。人材は、組織の未来を形作る最大の資産です。経営が厳しくなった際、「従業員を全員業務委託化する」という決断を下したことで、会社としての人財育成を放棄することになり、組織の一体感も失われました。短期的な削減を「捨て」、長期的な視点で人材に投資することで、組織全体の強さを得ることができます。

5. 現実を直視し、覚悟を決める

経営を続けていく中で、特に困難な状況に陥った際「どうにかなるだろう」と現実から目をそらしがちです。私もそうでした。しかし、現実を直視し、覚悟を持って一歩を踏み出すことこそ、未来への道を切り拓くために不可欠な要素です。
私も、現実を直視し、会社を整理すること決めた時。会社がすでにもう10年以上実質的に立ち行かなくなっていて、利息の返済も厳しくなってきていた、という状況を認め、アクションをとることは、決して簡単なことではありませんでした。しかし、現実を直視し、自分の経営能力の限界を受け入れることで、私は初めて「本当に何をすべきか」に向き合うことができました。
私は「自分の地位やプライドを投げ打ってでも、整理する」と覚悟を決めました。その決意を固めた瞬間、不思議なことに、多くの人が助けの手を差し伸べてくれ、私の能力が活かされる場所が多く生まれてきたのです。

「覚悟の力」

覚悟を持つということは、自分の弱さをさらけ出し、現実を受け入れることです。そして、それが周囲の信頼や共感を呼び起こし、支援を得る大きな力になるのだと実感しました。

覚悟を持って前進することで、自分一人では到底乗り越えられないような壁も、多くの人の力を借りることで突破できるのです。

経営において、問題を先送りにすることで一時的に安堵を得られることもあります。しかし、根本的な解決にはつながりません。以下のステップが重要だ、ということを、改めて感じています。

1. 現状を冷静に把握する

数字や状況を直視し、実際に何が起こっているのかを見極めることから始めます。現状が正確にわからないと、冷静な対処をすることも難しいものです。問題点を具体的に洗い出し、「何が足りないのか」「どの部分が改善可能なのか」を整理することで、次のアクションを明確にできます。

例えば、業績が低迷している場合、売上データや顧客フィードバックを細かく分析することで、真の課題が見えてくることがあります。冷静な把握は感情を排除し、データに基づいた正しい判断を可能にします。

2. 逃げずに向き合う覚悟を持つ

「失敗を認めることは恥ではない」という意識を持ち、自分自身の弱さを受け入れ、向き合う覚悟を持つことが大切です。逃げ出したい気持ちは自然なものですが、それを乗り越えることで道が開けます。

自分の過ちや組織の問題点を認めることは、周囲からの信頼を得る第一歩でもあります。また、問題に向き合うことで「今できること」に集中でき、過去を引きずることなく次の行動に移ることが可能です。

3. 周囲に助けを求める

困難な状況でも、誠実に状況を伝え、共に乗り越えようとする姿勢を示すことで、多くの支援が得られる可能性があります。日頃から、助けを求められるような人間関係づくりをしておくことも大切です。

助けを求めることは決して弱さではありません。それはむしろ、現実を受け入れ、成長のために協力を得ようとする強さの表れです。例えば、経営の危機に際し、専門家や顧客、従業員に対して素直に現状を説明し、アイデアや支援を募ることで、新たな解決策が見つかることがあります。

4. 長期的な視点で再起を考える

短期的な損失に囚われず、「次の一歩」に集中することが、再び立ち上がる力になります。見栄やプライドなどは短期的な視点だと気づくことが大切です。

長期的視点は「今何が必要か」を再評価するための土台です。例えば、経費削減や人員削減を短期的な解決策として採用するのではなく、「この先5年、10年の成長を支える投資とは何か」を考えることで、未来を見据えた行動が取れるようになります。

5. 笑顔を忘れない

困難な状況に直面したとき、笑顔でいることは簡単ではありません。しかし、笑顔は自分自身を支え、周囲との信頼関係を築くための大きな力になります。笑顔はただの表情ではなく、未来への可能性を引き寄せるポジティブな姿勢そのものです。

笑顔は人々を安心させ、周囲とのコミュニケーションを円滑にします。例えば、困難な状況でもリーダーが笑顔でいることで、チーム全体に「私たちなら大丈夫」というメッセージが伝わり、士気を高めることができます。また、自分自身がポジティブな感情を持つことで、解決策を前向きに考える余裕が生まれます。

笑顔でいることは、他人のためだけでなく、自分自身の心を解放し、幸福感を得るための最も簡単で効果的な方法です。

覚悟が未来を切り拓く

「得るは捨つるにあり」という言葉は、まさに現実を直視し、覚悟を持って進むことを教えてくれます。私自身、私利私欲、責め心、プライドなどを捨て去った結果、それ以上に多くの学びと新しい可能性を得ることができました。そして、結果として、元々の会社組織こそ無くなりましたが、理念や仕組みを残すことができ、永続企業への道を力強く歩ませることができました。

皆さんも、困難な状況に直面した際、ぜひ一度立ち止まり、自分が「捨てるべきもの」と「得るべきもの」を冷静に見極めてみてください。その覚悟が、新たな道を切り拓く原動力になるはずです。

皆さんの気づきを、コメント欄で共有していただければ幸いです。

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