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音声入力を活用しよう
こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!
近年、シニア世代のスマートフォン利用率が大幅に向上しており、70代の利用率が80%を超えるとのデータもあります。
60代は9割以上。持っている人が元気なうちに持つのをやめるケースは非常にレアだと考えられますので、今後ますます割合が増えてくるでしょう。
今やスマートフォンは、元気なシニアの方々にとって日常生活を支える大切なツールとなっています。
そんなシニア層の皆様がスマートフォンの利用をされるときに、よく聞くのが「入力が面倒」「細かい指の動きもできず、字が小さくて、電話以外あまり使いたく無い」といった意見です。これはシニア層だけではなく、40代以上の皆様からもよく聞く意見です。
そんな中、皆様にぜひ活用していただきたいのが「音声入力」です。文字入力が苦手な方や、手が離せない場面などでも音声でスムーズに操作できるため、スマートフォンの活用の幅を広げてくれます。
仕事でも、今まで入力が面倒で手書きで記録をしていた業務記録を、音声入力にするだけで二度手間も減り、即時に共有できるなどのメリットもあり、今後活用が進むでしょう。
今回は、iPhone・Android双方での音声入力の設定と使い方を中心に、便利な活用方法やちょっとした注意点などをまとめました。「スマホ操作が苦手」というシニアの方から、忙しくてキーボードを打つ時間が惜しいビジネスパーソンまで、ぜひ参考にしてみてください。
音声入力がもたらすメリット
音声入力機能を使えば、キーボードを使わずに音声だけでメッセージやメモを作成できます。手が不自由な方や文字入力が苦手な方でも、自然な会話のようにスマートフォンに話しかけるだけで文章を作ることが可能です。
タイピングの手間が軽減: 小さな画面での誤入力が減り、時間を節約
手がふさがっていてもOK: 料理中や移動中など、文字入力が困難な場面でもスムーズに入力
シニアにやさしい: 視力や指先の感覚が衰えても音声なら問題なし
音声入力の基本設定
iPhoneの場合
「設定」アプリを開き、「一般」→「キーボード」を選択
「音声入力を有効にする」をオンにする
この設定をオンにすると、キーボードにマイクのアイコンが表示されるようになります。画面上の指示に従って話すだけで、音声を文字に変換してくれます。
Androidの場合
「設定」アプリを開き、「システム」→「言語と入力」を選択
「仮想キーボード」→「Gboard」→「音声入力」をオンにする
機種によっては表示の仕方が異なる場合がありますが、おおむね「言語と入力」や「キーボード」関連の設定画面で音声入力をオンにする流れは同じです。設定後、キーボードにマイクアイコンが表示されます。
ブラウザやアプリでの音声入力方法
iPhoneでの使い方
テキスト入力欄をタップし、キーボードを表示
キーボード左下にあるマイクアイコンをタップ
「お話しください」と表示されたら、入力したい文章を話す
話し終わったらマイクアイコンを再度タップすると変換が完了します。たとえば、Safariやメールアプリ、メッセージアプリなど、文字を入力できるシーンなら概ね使えるので、一度試してみてください。
Androidでの使い方
テキスト入力欄をタップしてキーボードを表示
キーボード上部のマイクアイコンをタップ
「お話しください」と表示されたら、入力したい文章を話す
基本的な流れはiPhoneと同じです。ChromeブラウザやGmail、LINEなど文字を入力するアプリであれば、ほとんど音声入力が使えます。
Googleドキュメントでメモ取り
文字起こしをするアプリやクラウドのサービス、メモアプリなど、色々ありますが、「Googleドキュメント」を使うのが便利です。
Googleのアカウントがあれば簡単に使えます。
「Googleドキュメント」アプリを開く
新規ドキュメントを作成し、キーボードのマイクアイコンをタップ
話したい内容を音声入力
話し終わったらマイクアイコンを再度タップ
Googleドキュメントなら自動保存機能もあり、PCからも同じデータを閲覧・編集できるので便利です。
音声入力を簡単に使うコツ
話すスピードは普段通り
無理にゆっくり話す必要はありません。ほぼ普段どおりの会話スピードでも正確に変換されるケースが多いです。句読点や改行は声で指示
「てん」「まる」「改行」などのキーワードを口に出す
「疑問符」「びっくりマーク」なども声で伝えることも可能
絵文字を入れたい時
「ハート」「笑顔」「うれしい」などと言うと、対応する絵文字を出してくれる場合があります(対応アプリによる)
認識率を上げるポイント
はっきりと発音
背景雑音が少ないところで話す
マイク部分を手で覆わない
音声入力を使うアプリの例
SNSでの投稿
TwitterやFacebook、Instagramなどに音声で簡単にコメントを書くのも良いでしょう。スケジュール管理アプリ
GoogleカレンダーやAppleのカレンダーなどでも、予定のタイトルや説明を一瞬で記録できます。翻訳アプリと連動
Google翻訳など音声入力に対応した翻訳アプリを使えば、外国語の文章作成も容易になります。
多言語入力の可能性
外国語の音声入力
iPhone・Androidともに、設定で他言語の音声入力が使える場合があります。たとえば英語をオンにしておけば、海外の方とのやり取りにも活用できます。学習ツールとして
自分の発音を試すために英会話練習として音声入力する方法もあります。「どれだけ正しく認識されるか」を確認して発音のチェックに使うのも面白いです。
注意点
騒がしい場所では認識精度が下がる
周囲の音が入ると正しく文章化されない場合があります。方言や専門用語が苦手
一般的な日本語以外の単語や特殊な名称は誤変換しやすいです。プライバシーに注意
人前で音声入力する際は、個人情報や機密情報の漏洩リスクに留意しましょう。バッテリー消費
音声認識には一定の処理が必要なため、連続使用でバッテリーが早く減る可能性があります。
音声入力が“うまく行かない”ときの対処法
マイクや端末の再起動
一時的に認識精度が落ちたり、音声入力が動作しないときは、マイクや端末の再起動を試すと改善する場合があります。マイクの許可を確認
アプリ側の「マイクアクセス許可」がオフになっていると音声が認識されないこともあるので、OSの「プライバシー設定」を確認すると良いでしょう。
イヤホンや外部マイクの活用
Bluetoothイヤホンなどで精度UP
端末に内蔵されているマイクよりも、口元に近いイヤホンマイクのほうが環境ノイズを拾いにくく、精度が向上することがあります。ハンズフリーで入力
外部マイクを使えば手ぶらでも操作しやすく、周囲が少々騒がしくても声を拾いやすいという利点があります。
データ通信量・オフラインについて
オフライン入力の可否
一部の端末やキーボードアプリでは、オフラインでも音声入力ができることがありますが、多くの場合はネット接続が必要です。データ通信量
音声入力はサーバー側で処理されるため、長時間連続で利用するとデータ通信量が増える可能性があります。Wi-Fi環境下だと安心です。
セキュリティとプライバシーの補足
音声そのものが録音・保存されるわけではありませんが・・・
通常は入力テキストとして変換されるだけですが、サービスによっては音声データが一時的にサーバーにアップロード・解析される仕組みがあるので、利用規約やプライバシーポリシーを一度確認しておくと安心です。会社で使う場合
業務上の機密情報や個人情報を含む内容を音声入力でやり取りする場合、どこまで許可されているのか会社のルールを確認することが大切です。
シニアの方にこそおすすめしたい理由
音声入力は、手元の操作が苦手だったり、小さい文字が見にくいと感じるシニアの方に特におすすめです。
負担の軽減: キーボードをタップしなくてもメッセージ作成や検索が可能
ミス入力の減少: 変換ミスはある程度起こるものの、指で打ち間違えるリスクより少ない場合も
便利な活用シーン:
家族や友人へLINEを送りたいとき
買い物リストを音声でサクッと作りたいとき
スケジュールや日記をメモアプリに声で入力したいとき
まとめ
スマートフォンの音声入力は、シニア世代に限らず、誰もが便利に使える強力な機能です。特に、目が疲れやすい方や、手先の動きに不安がある方にとっては大幅な負担軽減になります。メモやブラウザ、メール、LINEなど、ほとんどのアプリで音声入力を使えます。
最初は少し照れくさいかもしれませんが、慣れてしまえば「もっと早く使えばよかった!」という声が多いのも事実です。ぜひ、一度試してみてください。メッセージやメモを書いたり、検索したりと、ちょっとした操作がぐっと快適になります。
音声入力を試してみると、スマートフォンの可能性が大きく広がってくるので、ぜひ試してみてください。
この記事が皆さんのスマートフォン活用に役立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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