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パラレルキャリアを推奨すると、なぜ会社の業績が上がるのか?
こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!
前回の記事では「パラレルキャリアの幸福論」と題して、パラレルキャリアが幸福をもたらす理由について紐解きました。
とはいえ、経営者の立場で言うと、働いてくれる人に対して、「他の仕事に時間を割かないで自分の仕事だけを100%やってほしい!!」「情報漏洩なども心配!!」と考えるのは自然なことです。そりゃそうですよね。わかります。
しかしながら「パラレルキャリア」は単なる個人のキャリアアップ手段としてだけでなく、企業にとっても重要な経営戦略となりつつあるのです。
実は、自社の社員や役員が、本業と並行して別の仕事や活動に取り組むことが、所属企業にもたらすメリットが多くあるので、禁止するのではなく、うまく活用を始めている企業も増えてきているのです。
では、そのメリットについて、どんなものなのか、具体的に考えてみましょう。
スキルアップが企業の競争力を向上させる
パラレルキャリアを通じて得られるスキルや経験は、社員個人だけでなく、所属企業全体の競争力を高める資源となります。
実務スキルの向上
副業やプロジェクトでの経験を通じて、新しいテクノロジーやマーケティング手法、プロジェクトマネジメント能力を身につけることができます。これらのスキルは本業に還元され、業務の効率化や革新的なアイデアの創出に役立ちます。
異なる業界からの視点
多様な業界や企業文化に触れることで、新たなアイデアや価値観が生まれます。異業種での経験が、既存のビジネスモデルを改善したり、顧客ニーズを新たな視点から捉え直したりするきっかけになることがあります。
モチベーションが向上し、生産性が高まる
社員が自分の意志で選んだ活動に取り組むことで、モチベーションが高まります。これが本業にもポジティブな影響を与えるのです。
自己決定感と満足度の向上
パラレルキャリアに取り組むことで、「自分で選び、行動している」という自己決定感が得られます。幸福学の研究でも明らかなように、この感覚は個人の満足度と生産性を向上させます。
燃え尽き症候群の予防
単一の業務に専念しすぎると、マンネリ化や燃え尽き症候群のリスクが高まります。パラレルキャリアによって多様な活動を経験することで、仕事への新鮮な視点が得られ、エネルギーが再充電されます。
ネットワークの拡大が新たなビジネスチャンスを創出する
パラレルキャリアを通じて構築される新たな人脈は、所属企業にとっても大きな資産となります。
業界を超えたコネクション
副業やプロジェクトで知り合った人脈が、取引先やビジネスパートナーとして本業に活用されるケースも少なくありません。多様なバックグラウンドを持つ人々との交流は、イノベーションを生むきっかけとなります。
共同プロジェクトや事業提携の可能性
パラレルキャリアを通じて接点を持った他企業や団体と協働することで、新規事業の立ち上げや事業提携が実現することがあります。
柔軟で革新的な組織文化を形成できる
パラレルキャリアを推奨する企業は、多様性や柔軟性を尊重する文化を育みやすくなります。これが社員のエンゲージメントや採用力を高める要因になります。
社員の多様性を受け入れる姿勢
企業が社員の外部活動を認め、支援することで、個々の価値観やキャリアパスを尊重する文化が形成されます。これにより、社員が組織への信頼と忠誠心を持つようになります。
人材の魅力向上
パラレルキャリアを許容する企業は、柔軟な働き方を提供する企業として認識され、人材採用市場での競争力が向上します。特に若年層やキャリアアップを目指す中堅層にとって、パラレルキャリアの許容は魅力的なポイントとなります。
社員が企業の価値を再認識する
パラレルキャリアを通じて外部の環境を知ることで、社員が所属企業の強みや価値を再認識することがあります。
本業とのシナジー効果
本業とパラレルキャリアが互いに補完し合うことで、社員が自社の特性や提供価値をより深く理解します。これが本業に対するモチベーション向上にもつながります。
企業への感謝と信頼感
外部での活動を通じて他企業の文化や課題を知ることで、所属企業のサポートや環境の良さを再認識し、感謝や信頼感を深めるケースもあります。
パラレルキャリア推奨は「投資」である
パラレルキャリアを推奨することは、単に社員のスキルアップを目的とした短期的な施策ではありません。むしろ、社員の成長を通じて企業全体の競争力を向上させる「投資」として捉えるべきです。
適切なルール整備や支援体制を整えた上で、パラレルキャリアの推進を行うことで、社員と企業が共に成長し、持続可能な未来を築くことができるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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