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こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!

データを活用して経営をすることは、経営力アップに大変重要です。デジタル化が進んだ現代では、この「データドリブン経営」に、昔に比べれば簡単に取り組めるようになってきました。
しかしながら「うちの会社もデータを活用して経営判断したいけど、何から始めればいいのか分からない」そんな中小企業の経営者やマネージャーの方も多いのではないでしょうか。

今回は専門的なIT知識がなくてもできるデータドリブン経営の第一歩をガイドします。小さな会社こそデータ活用で大きな差別化が可能ですよ!

データドリブン経営とは?

まずデータドリブン経営の意味を簡単に押さえておきましょう。これは直訳すると「データ主導の経営」。勘や経験だけに頼るのではなく、日々の業務で得られる客観的なデータに基づいて意思決定する経営手法です。例えば売上数値の推移、お客様アンケート結果、Webサイトのアクセス解析など、あらゆるデータを集めて分析し、「事実」に即した戦略を立てていきます。

中小企業の場合、「ウチは大企業みたいにデータなんて持っていないよ」と思うかもしれません。しかし、探せば必ずデータはあるものです。例えば店舗ビジネスなら日々の売上や客数、製造業でも生産数や不良率の記録があります。また最近は安価なクラウドサービスで顧客管理(CRM)や会計データを蓄積できるので、そうしたツールから得られる数字も立派な経営データです。

要は、身近な数字に目を向けて活用する文化を作ることがデータドリブン経営への第一歩なのです。

ステップ1: 何を知りたいか決める

データ活用を始める際、闇雲に数字を集めても意味がありません。まず「経営上の課題」や「知りたいこと」を明確にしましょう。例えば以下のような問いを立てます:

  • 最近売上が伸び悩んでいるが、どの商品が原因なのか?

  • 新規顧客の獲得効率を上げたいが、どの集客チャネルが一番効果的か?

  • 人手不足だけど忙しさの波がある。どの時間帯・曜日に集中しているか?

こうした具体的な疑問を設定すれば、何のデータを集めればいいか自ずと見えてきます。売上なら商品カテゴリ別売上推移、新規顧客なら広告経由の問い合わせ数、忙しさなら時間帯別の来客数…といった具合です。ゴール(仮説)を先に設定し、それを検証する形でデータを見るようにしましょう。

ステップ2: データを収集・整理する

次に、必要なデータを集めます。既に手元にある場合はExcelなどにまとめ、ない場合は簡単な仕組みを作って記録開始です。例えば来店客数を知りたいなら、毎日閉店後に手帳に客数を書き留めるとか、Googleフォームでアンケートを作ってお客様に答えてもらうなど、小さな仕組みでOKです。

ポイントはできるだけ自動で集めること。人手での集計は手間ですしミスも起きます。最近のPOSレジやネットショップなら売上データは自動で蓄積されますし、Webのアクセス解析はGoogleアナリティクスなど無料ツールで自動取得できます。可能な範囲でITツールを活用しましょう。

集めたデータはExcelやスプレッドシートに一元管理します。日付・項目・数値…といった形で表に整理し、後から見返しやすくしておきます。「数字をためる箱」をまず用意するイメージです。

ステップ3: グラフ化・見える化する

データがたまってきたら、次は見える化です。人間は生の数字の羅列より、グラフやチャートの方が直感的に理解しやすいですよね。エクセルでもスプレッドシートでも、数値範囲を選択すれば簡単に折れ線グラフや棒グラフを作成できます。

例えば月次売上を折れ線グラフにすればトレンド(上がっているか下がっているか)が一目瞭然です。商品カテゴリ別の売上構成比を円グラフにすれば、主力商品がどれか見えてきます。アクセス数の週次推移を棒グラフにしてみれば、繁忙日のパターンが掴めます。

グラフ化して眺めることで、「あれ、ここだけ他と違うぞ?」という気づきが得られることが多いです。これがデータドリブン経営の醍醐味で、直感では気づかなかった問題点や強みにデータからハッと気づく瞬間です。

ステップ4: 小さな意思決定に使ってみる

見える化までできたら、いよいよそのデータを使って意思決定してみましょう。いきなり会社の重大方針を決めるのはプレッシャーかもしれないので、まずは身近な意思決定から。

例えば、「A商品は先月から売上減少傾向だから、プロモーションを強化しよう」とか「水曜が来店少ないデータが出たから、水曜限定サービスを始めて集客してみよう」といった具合に、データに基づいたアクションを起こします。重要なのは仮説→施策→検証のサイクルを回すこと。データを見て仮説を立て、施策を打ち、その結果どう数字が動いたかをまたデータで確認する。これを繰り返すことで、だんだん勘どころが磨かれていきます。

ステップ5: ツールの導入を検討する

最後に、手作業の分析に慣れてきたら本格的なBIツールや分析ツールの導入も検討しましょう。中小企業でも使いやすいクラウド型のダッシュボードツール(例えばGoogleデータポータルやTableauなど)があります。これらを使うと、複数のデータソースを連携して自動でグラフ化し、リアルタイムに近い形で数値をモニタリングできます。

ただし最初から高額なツールを入れる必要はありません。ステップ1~4で述べたように、まずはスプレッドシート+グラフでも十分実践可能です。ツールはあくまで手助けなので、自社にとって「もっと迅速に分析したい」「細かい分析が必要になってきた」と感じたタイミングで導入すると良いでしょう。

実践項目

  • 今日の売上を記録: 本日から、日々の主要な業績指標(売上や客数など)を記録する習慣を始めましょう。まずは紙でもExcelでも構いません。「データを貯める」第一歩です。

  • 簡単なグラフを作る: ここ1ヶ月分のデータが手に入ったら、それをグラフにしてみます。Excelがなくても、無料のGoogleスプレッドシートで項目を入力すればグラフ描画できます。

  • 小さな決定をデータで: 明日以降、何か一つビジネス上の判断をデータに基づいて行ってみましょう。例えば「先週反応の良かったSNS投稿の時間帯に合わせて、今週も投稿してみる」など、データを理由にアクションを決めます。

  • 使えそうなツールを探す: 無料または安価で使えるデータ分析ツールをインターネットで調べてみましょう。Google Looker Studioなど、検索すると情報が出てきます。生成AIに訊いてみるのも良いでしょう。良さそうなものがあれば試してみてください。

  • KPI設定と進捗管理: データを活用してどの指標を改善すべきか、具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的に進捗を確認する仕組みを取り入れます。例えば「月次売上の成長率」や「顧客リピート率」など、改善が数値で分かると、さらにPDCAサイクルが回りやすくなります。

  • 定期的なレビュー会議: データ分析結果やグラフ化した内容を元に、月例または四半期ごとにレビュー会議を開催し、現状の評価と次のアクションプランを策定します。これにより、常に最新のデータをもとにした改善活動が持続されます。

  • 成功事例の共有: データ活用による小さな成功事例を社内で共有する仕組みを作ります。たとえば、実際に売上や業務効率が向上したエピソードを発表する機会を設けると、全体のモチベーションアップにもつながります。

データドリブン経営は決して難しいIT企業だけのものではありません。身の回りの数字を経営に活かす姿勢さえ持てば、どんな規模の会社でも始められます。最初は小さくても、一歩ずつデータ活用に慣れていき、自社の意思決定スタイルをアップデートしていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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