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東京から考える地方創生 〜2024年の総括と2025年の展望〜
こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!
年の瀬に所用で訪れた有楽町駅前の東京交通会館。ここには日本各地の物産店が並んでいて、観光案内や地元の美味しい特産品にワクワクしました。改めて感じるのは、地域には多様な魅力や可能性が満ちているということ。そんな地域の力を、東京にいる私たちはどう支えていけばいいのでしょうか?
2024年を振り返りながら、2025年を明るい方向へと動かすために、笑顔工学的な視点も交えて「地方創生」に目を向けてみたいと思います。
2024年の総括:不安要素が積み重なった一年
国内経済と政治の混乱
2024年は日本経済の低迷が一段と鮮明になり、与党が衆院で過半数割れとなるなど、政局も不安定化が進みました。円安がさらに進み、企業買収リスクが表面化するなど、「日本企業が海外勢に狙われる」というニュースを目にした方も多いのではないでしょうか。
さらに、一人当たりGDPの下落や出生数の大幅減(厚生労働省の速報値などによると、60万人台に落ち込む恐れも指摘されている)といった深刻な数字が次々に報じられ、社会に広がる不安感は増幅するばかり。今後への暗さを強く感じる一年となりました。
国際情勢の波乱
欧米や韓国など、民主主義陣営で社会の分断や政治混乱が進み、保護主義的な動きや極端な政権交代がニュースを賑わせました。こうした国際的な不確実性が、外交やビジネスにおいても多くのリスクを伴う状況を招いています。
特に、アメリカの新政権動向が世界経済にも大きく影響しそうで、環境問題への取り組みや貿易の枠組みが再び揺らぐ可能性も指摘されています。
2025年への視点:希望を生むための鍵は「地方創生」
「2025年は日本がどん底に陥るかもしれない」という暗い観測がしばしば語られます。経済の縮小や人口減少が加速し、今まで以上に厳しい局面を迎えるとも言われています。
しかし、その中で「地方創生が唯一の突破口」と言う声も大きくなっているのです。これまで国や自治体が中心となった補助金頼みの支援では限界があるいま、民間企業主体の新しい地方創生が注目されています。
つまり、地域の産業を盛り上げる企業や経済人が主役となって、地域に雇用や投資をもたらす構図です。自治体はこれをサポートし、官民連携で地域を活性化させる流れが求められます。
地域独自の強み(観光、特産品、工芸など)を都市部や海外市場に向けて発信し、持続可能なビジネスモデルを構築するような動きを、今後ますます進めていくことが重要です。そして、日本では、独自の技術を有する工場が地方に存在していることも挙げられます。これらにもっとフォーカスをしていく必要があるのではないでしょうか。
地域に本拠を置く企業が雇用を生み、地域経済を回す力になる
地元の強み(伝統産業、工芸、農業、観光など)を「稼げるビジネス」に転換できる
自治体は企業の活動をサポートし、官民連携で社会インフラを整えられる
こうした好循環を作ることで、地域の誇りや笑顔が増え、結果として日本全体の活力にもつながるのです。
東京から「地方創生」に関わる方法
ここでは、都市部在住の私たちがどうやって地方を支えるかをまとめます。筆者自身、東京にいながら全国各地の活動を応援することが多いのですが、そうした経験を踏まえると、次の3つが具体的で始めやすい取り組みです。
1. リモートワークや副業で地方企業を支援
リモート副業
都市部で培ったマーケティングやIT技術、デザイン力、人脈などを地方企業に提供します。オンライン打ち合わせや共同作業ツールを使えば、遠方でも十分に活躍できます。現地訪問+オンライン勤務のミックス
定期的に現地を訪れて打ち合わせや視察をし、普段はリモートで進めるハイブリッドな働き方も可能です。これにより、都市と地方をつなぐ新しいビジネスモデルが生まれるチャンスもあります。実際に地域の空気を感じると、その土地ならではの課題や魅力がリアルに見えてきます。
2. 地域の企業やプロジェクトへ投資・クラウドファンディング
地域特化の投資プラットフォーム
最近は、地域の新規事業を応援するクラウドファンディングや投資プラットフォームが増えています。わずかな金額でも出資し、リターンとして地域特産品が届いたり、地域の起業家ネットワークに参加できたりします。地域企業と個人投資家のマッチングイベント
東京で開催される地方ビジネスの展示会やマッチングイベントに参加し、将来性のある地方ベンチャーや老舗の新規事業を応援する、というのも一つの方法です。
3. 観光以上の「体験型」関わり
ワーケーションや短期滞在でコラボする
週末や休暇を利用して地域に行き、ちょっとしたプロジェクトに参加する「ワーケーション」が広まりつつあります。単なる観光で終わらず、地域の課題を一緒に解決する実践型プログラムも増えています。事業連携を前提とした交流イベント
東京で働く人たち同士が、地方の事業者や自治体の企画に参加し、具体的な製品開発やサービス設計につながるコラボを目指すイベントもあります。地域の方々とのネットワークが広がれば、思わぬ新ビジネスが生まれる可能性もあるでしょう。
企業として「地方」をどう活かす?
企業としても、創業初期から歴史ある老舗企業まで、それぞれ違う形で地方創生に取り組める可能性があります。自社のステージを振り返りながら、どんなアプローチが考えられるか検討してみましょう。
1. 創業初期企業
地方に拠点や支店を置くという選択肢
まだ小さい会社だからこそ、家賃やコストの安い地域に拠点を構えるメリットも大きいです。また、地域が持つ独自のネットワークを活かして、地元の企業や自治体から協力を得やすい場合があります。事業を地方向けに展開
例えばITスタートアップなら、地域の課題解決アプリやサービスを制作し、自治体や農協などと提携する道があります。創業初期こそ、地域密着のビジネスモデルを築きやすい環境があります。
2. 中堅企業
地方の拠点を作り、人材育成の場にする
ある程度基盤ができてきたら、地方拠点を設けて社員をローテーション配属するなど、地域に根ざしつつ自社の若手を育成するシステムをつくる企業もあります。自治体や地元金融機関との連携プロジェクト
産業支援策を活用しながら、新商品の共同開発や、地方の伝統産業をリブランディングするなどの取り組みが可能です。複数の企業がコラボして「地域商社」を立ち上げるケースも見られます。
3. 安定企業
地方企業のM&Aや資本参加
事業拡大の一環として地域の有望企業に出資し、地域の産業活性化に貢献する。同時に自社のビジネス領域を広げる戦略もあり得ます。地域の若手起業家を支援するファンド設立
大きめの企業は、自社だけでなく地域のスタートアップを支えるファンドを組成し、地域全体の経済活性化を狙うモデルも有効です。これが新しいイノベーションを引き起こす可能性を秘めています。
4. 老舗企業
自社の伝統を地域ぐるみで活かす
地域への深い根ざしを強みに、観光や文化事業を兼ねた取り組みを実行する余地があります。工場見学や博物館の公開、地域住民を巻き込んだイベントの開催などで地元に還元しつつブランド力も高まります。若手・中堅の意見を積極的に取り入れる
長く継続してきた分、慣習や上下関係が強い場合もありますが、地方の新たな課題に対応するには柔軟な発想が必要。社内SNSやオープンなアイデア募集制度で、若手の声を吸い上げる仕組みが鍵となるでしょう。
2025年への取り組み
2024年は、日本や世界にとって厳しい情勢が続きました。2025年を見据えると、さらに険しい道のりが予想されます。しかし、その中でも地方創生が希望の光となり得るのは、経済主体が変化や挑戦を起こしやすい環境が各地にあるからです。東京にいながらも、私たち一人ひとりがリモート副業、投資、ワーケーション、企業連携など多彩な方法で関与することができます。
「地方創生」というと大がかりに聞こえますが、本質は「地域で経済が回り、人々が安定して暮らし、未来に投資する土台をつくる」こと。そこに東京で培ったスキルや資金、人脈を注ぎ込めば、2025年以降の日本を少しでも前向きに変える力になるかもしれません。
2025年に向けて、東京から行動を起こそう
2024年は日本や世界が混乱する中、明るいニュースが少なかった一年でした。来る2025年を暗いだけの年にしないために、私たちはいま何ができるでしょうか?
リモート副業や地方ビジネス支援: 身近にできる一歩を踏み出し、地域企業の力になってみる。
地域企業への投資やファンド支援: 地元特産品や起業家とのネットワーク拡充も期待でき、自分にもメリットがある。
ワーケーションや現地での短期プロジェクト: 実際に赴き、地域との繋がりを肌で感じながら課題を解決する動きが「笑顔の連鎖」を作り出す。
このような取り組みは、東京に暮らす私たちが地方に活力をもたらし、2025年以降の日本に希望の光を射す行動になるでしょう。私たちそれぞれが小さな一歩を重ねることで、暗いと感じられる未来にも一筋の光を作り出すことができるはずです。
「地方と都市を繋ぐ活動」は、実はお互いにとって「笑顔」をもたらす活動です。
地方の人々にとって: 都会のスキルや知見が入ることで、新しいチャンスや課題解決の糸口が得られ、将来への希望が生まれやすい。
都市の人にとって: 地方の豊かな文化や自然、魅力ある人々との出会いは、日常をリフレッシュし、生きがいや幸福感を高める「笑顔ポイント」になる。
笑顔工学の観点からいえば、こうした「相互に助け合う関係」は人々のQOL(Quality of Life)を引き上げ、その積み重ねが社会全体の活力と幸せにつながるというわけです。
どうか皆さんの2025年が、明るく前向きな一年となりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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