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こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!

最近は、普通にChatGPTなどの生成AIを使っている人も増えてきてます。仕事でも創作活動でも便利に活用できますよね。文章作成やアイデア出しを助けてくれて、「業務効率が上がった!」と感じている人も多いでしょう。

この「生成AI」は、うまく使えば、私たちの「幸せ」を高める効果があるんだ、ということを訴えたい!!という思いで、この記事を書いています。

以前のパラレルキャリアの記事でも触れましたが、慶應義塾大学大学院の前野隆司教授の研究によれば、人の幸福度に大きく関わる要素として「幸せの4つの因子」が挙げられています​。

  • 「やってみよう」因子 – 自主的に物事に挑戦し、夢や目標に向かって成長しようとすること

  • 「ありがとう」因子 – 人とのつながりを大切にし、感謝と思いやりの気持ちを持つこと

  • 「なんとかなる」因子 – 物事を前向きに捉え、失敗を恐れず楽観的にチャレンジすること

  • 「ありのままに」因子 – 他人と比較せず自分らしく生き、自分の個性や得意なことを活かすこと

これら4つの因子を伸ばすことで幸福度が上がるとされています。

では、生成AIを上手に活用すると、この「幸福の4要素」がそれぞれどのように高まるのか、見ていきましょう。

「やってみよう」因子:AIが挑戦する勇気を後押し

「やってみよう」因子とは、自分の夢や目標に向かって主体的にチャレンジし成長する姿勢のこと。好きなことにワクワクしながら挑戦を続ける人は幸福度が高いとされます​。反対に、「やらされている」だけだったり、挑戦を避けていると幸福度は低くなりがちです。

では生成AIはこの挑戦する気持ちをどうサポートしてくれるでしょうか?

  • アイデア出しと計画作りのサポート: 新しいプロジェクトや趣味に挑戦するとき、何から始めればいいか迷うことがあります。そんなとき生成AIに相談すれば、関連するアイデアや手順を提案してくれます。「とりあえずやってみよう!」と思って実行することを強力に後押ししてくれます。

  • 失敗への不安の軽減: 挑戦には失敗がつきものですが、生成AIはいわゆる「壁打ち」の相手になってくれます。アイデアの良し悪しを事前にAIに聞いてみたり、プロトタイプとなる文章やコードをAIに作ってもらったりすれば、大失敗する前に軌道修正できます。。

  • スキル習得のパートナー: 新しいスキルを学ぶのも立派な挑戦ですが、生成AIはマンツーマンの先生役にもなります。プログラミングでエラーに詰まったらヒントをくれます。自分のペースで教えてくれるAIがいれば、「難しそうだからやめておこう」などとあきらめずに続けられます。結果として、自己成長の機会が増え「やってみよう!」の精神がどんどん育まれます。

このように生成AIは、新しい挑戦へのハードルを下げ、挑戦そのものを楽しくする支えになってくれます。挑戦が増えれば成長も実感でき、それ自体が幸福感につながっていくでしょう。

「ありがとう」因子:AIが生む余裕で人に感謝しつながる

「ありがとう」因子とは、周囲とのつながりや感謝の気持ちに関する要素です。家族や同僚、友人との絆を大切にし、親切心や感謝を持てる人は幸福度が高いことが分かっています​。逆に孤独感を感じたり、人に対して不満ばかり抱えていると幸福度は下がってしまいます。

人とのつながりを深め感謝を伝えるために、生成AIは間接的ではありますが大いに役立ちます。

  • 単純作業を自動化して人と向き合う時間を確保: 仕事でも私生活でも、雑多な作業に追われて大事な人と過ごす時間が取れないなんてこと、ありませんか?生成AIを使ってメールや書類作成、日程調整などを手伝ってもらえば、時間と心のゆとりが生まれます。その分、人と直接会話したり「ありがとう」を伝える時間が増えるわけです​。

  • コミュニケーション下手をサポート: 感謝の気持ちを伝えたいけど照れくさい、文章を書くのが苦手…という人にもAIは味方です。メールやメッセージの文例を生成AIに聞けば、丁寧で温かみのあるお礼の言葉を提案してくれます。「ありがとう」の一言に少し付け加えるだけでも、気持ちが伝わって相手との絆が強まります。普段なかなか会えない友人にも、AIで作ったメッセージで感謝を伝えてみるのも良いでしょう。

要するに、生成AIは私たちの時間的・精神的余裕を生み出し、その余裕を大切な人への感謝や気配りに振り向けさせてくれるツールと言えます。結果として「人とのつながり」が強化され、「ありがとう」と感謝する場面が増えれば、私たちの幸福度もより高まるでしょう。

「なんとかなる」因子:AIが楽観性と前向き思考をサポート

3つ目の「なんとかなる」因子は、物事を前向きに捉える楽観的なマインドに関する要素です。常に「きっとうまくいく」「失敗しても何とかなるさ」と前向きに挑戦できる人は幸福度が高いことが知られています​。ポジティブ思考は幸福感と深い結びつきがあるわけです。

しかし現実には、仕事のプレッシャーや日々のストレスで悲観的になってしまうこともあります。そんなとき、生成AIが私たちのポジティブ思考の相棒になってくれます。

  • 問題解決の心強い味方: 困難に直面したとき、一人で抱え込むと不安が募りますが、生成AIに相談すると解決策の糸口が見つかるかもしれません。例えば仕事で「このトラブル、もうダメかも」と落ち込んでいるとき、AIに状況を説明してアドバイスを求めると、具体的な対処法や代替案が返ってきます。「こんな手があったのか!」と思うことも少なくありません。そうすれば「何とかなるかも」という気持ちが湧いてきますよね。AIは24時間相談に乗ってくれる賢い先輩のようなもの。問題解決能力が上がれば、未来への楽観度も増していきます。

  • 成功体験の蓄積: 小さなことでも前向きにチャレンジして成功すれば、人は「次もきっと大丈夫」という楽観性を育めます。生成AIはその成功体験を積む手助けもしてくれます。たとえばプログラミング未経験者がAIに助けてもらいながら簡単なアプリを作れたら、「自分にもできた!」という成功体験になりますよね。AIがいることで「まずはやってみて、ダメでもまた考えればいい」という気軽な挑戦→成功のサイクルが回り出し、「なんとかなるさ」という前向きな心が育つのです。

  • ストレス軽減と客観視: 落ち込んだときにAIと雑談したり、愚痴を聞いてもらうことで気が晴れることもあります。AIは感情を持たないぶん冷静で客観的な視点を提供してくれるので、「大丈夫、冷静に考えればまだ手はありますよ」といったポジティブなリフレーミングも得意です。もちろん専門のメンタルヘルスAIチャットボットのようなものも登場していますが、日常的な範囲でもAIとのやりとりが心のクッションになる場面はあるでしょう。

総じて、生成AIは悲観に陥りがちな局面で「もう一押し頑張ってみよう」と思わせてくれる存在です。「AIに聞けば何とかなる!」と思える安心感があるだけで、挑戦するハードルはグッと下がり、物事を楽観的に捉えやすくなります。それが日々の幸福感につながっていくのです。

「ありのままに」因子:AIが個性と自己成長を応援

ありのままに」因子とは、「自分らしさ」や自己受容に関わる要素です。他人と比べず自分の好きなこと・得意なことを追求している人は幸福度が高いとされています​。逆に他人と比較してばかりいると嫉妬や劣等感で幸福感が下がってしまいます。要は「自分は自分、人は人」と割り切って、自分らしく生きることが大事なんですね。

生成AIは画一的なソリューションではなく、ユーザー一人ひとりに合わせたサポートができる点で、「ありのままの自分」を活かす助けになります。

  • 個々の興味に合わせた創作・学習: AIは本当に幅広い知識を持っているので、どんなニッチな趣味や興味でも質問すれば答えが返ってきます。周りに同じ趣味の人がいなくても、AIがいれば深掘りができますよね。たとえば「マイナーな音楽ジャンルの曲を作ってみたい」といった要望にも、AIは理論的なアドバイスや作曲の手本を示してくれるかもしれません。人に合わせる必要なく、自分のペース・個性で創作や学びを楽しめるので、「自分らしさ」を存分に発揮できます。

  • 苦手部分を補完して長所を伸ばす: ありのままに生きるとは、自分の弱みも受け入れること。でも仕事では弱点を補おうと必死になる場面も多いです。生成AIはそんな自分の弱みを補完するパートナーになってくれます。文章を書くのが苦手な人でもAIが文案を整えてくれれば、自分は企画やアイデアに集中できます。計算が苦手でもAIが分析してくれれば、自分は全体像のデザインに専念できます。AIに任せられる部分は任せてしまえば、自分の強み・個性を活かす仕事にフォーカスできます。​

  • 自己理解を深める: AIとの対話は、ある意味で自分と向き合う時間にもなります。悩みを相談したり雑談する中で、「自分は本当は何が好きなんだろう?」といった問いかけに直面することもあります。AIは中立的な立場で質問を投げ返してくるので、それに答えているうちに自分の価値観や本音が見えてくることがあります。日記を書くような感覚でAIチャットに日々の感じたことを話してみると、自分でも気づかなかった「本当の気持ち」に気づけるかもしれません。そうした自己発見が「自分は自分でいいんだ」という自己受容につながれば、幸福度アップに寄与するでしょう。

生成AIは「あなたらしさ」を否定せず寄り添ってくれる存在です。画面の向こうにいるのは機械ですが、自分のペースで対話しサポートしてくれるAIは、ある意味とてもパーソナルな道具ですよね。上手に使えば、自分らしい生き方や働き方を後押ししてくれる心強い味方となり、「ありのまま」の自分でいられる環境づくりに貢献してくれるでしょう。

業務効率化で創造性&人間関係も向上

ここまで、幸福の4要素ごとに生成AIがどうプラスになるか見てきましたが、さらに見逃せないのが業務効率化を通じた間接的な効果です。仕事にAIを取り入れると生産性が上がる、という話はよく聞きますが、それが創造性人間関係にも良い影響を与えるのです。

まず業務効率化によって時間と労力に余裕が生まれれば、その分クリエイティブな発想や新しい挑戦にリソースを割くことができます。日々のルーチンワークに追われていては斬新なアイデアは出にくいものですが、AIが雑務を片付けてくれれば頭を使う余地ができますよね。実際、「AIが単純作業を肩代わりすることで従業員は本質的で創造的な業務に集中できるため仕事の満足度(幸福感)が高まる」ということは、間違い無い事実です。

これはまさに「やってみよう因子」を伸ばす土壌が整うということです。AIのおかげで新しい企画を試してみる余裕ができ、社員の挑戦意欲や創造性が引き出されるのです。

また、効率化は人間関係にも良い効果をもたらします。忙しさに追われ余裕がないと、職場での何気ない会話や気配りがおろそかになりますが、AIが助けてくれれば心のゆとりが戻ってきます。例えば接客業でもAIチャットボットが基本対応をしてくれれば、人間の従業員はお客様一人ひとりにより親身に対応する時間が持てます。社員同士も余裕があれば助け合ったり雑談したりしやすくなり、職場の人間関係が良好になりますよね。「ありがとう因子」で述べたような感謝や思いやりも、忙殺されず精神的に満たされた状態でこそ生まれてくるものです。

このように、生成AIによる業務効率化は単なる時短・省力化に留まらず、創造性あふれる挑戦(やってみよう)や職場のチームワーク・絆(ありがとう)を育む好循環を生み出します。結果的に社員一人ひとりのやりがいが増し、ポジティブな雰囲気が組織全体に広がっていくでしょう。

大切なのは、AIを上手に使うことで生まれた「空いたリソース」を何に充てるか、です。それを自己成長や大切な人との時間に充てれば、幸せにつながることは研究のみならず多くの人の実感としてもうなずけるところではないでしょうか。

おわりに:AIと共により幸福な未来へ

生成AIの活用が、幸福学でいうところの4つの幸福因子「やってみよう・ありがとう・なんとかなる・ありのまま」にそれぞれ良い影響を与えうることを見てきました。AIは決して人間の代わりに幸せを運んできてくれる魔法の箱ではありませんが、使い方次第で私たちの可能性を広げ、心の充実を助けてくれるツールです。

大事なのは、人間が主役でAIはあくまでサポート役だということです。AIに任せられることは任せつつ、人間にしかできない部分、すなわち創造すること、感謝し合うこと、前向きに挑むこと、自分らしさを発揮すること などに時間とエネルギーを注ぎましょう。そうすることで、仕事も生活も今以上にいきいきとし、幸福感に満ちた毎日を送れるのではないでしょうか。

効率化の延長線上にウェルビーイング(幸福な状態)の向上がある時代がもう始まっています。

生成AIという心強い相棒を上手に活用して、「やってみよう! ありがとう! なんとかなるさ! 自分は自分!」と胸を張って言える、そんな豊かな人生をぜひ実現していきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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