見出し画像

母子共依存 その7「親心は読めるのか」

こんばんは、自分見つめ隊です。

前回は、カウンセリングを受ける告知をさせていただきました。

その後、無事カウンセリングは終わり、今とても穏やかになっています。

丁度、今日取り上げるトピックの内容とも合うので、このトピック内で数回に分けてカウンセリングについて振り返っていきます。


私が、今回一番先生に相談したかった事はずばり、「親心は読めるのか」ということです。

皆さんは、自分の親の「親心」、わかりますか?

すでにお子さんがいらっしゃる方はわかる方も多いのかもしれません。

私は独身ですが、長い間「親心」を意識したことがありませんでした。

しかし、「親に認められたい」「親を喜ばせたい」「親を安心させたい」という思いは常に持っていました。

それが人生の判断基準になっていた時期もあったぐらい。

広い意味で考えれば、それも「親心」を想像し、それに応えようと頑張っていたのかもしれません。


それでも、今までを冷静に振り返ってみると、正直わかった試しがありませんでした。

考えて考えて、もがいてもがいて、「こうすれば大丈夫なはず」「今度こそはいい反応が返ってくるはず」と頑張るのですが、いつも空回り。

「それは違う」「そこじゃない」

そして言われます。

「親心を読んで」


もう限界でした。

これ以上一人で頑張り続けても状況は変えられない。

それで、カウンセリングを受けたわけです。


初めに先生は仰いました。

人の人格、生き方は遺伝ではなく、生まれた後に出会う人々とのやり取りで形成されていく。

特に小さい頃の経験が大きく影響する。

一般的には最初に出会う人間は母親であるから、母親からの影響は絶大であると。

そしてはっきりと断言されました。


「親心は、ちゃんと言われなきゃわからない」


あなたは相当、高度なことを親から求められていますね。でもそれは、わかるはずがないです。

仮にそれを欧米諸国に行って言ってごらんなさい、全く通用しません。

親子であってもコミュニケーションをして、お互いの気持ちを言葉にして伝え合うことは当たり前です。

以心伝心はできません。

日本で言えば、明治、大正、昭和初期の価値観のまま止まっているように感じます。

平成の時代を育ってきたあなたがそれに応えようとするのは無理に決まっています。


言葉だけで見ると少しきつく感じられるかもしれませんが、実際にはとても柔らかく、困り果てている私をなだめるような気遣いをもって伝えてくださいました。


そして、世代間連鎖という言葉を教わりました。

これは生き物の中で人間だけがもつ特徴で、「生き方は遺伝しない」ということです。

キリンが生まれてすぐ自然に歩けるようになったり、魚が誰にも教わらずにえさの取り方を身に着けていくのは、遺伝的にそうプログラムされているから。

でも人間は生まれると自分一人では何もできず、どうしていいか全くわからない。

だから親が代わりに生き方を教える。

人間はそうすることで、環境に適応しながら生き残ってきたそうです。

環境が変わっても生きていけるように、生まれてから生き方を学ぶようになったということなんですね。

そして、先ほど少し触れた「小さい頃の経験がその後の生き方に影響する」と書きましたが、3~10歳ごろだと言われているそうです。


さて、この人間が取った生存戦略、欠点があるとしたら「親子の間で時代遅れが生じる」ということです。

親が育ってきた時代に親が身に着けてきた生き方を、子どもに教えるわけですから、少しずれが生まれてしまうのはしょうがないこと。

親とすれ違ったり、価値観が衝突したりすることは全く悪くない。

だからこそ、「言わなくてもわかる」のではなく、ちゃんとコミュニケーションして関係を築いていく。


血が繋がっていようといまいと、結局一人ひとりが独立した人間。

自分の気持ちは自分で伝える。

先生の言葉で、カウンセリング冒頭から本当に救われました。


次回も引き続き、カウンセリング内容を振り返っていきます。

それでは、今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!