PMDD 私の場合 その2「2人の私」
こんばんは、自分見つめ隊です。
前回はPMDDという診断を受け、それを踏まえて自分と向き合うことになったという内容でした。
診断を受けてからは、生理周期とみごとに重なる自分の調子に納得もいき、驚きもありました。
調子がいい自分と、よくない自分。
2人の自分が2週間おきに「入れ替わる」ような感覚です。
しかしPMDDを自覚してもなお、自分の理解とそれを見越した自己コントロールがすぐにはうまくいきませんでした。
自分でも説明が難しいのですが、「入れ替わる」というところを今回は少しかみ砕いてみます。
自己コントロールがうまくいかなかったのは、2つの理由があります。
①入れ替わるタイミングが生理より1週間~数日早い
②入れ替わるとそれまでの自分を忘れる
①について
私は生理周期がぴったり〇日とは言えず、25~35日ぐらいの間で毎回ばらつきがあります。
なので、いつ始まるかぼんやりしか予測できないうえに、それより少し早く自分が入れ替わるので、「明日から入れ替わるはず」などと予想できず、「気づけば」ちょっとしたことに怒りっぽくなり、悲しくなり、ネガティブ思考が出やすくなっていきます。
そして、生理が始まって、「そうか、生理が近かったからか」とやっと納得できるのです。
②について
そもそも、自分で「あ、入れ替わってる」と自覚するのが難しかったです。
体調の変化とは別に、性格がごっそり「別人」に変わってしまうのです。
そういう状態になった時点で既に、自分の中には怒りっぽくなっている自分しかいないので、「あ、入れ替わってる」と気づく自分はいないのです。
私の場合は、入れ替わることはすなわち、「その状態になるまでの自分を忘れる」ことも意味しています。
怒りやすく、悲しみやすい自分を「いつもの自分」と無意識に感じてしまうのです。
そして、生理のピークが過ぎると(3、4日目ぐらい以降)だんだん落ち着いてきて、排卵日あたりで元気になります。
この時も同様に、「ネガティブな自分」をすっかり忘れています。
この感覚を自覚し、「今はどちらの自分か」をすぐに気づけるのに、私はしばらくかかってしまいました。
生理が始まる少し前に入れ替わり、生理が始まってやっと自分の入れ替わりを自覚して安堵していると、そのまま気づけば元気になり、次の入れ替わりが来ることを忘れる。
この独特な変化にうまく対応できず、周りに迷惑をかけることもたくさんありました。
次回はそれについて書こうと思います。
※これを書いている私はまさに2日目ですが、今となっては入れ替わり始めを自覚し、「そろそろかな」と準備ができるようになりました。
症状が軽くなった今でもわかりやすいサインとして、「ちょっとしたことで自分でも驚くほど早く泣けてしまう」というものがあります。
感動的な映画を観なくても、ちょっとした誰かの一言やできごとでボロボロと溢れてきます。
それは純粋な感動によるときもあれば、猛烈に腹が立ったときもあるし、すごく不安になったり、寂しさを感じたりしたときなど、様々です。
ただそれは明らかに「いつもはこんなことでここまでならないのに?」という自分へのわずかな驚きがあります。
そこを、長い間PMDDと付き合ってきてようやく見逃さなくなってきたという感じです。
それでは、今夜はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。