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実演! 即興執筆!パート4(動画付き)<小説の書き方>

 メカニカルキーボードさんがやってきて試運転中です。

 本番の執筆前に、トップギアにフィーリングがついていけるか試してみようかなー?! というお遊びです。

 ルールはいつも通りゆるゆるの三題噺形式。
 キーワード3つのうち1個以上を絡めてノープロットノープランで書いて行きます。


ルール 

  • ノーアイデアでスタート。

  • AIにキーワードを3つ提案させる。

  • どれか1つを物語に絡める。

  • 制限時間30分。

  • 文字数制限なし。

  • タイマーが鳴ったら途中でも終了。

即興執筆

キーワード3つ

  • 消えた宝地図

  • 古びたゲーム機

  • 嵐の夜

タイトル「消えた宝の地図&古びたゲーム機&嵐の夜」

本文

「お、なんだこれ?」

 和夫が倉庫の中から、誇りにまみれた白い機械を取り出した。

 おもちゃのようなそれは色あせていて、それでいてコントローラーのようなものが付いている。

「ゲーム機じゃないのか?」

「あー、親父のかもな。次の船が来るまで時間かかるし、これで被までも潰してみようか」

 辺りを見回すと、似たようなおもちゃがたくさんある。

 その中からその白いゲーム機に適合しそうなソフトを探していく。

「なんだこれ? ”挑戦状”だってよ」

「へぇ、何が挑戦なんだろう?」

 興味を持った俺たちは「これささるかな?」と試しに押し込むと、形はバッチリはまってガチっと置くまで差し込まれた。

 昔のゲーム機はなんとも武骨で乱暴なつくりだ。

 今みたいにカード形式やディスクじゃなく、大型のカートリッジという形式ではめ込んでいたらしい。

 ネットで調べたところ「ファミコン」というものだそうだ。

「まぁいいや、AV端子付いてるし、モニターにつなげられるだろ」

「電源ケーブルはあるのか?」

「これだろ? たぶん」

 和夫は傍にあった黒いケーブルを手に取った。

 俺たちはそのまま、テレビが置いてあるリビングへと向かった。

****

 なんとかテレビに接続し、電源スイッチを入れてみる。

 画面にはモザイク模様が映りこみ、動く様子がない。

 和夫が唇を尖らせて告げる。

「なんだよ、壊れてるんじゃねーか」

「んー、ちょっとネットで調べてみるわ」

 どうやらファミコンのカートリッジは差し込みが甘いとバグるらしい。

 俺たちは三度くらい差し込み直し、電源を入れて確認をしていく。

 四度目でようやくタイトル画面らしきものが表示され、俺たちのテンションが上がった。

「よし! これで今夜一晩くらいは遊べそうだな!」

「しかしなんで嵐になるのかなぁ。ここ、暇潰しになるものがろくにないってのに」

「動画も昼間で見飽きちまったしなぁ」

 和夫はスタートボタンを押してゲームを開始する。

「うわっ! コントローラーちっちぇぇ!」

 やりにくそうな和夫を俺がネット情報でサポートしながら、先に進めていく。

 スタート開始直後で主人公が会社を辞め、その場で社長を殴り倒すと退職金がもらえるらしい。なんとも暴力的なゲームだ。

 その後は会社の外に出て、殴り合いをしたりパチンコをしたりとレトロな体験を味わっていく。

 和夫が画面を見つめながら告げる。

「なぁ、この宝の地図って奴、どうするんだ?」

「開いて数時間放置するんだってさ」

「マジかよ! 暇潰しにならねーじゃん!」

 和夫は宝の地図を表示したところでコントローラーを投げ捨てた。

 その拍子に本体が引っ張られ、また画面がバグっていた。

 俺たちは顔を見合わせ、画面を指さして笑いだした。

「昔のゲームって怖いな! これでバグって動かなくなるの?!」

 ひとしきり笑い終わった俺は、電源を切ろうとゲーム機に手を伸ばした。

 和夫が俺の腕を掴んで告げる。

「ちょっと待て、画面見てみろ」

 言われて画面に目を向けると、そこには大量のバグったキャラと文字のモザイク模様。

「バグった画面がどうしたんだよ?」

「これだよ、これ」

 和夫が指さした文字――いや文には「ウシロデミテイル」と書かれていた。

 あわてて俺たちが振り返っても、そこには誰も居ない。

 親父たちが迎えに来るのは朝になって嵐が収まってから。

 この別荘には、俺たちしかいないはずだ。

「……ただの偶然だろ」

「だよな」

 俺がゲーム機の電源を切ると、画面がブラックアウトした。

 その瞬間、和夫が大きな声で「ヒッ!」と悲鳴を上げた。

 和夫を見上げると青い顔で背後に振り返っている。

「どうした?」

「……今、画面に女の姿が映ってた」

「はぁ? いないだろ、誰も」

「いないんだけど、お前テレビを確認してくれよ」

 なんだよ、何を怖がってるんだ?

 俺がモニターに目を向けると、そこには和夫に向かって微笑みかける白い服の女が映っていた。

「和夫! 逃げろ!」

 俺は和夫の腕を掴み、リビングから駆け出した。

****

 明かりをつけまくったベッドルームで、俺たちは膝を抱えていた。

「どうすんだよ」

「そんなこと言われても、まさか幽霊が出るなんて思わねーって」

 ここにはテレビがないけど、目に見えないあれがいつ出てくるのか恐ろしかった。

 朝をひたすら、膝を抱えて待つ。

 一秒が一時間のように感じる。

 スマホの画面も、怖くて見ることができない。

 画面を見たら、背後にあの女がいるのが見えるかもしれない。

 俺たちは無言で朝が来るのをひたすら耐えていた。


 窓の外が明るくなり、俺たちから緊張感が抜けていく。

「ようやくかよ」

「ちょっと転機を見てみようぜ」

 和夫が勢いよくカーテンを開けると、窓の外は真っ暗闇で白い女が笑って立っていた。

 俺たちの記憶はそこで途絶えている。

 気が付くと親父たちが迎えに来ていて、「変な所で寝るんじゃない」と叱られた。

 俺たちは親父に「早く帰ろう!」と頼み込み、なんとか別荘をあとにした。

 あの女は誰だったんだろうか。

 今でも俺と和夫は、窓の外を見ることができないでいる。

 いつかふいに見てしまったら、また現れるんじゃないか――そう思うと、どうしてもカーテンを開けることができなかった。

****

 あれから十年が経過し、和夫が音信不通になった。

 俺はなんとなく直感した。

 和夫は「見てしまった」んだ。あの女を。

 俺は今日もカーテンを閉め切った部屋で、一人膝を抱えている。

 次は俺の番かもしれない――。

『そうよ?』

 背後から声が聞こえた気がしたが、布団をかぶって聞こえないふりをした。

 幻聴だと言い聞かせて、俺は睡眠薬で無理やり眠りにつく。

 ――ああ、このまま目覚めることが無ければいいのに。

 そう思いながら、俺の意識は闇に沈み込んでいった。


 ここから追記パート!

結果

 30分ルールで5分残してエピローグ。

 愛用のエディタ換算で2550文字?! うっそ?!

 ていうかなんで「消えた宝の地図」と「古いゲーム機」と「嵐の夜」がホラーになりますかね?()

 しかもホラー小説書くの、初めてなんですけど?()
 いいのか? ちゃんとホラーになってるか?

 一応ゾーンに入ってた気はするけどタイプミスは多いしいまいち乗り切れてなかった気がする。「終わるのか? これ」とか思いながら書いてました。

 なろう換算で以下の通り。

文字数(空白・改行含む):2550字
文字数(空白・改行含まない):2289字

 うわぁ……本当に25分で2550文字、投稿形式で2289文字だ。

 エディタ換算で分速103.5文字、時速6211文字。
 投稿換算で分速92.9文字、時速5575文字。

 え、これトップギア越えてない?
 まだキーボード試運転中で、フィーリングあってないのに?
 ホラー書いたことのない素人が?

 怖いわぁ、メカニカルキーボード。
 森博嗣氏はいつもこんな速度で執筆してるのか。こわっ!

実演動画

タイマーを開始して準備(42.43秒)

 やっぱり手間取ってますね!

集中タイム(12.66秒)

 ちょっと時間がかかってますね。
 お題が難しかった気がする。

執筆タイム(1478秒)

 一応はいつも通り?
 タイプミスは普段より多かった気がする。
 一応行単位で推敲はしてますよ?
 え? 「天気を誤字ってる」? そうですね!
 
5分残ってるんだから推敲しろって話ですね!

まとめ

 というわけでメカニカルキーボード(赤軸)はヤバいです。
 ロジクールのMXメカニカルお勧めです! ダイマ!
 このモデルはKX850FLらしい。
 キーレイアウトは若干、不満があるけど打ち心地は極楽浄土です。

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