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実演!自動筆記先生!12分で即興小説!動画付き!<小説の書き方>
まえがき
自動筆記先生って、AIには理解が難しいらしい。
周りの人に聞いても、ピンとこないみたい。
じゃあどういう執筆風景になるのか、私が普段見てる世界、それをちょっと知ってもらおうかな! っていう、そんな企画です。
即興小説
失われた時間
笑う時計
異世界の扉
その部屋には古い時計があった。
誇りが積もり、錆び付き、あちこちガタが来ているような、そんな時計だ。
だがその時計には一つの秘密がある――その秘密を知る男が、ふらりと部屋に入ってきた。
「おー、まだ動いてたか、このポンコツ」
『ポンコツとはひでーな、爺さん。あんたも随分と年を食ったじゃねーか』
「ハハハ! お互い年は食いたくねーな! で、今日も構わないか」
『ああいいぜ。いつでも来な』
一人の老人がふらりと部屋に入ってきて、古びた壁時計に手を振れる。
その手が時計の針に触り、おもむろに巻き戻し始めた。
カキカキと歯車が跳ねる音がする。内部で時間が巻き戻るかのような、そんな音が。
『もういいぜ。外に出てみな。じかんはきっかり10分だ。気を付けろよ』
「ああ、ありがとう」
老人はゆっくりとした足取りで微笑みながら、部屋の扉に手をかけた――。
老人が扉を開いた先は、桜が満開の渓谷だった。
春の空気が漂い、あちこちから鼻の香りが漂ってくる。
ついさきほどまで夜だったはずの、冬の何気ない街路が、桜が満ちる渓谷に変わっていたのだ。
老人は迷うことなく足を踏み出し、渓谷を進んでいく。
やがて老人に声をかける少女が一人。
「あら、今日も来てくれたの? あなたも物好きね」
老人がニコリと微笑んで応える。
「君に会えるなら、何度だって足を運んで見せるさ」
老人は少女の傍にある岩に腰を下ろし、楽しそうに今日の出来事を語り出した。
かれこれ三十年。彼が続けてきた週間だ。
毎日の仕事が終わると、その日の出来事を桜の渓谷に住む少女に伝える――この場所から動けない少女にとって、それは数少ない娯楽だった。
変化に飢えている少女は老人の言葉に一喜一憂し、小一時間ほど楽しみ続けた。
やがて、老人が疲れたように話し終える。
「――ふぅ、きょうはこれくらいかな」
少女が老人をいたわるように告げる。
「もう無理をしない方がいいわ。あなた、だんだん時間が短くなってる」
「なに、君が心配することじゃあないさ」
老人はニコリと微笑むと、そのまま元来た道を歩いて行った。
ドアを閉めた老人は、再び時計に話しかける。
「なぁ時計よ。私はあと何度、こうして話ができるんだろうな」
『残念だが爺さん、お前の寿命じゃ今日が最後だ』
老人が驚いたように目を見開いた。
「……なぜ、それを先に言わなかった」
『言ったら湿っぽくなって、あの人にまともに笑顔を見せられないだろう? それはお前が望んだものじゃないはずだ』
老人はしばらく愕然とした後、疲れたようにため息をついた。
「そうか、そうだな。お前の言う通りだ。気遣ってくれてありがとうよ」
『あんたと俺の付き合いじゃねーか。気にするなよ』
老人は時計を一撫ですると、静かにドアを開け、夜の街路へと姿を消した。
まとめ
どうでしょうか?
ちょっとは自動筆記先生がどういうものか、伝わったかなぁ?
即興執筆を他の人がどうやってるのかは知らないけど、少なくとも私はこんな感じ?
他の人の即興小説もどうやって書いてるのか、実際に見てみたいですねー。
という訳で、実演記録でしたー!
……何分かかたんだろう? 12分? さすがにボリューム足りない?
まぁ30分とかあると、見る方も大変だし、このぐらいでいいか!
誤字脱字はそのままにしてあります。
本当ならこの後、重複している表現とか誤字脱字はチェックして修正していきます。さすがにね!
このまま表現を肉付けしていくのもありっちゃーありだけど、フォーカスがずれることも多いのでケースバイケースですねー。
本記事の即興執筆中、私の中で何が起こっていたのかを解説する記事を作りました。長くなったので分割って感じでーす。
なおパート2もあります。なんで続いた?
だって等速じゃ「長ぇ!」って文句が出たから……。