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HOPELESS ROMANTICKER バンドをやりたい奴は絶対に読んどけ‼️Vol.35
2023.10.19
BUCK-TICKのVo櫻井敦司さんが突如亡くなった。脳幹出血だったとのこと。
バンドをやるにおいてものすごく参考になるバンドだった。彼らはデビューから一度もメンバーの脱退、チェンジがない。Gtの今井さんがクスリで捕まっても、皆が待ってまた再開。ロックバンドでは珍しいケースだ。個々のメンバーへのリスペクトや信頼、1人が飛び抜けたりしていないバランスの良さ。
彼らの音楽は独特だ。
ビジュアル系という枠に囚われることのない自由な音楽性。Gtの今井さんが作るポップさ、櫻井さんのゴシック感のあるボーカル。時代の先を行く実験性は時にはリスナーを置いていく時もあったが、5年後くらいに時代が追いついてくる感じがミュージシャンからすると羨ましくもあった。自分たちのやりたいことを貫き、かつしっかりとヒット曲も出す。アルバムごとにコンセプトを明確にしつつもBTのものにする感性は素晴らしかったな。
ここ数日多くのミュージシャンが亡くなっている。谷村新司さん、もんたよしのりさん、、、
もし君がBTを聴いたことがなかったら聴いてみるといい
なぜ彼らか同じメンバーのままで長く第一線で活躍できたか
大きなヒントが隠されているかも知らないから。
さて、悲しみの中、本日のテーマは「ファンと一緒に戦え!」の続き
ここまでに君のバンドはファン50人規模になっているはずだ。
この規模のバンドになるとちょっとした会社だ。
ここから社長である君の判断次第でバンドの未来が決まる。
ファンを増やすことはもちろん重要だ。
ところが段々とファンを増やすこと自体が目的となってくる。
ファンを増やすことが中心の考え方。
これは滅亡へのカウントダウンだ。
ビジュアル系バンドがよく陥るやつな。
君がやることは、まず、ファンの男女比をしっかりと数値で出してみてくれ。
異性のファンが80%超えているなら、もう解散した方がいい。
このままでは遅かれ早かれ解散になるから。
理由としては、君たちのファンは、君のバンドの曲が好きで観に来てくれているファンではない可能性が高い。君たちに会いに、喋りに来てるんだ。
つまり君たちのバンドのライブはホストクラブであり、キャバクラだ。
一見人気が出ていると勘違いし出すのがこの頃だ。
キャーキャー言ってくれるし、写真撮って下さい!って言われるようになるからな。
そこで再度、メンバー、スタッフも含め話し合いの場を作り、現状の立ち位置、最初の目標、成功の定義などを再確認し、メンバー、スタッフが同じ方向を向いているかをしっかりと把握し、ファンを増やすということは、あくまでも目標を達成するための手段でしかないことを認識するように。
安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんクラスになると、同性のファンが多くなる。
サザンなんてすごいだろ!年齢性別何にも関係ない。ライブを楽しみに、曲を楽しみにしているんだ。
それが本物のアーティストだ。
異性のファンは君たちの年齢が上がっていくと多くが去っていく。
が、目の前のお客が単純に増えると圧倒的なパワーかつ、自分たちのバンドがここまで大きくなったんだというわかりやすいバロメーターになるもんだからついついそっちに行っちゃうメンバーが出てくるんだよ。
ファンと繋がっちゃたりな。そうするとファンの中でガヤガヤと噂が噂を呼び、解体されてくる。
だからこそ重要なのは、ファンと共に本来の目的に向けて戦うことだ。ここから先へ行けるかどうかが、プロとアマの違いなのかもなと思う。誘惑の先に本当の夢があるはずだから。
俺らもこの問題は解体の理由としては大きなパーセンテージを占めた。
初期の頃は同性も異性も無い、音楽好きが観に来てくれていたが、事務所に所属してからは、女性ファンが増えてきて、メンバーもやっぱり嬉しくなっちゃう。
ある時、プリクラを撮影させられてそれを細かく切って、ガチャに入れて1枚500円で物販販売をしていた。そして飛ぶように売れた。音源ではなく。
その時にハッと気付いた。俺たちは何をやってんだろ?どこに向かってるんだろ?俺たちの根本の目標はなんだったんだろ?事務所の言われるがままにやっていいんだろうか?こいつら偉そうに言ってるが、バンドを売れさせた実績があるんだろうか?突然恐怖を感じた。いつからか大きく道が逸れてしまっていて、気づかないうちにだいぶ違う場所に来てしまってもう戻ることができない、俺たちが描いた場所とは違う方向に進み過ぎてしまって、2度と辿り着くことができない、あ〜、俺今何歳?
心が折れる音が聞こえた瞬間だった
例えば、純烈さんのようにマダム100%ターゲットなら全然OK
それも音楽だ
ビジュアル系で、握手券やハグ、メンバーと沖縄旅行、お姫様抱っこなどの企画で判断能力を失ったバンギャから金銭を搾り取る奴らもいる。彼女たちは推しメンに会うために借金をし、借金返済に追われ夜の世界にダイブする。
彼女たちはある意味純粋なのでステージ上のキラキラに現実逃避をする。人生の他の楽しみや幸せをあまり知らないから、共通のバンドを好き!という狭い世界で趣味を共有して安心する。その中でもバンドメンバーにより認識してもらおうというマウンティング意識をバンドから利用される。バンドはファンのマウンティング意識をくすぐるような企画を出してくる。完全にハマったファンはもう後戻りはできないので狂ったように課金する。
バンドの売れ方に正解、正否はないとは思うが、
そんな売れ方をしているバンドは、俺は嫌いだ
そんな奴らはどうせ消えるのも知っている
なぜならそいつらもジジイになるし、ファンもどこかでハッと目覚める
「何やってたんだ私!こんなクソジジイに青春もお金も費やしていたなんて!」となる。30歳までそんなことをやっている人は一気に焦り始めるから。
その辺、アイドル(坂道系など)は無限ループを作れる。
彼女たちは同じメンバーでいる必要がない
常に新しいメンバーが入ってくるので、ファンだけが年齢を重ねていく仕組みだ。
自分の『芸』でなく、『性』を売り物にしているなら、期間を決めてパァ〜っと!やらないとあっという間にジジイババアだからな。
とはいえ、やはり人としての魅力、色気はアーティストには必須だから、そこに魅力を感じてしまうのは仕方ない。そこが入り口でそこから作品へという流れを君がしっかりと作ってあげよう。
若いうちは血気盛んだからこの問題は必ず起こるから
禁止というより、自由にした方が良いよ
アイドルじゃないんだからな
ただ無責任なことはしないように
とにかくしっかりとこの問題については話し合うように
勘違いしないように
目標に向かっている途中だから
この時代のファンは礎になってくれる大事なコア層だから
しっかりと育てて、君たちも育てて貰えばいい