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日本人の正食とは③

こんにちは。
Mahalo nui loa 林光子です。

引き続き「正食と人体」 (著者 一倉定)に書かれているものをピックアップしていきます。


”身土不二の原理”を無視した結果

(前回アップした正食で、人によって提案は違いながら実例を上げて)長年の不調や病いが、薬や強壮剤も使わず、動物質を一切取らず、ビタミン補給で果物もとらず、粗食で直ってしまう。今の栄養学では大欠陥品なのにである。
どちらが正しいかというと健康を回復した食事が正しいのだ。
現代日本の栄養学の誤りは”身土不二の原理”を無視しているところにある。

今の日本人は身土不二を全く忘れてしまった。
日本人の食事は、食事といえないほど歪んでしまい、そのスピードは早まり、病人は増えるばかり。陰性食ばかりに加え、白砂糖、精白米、動物毒が重なり、血液は汚れに汚れてしまっている
顔に黒斑が出ている人、吹き出物が全身に出ている人が非常に増えてきだが、これらは内臓で処理仕切れない毒素を血管壁を通して皮膚に出てきている姿である。
他、様々な病変や心理や精神異常を引き起こす。


食物がそれを食べる物の精神や健康にいかに大きな影響を及ぼすか


無双原理の筆者、桜沢如一の二匹の犬の実験

一匹には穀物を種とした植物性の餌を与え、もう一匹には肉食にしたところ、前者は穏やかな性格に、後者は気の荒い犬になり大人しい犬に喧嘩を売るのだが、大人しい犬は相手にしないか、しつこい時は反撃するが、勝負は簡単に大人しい犬のものになってしまった。

フンザ食と英国食を食べたネズミの実験

イギリスの栄養学者マッカリソン博士(当時のインド国立栄養研究所所長)は、ネズミを千匹ずつ3群に分けた。

A群はフンザ食(自然穀菜食。フンザとはパキスタンの奥地の世界三大長寿地方の一つ)
B群はインド食(高カロリー、精白食)
C群は英国食(高蛋白、高脂食)

を与えて飼育。2年7ヶ月(人間では63歳に相当)全てのネズミを解剖して調べた。

A群は例外なく健康
B群は様々な病変
C群は病変だけでなく、行動上の異常ー凶暴性を帯び、互いの食事を奪い合い、共食いさえ始めた。
(『医事論集第二巻』医学と生命)


現代の様々な犯罪の真犯人は”食毒”である。
前回上げた「悪童マイケル」の真犯人は”陰性食”によるもの。

陰性食をとり続けていると身体は陰性化する。さらに減塩などで(さらに日本の土壌は陰性、日本人の質は陰性、電気も陰性なので今の環境も)強陰性になっている。
肉体的、精神的に不快な症状が次から次へ出てきて、見るもの、聞くもの、全てシャクにさわるようになる。
これがこうずると陽性行動で発散させないと気が狂うような状態になってしまう。
いじめや犯罪など陽性行動によって「陰性を消す」という中和である。

いじめや犯罪など効果的な対策は「陽性食」をとらせて陰陽のバランスを取る。だがこの話は胸の中にしまっておく。人に話しても「そんなばかな」と言われるだけである。


食品の分類

ここで著者ではない食品の分類の詳細を見つけたので短く添付致します。

「食品は、陰の気を受けると陰性に、陽の気を受けると陽性に分かれます。また、厳密に言えば、それぞれは、さらに酸性とアルカリ性に分類できます。
つまり陰性の酸性食品陰性のアルカリ性食品陽性の酸性食品陽性のアルカリ性食品の4つに分類されることになります。
血液の状態と健康が密接につながっていますので、血液がどう変化するかに重点を置いて話を進めていきます。

陰性食品 中心から外へ向かうエネルギー。密度を薄くする、伸びる、緩む、冷たくなるといった性質を持つ。
酸性食品 外から内に向かうエネルギーで血液は密になり濃度が高くなります。」

陰性の酸性食品ー血液を汚し、体の機能を低下させる。
(化学薬品、砂糖、食品添加物、タバコ、アルコール、サラダオイル、乳製品、白米、白うどん、白パン、など)

陰性のアルカリ性食品ー陰性の作用は同じですが、血液をきれいにする。
(海藻、旬の葉物野菜、野草。 
ただし、香辛料、なかでも酢(特に合成酢)は血液の濃度を過剰に薄くしてしまうため好ましくない。ナス、トマト、ピーマン、じゃがいもなどナス科は酢と同じ作用がありますから注意が必要。ダイエットや美容にとサラダを主食がわりにするのは(酢も入っていて)害が大きい。)

陽性の酸性食品ー陽性でかつ酸性ですので血液が汚れてきます。この食品が多いと最悪な血液となり様々な病いや症状が出てきます。
(肉類、脂肪分の多い魚、卵)

陽性のアルカリ性食品ー血液をきれいにする力が強力。
(根菜類ー血液をきれいにする力が強力でスタミナをつけるのにも最高の食品。
 天然塩ー血液浄化作用と造血作用がある。
他に味噌、醤油、梅干し、タクアンなど伝統的な食に陽性でアルカリ性の食品が目立ちます。

他、食品分類まとめ↓


陰性
 1.極 陰(溶血・溶細胞) 放射能、化学薬品、食品添加物、農薬
 2.注 意(酸性-汚血) 白米、砂糖、スナック菓子、チョコレート、アイスクリーム、インスタントコーヒー、アルコール、ジュース
 3.少量原則(浄血-とりすぎると溶血) 果物、お酢(とくに化学酢・短期醸造も含む)、青汁、なす科(なす・トマト・ピーマン・じゃがいも)、大豆、豆腐、豆乳、お茶、コーヒー
 4.安心アルカリ(浄血) 緑黄色野菜(漢字の野菜、旬の野菜)、野草、海草
中庸
 5.主食-玄米、むぎ、きび、ひえ、あわ
陽性
 6.安心アルカリ(造血) みそ、しょうゆ、大根、ごぼう、人参、山芋、蓮根、梅干し、にがりを無毒化した自然塩
 7.少量原則  しじみ、イカ、タコ、ナマコ、カキ、小魚、川魚
 8.注 意(酸性-汚血・血をどす黒くする) 肉、ハム、卵、ソーセージ、チーズ、貝類、赤身の魚、
 9.極 陽(極陰の人に) 黒焼き(玄米、梅干し、昆布、熊笹)

全文はこちら

これらから環境や衣類も、どの分類か、なんとなく分かってきますね。


正食の目的は血液の浄化である

血液を汚すものは二つある。一つは自らの生理作用による老廃物(毒)と、食物に含まれる老廃物(毒)
ガンは血液の汚れの結果なのでこれを切除しても意味がない。原因である血液を浄化することこそ正しい治療法である。
血液を浄化できるものは清浄で陽性な食事で、後は自然治癒力が発揮してくれ血液を浄化してくれる。
正食の直接の目的は、清浄な血液を作ることにある。

自然療法や他の取り組みやそれぞれの違う状態だが、食事で癌など治った方々のだいたいの共通した食箋として著者が上げているもの
○どれにもあるもの 玄米、雑穀、ごま塩、味噌汁、海藻、根菜類
○どれにもないもの 精白米、肉、魚、パン、大麦、きのこ、小麦、生野菜、緑黄色野菜、芋、豆、わらび、ゼンマイ、牛乳
後はよく噛むことと、水分を必要以上に取らない。


肉食動物はなぜスタミナがないのか

その原因は、肉の中に含まれている”老廃物”がある。動物は動くために体内に老廃物が発生する。その上に、食用としてとるのが肉。この肉にも老廃物が含まれている。この二つの毒が重なって、肉食動物の内臓は、これらの処理に追われている。草食動物のように老廃物のない食物は全く食べないのだから、たまったものではない。いくら内臓で大車輪で老廃物を処理しても、とても追いつかない。次第に老廃物が溜まってゆく。これが老化の原因である。だから肉食動物はスタミナがなく、寿命が短い。
だから肉食動物は、比較的老廃物(毒)が少ない草食動物を食べ、毒の多い肉食動物は食べない。鳥類も同様である。人間も同じ理由である。


血液浄化法

食事のほか、著者は血液浄化法をいくつか上げていますが、ここでは負担なくやりやすい半断食を短く取り上げます。

半断食
本格的な断食は必ず信用のおける練達の指導のものにすることが大切であるが、反断食は1日一食抜くだけなので、重病人をのぞいてたいていの人はOKであり、年齢制限もない。それでいて効果は本式の断食とあまり変わらない。安全で簡便である。本式の断食は年一回しかできないが、半断食は2回でもよい。一回の所要日数は4〜5日(一週間の場合もある)ほど。2回で断食一回分くらいの効果は十分にある。


また有名な自然治療の東城百合子先生の本の中にあった玄米の話を補足します。「食生活が人生を変える―細胞が活気づく“自然療法"」

老廃物や毒素を体の外に出す玄米の力

玄米の外皮には農薬が多く白米より危険との懸念がありますが、消化分解して力となる体の生理はどうかというと、白米より玄米の方が公害物質を体の外に排出する率ははるかに高いのです。

玄米食を研究し、50年玄米を食べておられる沼田勇医学博士は、玄米の場合フィチン酸やイノシトールという成分によって排泄作用が盛んなので、農薬のほどんどは体の外に排泄される。白米は、そのほとんどが出されないで体内に残るから、危険度から言えば、外皮をとった無防備の白米の方が危険だ、と結論づけています。

広島被爆者が、玄米菜食を忠実に実行され、見事完治されました。もっとも、本当に大丈夫と自信がついたのは5年後だったと言います。こんな方を私はまだ他に3人知っています。

玄米に含まれる成分の働き

ガンマーオリザノール  脳神経をよく働かせる。細胞に活力をつける。内臓機能の働きを強める。毒物などを出す。

イノシトール  肝機能の働きを強める。毒物、老廃物を出す。

フィチン酸  農薬や公害物質の無機の化学物質と結合して、体に吸収されず、対外へ毒物を出す


他、ビタミン、ミネラル、脂肪、タンパク質、繊維が豊富
逆にマグネシウム、リンが多く、カルシウムが少ない。


カルシウムゴマにとても豊富に含まれています。また玄米はミネラルが多いとありますが、消化にミネラルを使うとのことで、玄米とたっぷりのごま塩はとても理にかなっていますね。


以上、かなり乱暴にまとめた感じですが(汗)、内容をピックアップしてみました。


私はちょうど去年の今頃、プラブヨガを始めて、とにかくスタミナがなくて大変でした。(自分はスタミナがあるほうだと思っていました。)
そんな中、不思議と自然に玄米を食べるようになり、とても栄養が回る感覚があり、プラブヨガとの相乗効果もあり、体がとても元氣になっていくとともに、自分のスタミナ不足、不健康さに氣付くことができました。

ただ、冬ごろから食べれなくなり、「冬は消化が遅くなる」というのを見て、だからかなーと、白米にしておりました。

今思うと、冬に向けて、体はより塩分が入用なのに、相変わらずの減塩、加えて生野菜サラダもりもり、毎日レモン、毎日ではないですが甘いものもとっていたので、ますます塩分が不足し、玄米を消化できない状態で体が防衛本能で玄米が食べれなくなったのかなーと。

この冬は、白米にそんな食生活でしたので、ヨガをしていても、スッキリせず、なかなか起きれないし、始終眠い状態でした。
図らずも、「正食と人体」の著者の、「自分の体で、陽性から陰性に変えて、体の快適さが消えてゆくのを体験」できたのでした。

玄米食のデメリット

玄米が食べれなくなる前に一度貧血にもなりました。
玄米は消化に血を持っていかれるという話を聞きました。これは塩分をしっかりとっていない(自然塩には造血作用あり)、またよく噛んでいなかった(消化が悪い)ためか、分かりませんが、
親愛なるプラブヨガの仲間に、当時、ガンと敗血症で自然療法の先生にかかられた時、「玄米はだめ」といわれたそうです。
他に自然治療をしながらと思いますが、毎日、夏でも、根菜類の味噌汁(にんじん、大根、ごぼう、レンコン、玉ねぎと2年以上熟成の豆味噌)をとり、回復されたそうで、根菜味噌汁はとてもおすすめされております。
私も塩と玄米復帰とともに毎日根菜味噌汁をいただいています。

なので玄米食は病気の方は医師に確認した方が良いですね。


上記のように玄米は消化が悪く、最低50回、できたら100回、可能なら200回噛む必要があると言われますね。

私は一口入れたら箸を置き、昔教わった100回「ありがとうございます」の10音×10回指をおって数えて食べるようにしています。
最初大変ですが、なれてくると、とても栄養を吸収できる感じと、書かれているように感謝や幸福感で満たされますね。また大量に食べなくても体が満足します。

なのでよく噛む時間がない時や、会食の時は、玄米は食べない方がいいですね。


全体性を感じられる玄米

また玄米を食べていると全体性を感じられてくる氣がします。

一倉氏は「正食を勉強していると嫌でも神の存在を思い知らされる」、東城百合子先生も「死にかけてわかった人間の力のおよばない自然の力」とあり、食から自然や神や宇宙を感じておられます

一倉氏の文中には、病から食で直した男性の手紙では、「神を感じた」とありました。

一物全体を食べることにより、全体を感じられるようになり、
分離食は、分離感を感じるようになるかもしれませんね。


心が先か、食が先か
一倉氏の、食べ物によって心が出来る、行動で陰陽のバランスする話は興味深かったです。
東城百合子先生は心が先のご意見です。

心が先か、食が先か

イライラや不安などあるとき、甘いものやアルコールなどを欲しますが、類友で引き寄せ合う氣がします。

どちらが先ではなく、同じな氣もいたします。

何はともあれ、これを知ったからには、イライラや不安から陰性食が欲しい時は、あえて欲する逆の「陽」の食事でバランスするのがいいですね。


自分の選択のみ

今の減塩の社会の風潮や食事について、陰謀論も出したくなるところですが、精神世界から見ると、すべては自分が叶えて起こっていること。減塩も陰性の食事も不調も、「自分が(魂が分離を経験するために)選択していた」と思うと、陰謀だのと人のせいにできなくなりますね。自分の選択のみ。

また人に食をあれこれ言ったり言われても、自分が選択しないと変わりませんね。

これを書いていても、まだ旦那様や友人たちとデザートを楽しみたいなー、お肉料理も感謝しながらシェアしたいなーと思います。

厳格は心が苦しくなるので、陰陽のバランスを見つつ、ゆっくりと中道に持っていければと思っています。


運動について

一倉氏は、動くと老廃物が出るので「運動」には否定的でしたが、現代人は「動かなすぎ」だと思いますので、意図的な運動は必要かなと思います。
筋肉を動かすことで、血液、リンパ液、酸素など運んでくれます。圧をかけることで骨も強くなりますね。
プラブヨガの独特の動きと呼吸は、正食から見ても、とても善いと思います。


動くことも、精神性の追求も、食事(身土不二、一物全体の正食)も、ここでもどれが先かではなく、どれも同等に大切ですねー。


妊娠、出産、不妊について

今これを書いている最中、友人より出産の嬉しい報告がありました。

ただ②で赤子と母体についての文を書いたので、このまま載せておくか、ちょっと躊躇しましたが、これから出産を予定している方や友人に第二子の時は楽に産んでほしいという思いから、消さずに載せたままにしておきます。この話はとても重要ではないかと思います。

不妊についても、男女ともに塩分が足らない故に不妊症になっているとありました。自分の体を維持、守る方を優先している。
病院に行く前に、夫婦ともに食事を見直してみると善いと、とても思います。

よかったら全文を読まれてみてください。

なんと(笑)本を買わずともここに全部載っているそうです
http://50goen.com/aitikura222.html

見づらい方は本でどうぞー


最後に、一倉氏の本より下記を抜粋します。

世界の流れは穀菜食

第一次世界大戦中、デンマークは極度の食糧難に陥った。このとき食糧相で栄養学者でもあったヒンドヘーデは、国内の豚を全て殺し、その飼料を国民に配布した。
肉一人分を得るためには5人分の穀物が肥料として消費されていた。その結果、食糧危機を乗り切っただけでなく、国民の健康状態が急速に改善され、死亡率は34%も減少した。
今アメリカでは急増する文明病対策のために、かつての「肉食礼賛から自然穀菜食へ」と転換し、本気で自国民の食事の内容を変革しようと努力しているのだ。
こうした歴史の流れは、やがて先進国の食生活を穀菜食へと転換するであろうし、また迫りくる食糧危機は、好むと好まざるとにかかわらず、その歩みに拍車をかけることになろう。『医学と生命』


見えない高次の存在達も「動物は食べる存在ではない」と言っているそうです。(すみません。今はまだいただいております。汗)
分離から統合の時代に入り、食もこれから統合へ変化していく流れが加速していく氣がいたします。


また食について知ったことや氣付いたことがありましたらアップしたいと思います。

日本人の正食とは①はこちら
日本人の正食とは②はこちら
1ヵ月半続けた感想はこちら

林光子のサイトはこちら↓












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