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酔いどれ船頭

関西に住んでいた数年間、近所のおじさん達と鳴門で桜鯛釣りするのを恒例としていた。
朝早くからポン酒でイケイケの酔いどれ船頭操る小船でうず潮に突っ込むスリルは死と隣り合わせの緊張感が心地良かった。
今まで事故が無いのが不思議でならないがそれがプロの船師のテクニックなのだろうか。
渦で鍛え上げられたマダイを揚げるやいなや船頭がバサバサ裁いて醤油をぶっかけて喰らう。釣りたての魚は一番不味いと言われてるけど雰囲気が勝ってたのかとても美味しかった。

そのアル中船頭の放蕩息子が三浦で船を出しているとの報せが。
血は争えないもんだ。バンドで食うとか言ってたクセに。
暖かくなってコロナも落ち着いてたら三浦まで足を伸ばしてみようかな。
タイは揚がらなくともイサキか沖メバルぐらいは拝めるかも。

オプションのパワーハンドルも買ったまま取り付けずに放置プレイ中だった電動リールを引っ張り出したけどラインがホゲホゲになっている、交換せねば。


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