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東京さんぽ/隅田川

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お目当ての食パンを買いに蔵前まで出たら、ちょうど目の前で売り切れてしまった。ついていない。

買えないものは仕方がないが、どうにもやりきれなくて発散がてら歩くことにした。前に蔵前に来たときは、そのまま上野の桜を見に行ったから今度は逆側の浅草方面へ。

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思っているより浅草寺はとても近くにあった。
が、予想している以上に人は大勢で、仲見世通りの近くに寄ることすら怯むほど。遠目で雷門だけ撮って、退散することにする。
そのまま踵を返して、必ず視界に入ってくるスカイツリー(というか押上駅)を目指してみることに。

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吾妻橋の手前にある、浅草寺 駒形堂に八重桜が咲いていて、しきりにスズメが鳴いていた。

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首がぐんにゃり。
カメラを向けてみるものの、動きが速くて追いつかない。
しきりに足を上げてカカカカと掻いている姿がかわいい。

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空を見上げると、鳥が飛んでいる。
すぐそばには隅田川が流れていて、吸い寄せられるように下に降りてみると大量のユリカモメが飛んだり川に浮かんでいたり。

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キレイに等間隔に並んでいる不思議。

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隅田川に青空の色が写りこんでいる。
大きな川の流れとうねりは、行き交う船によっても大きくなったり小さくなったり。

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ユリカモメという電車には乗ったことがあれど、本物をじっくり見たことはなかったように思う。
嘴と足が赤くて、ちゃんと水掻きがついている。手(足だが)がぱぁ、となっているところがかわいい。

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ユリカモメオンパレード。
頭頂部の斑な部分は、夏になると黒くなるらしい。

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止まっているユリカモメはなんだかアンニュイ。何が見えているのだろう。

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水、というよりもまるで金属のようだ。
空のいろを強く写し出したからかもしれない。

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橋はどうやったら迫力ある写真になるのか。
望遠レンズじゃなく、やっぱり広角レンズ?

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電車が通る橋。
画面の外側にスカイツリー(入りきらない)。

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川沿いに咲く菜の花。

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夕陽に照らされて、川面がキラキラと光を反射している。眩しい。
隅田川は思い出の多い場所のひとつ。
子どものころによく散歩に連れてきてもらっていた。

隅田川のほとりでカニパン食べようね。

遠くで暮らしていたころに、よくハガキをくれた叔父が約束してくれたこと。それは永遠に果たされないままとなってしまったけれど、優しい約束だけがわたしのなかに残っている。

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初めて来たミズマチ。
おばあちゃんが生きていたら、きっと遊びに行ったに違いない。新しいものが好きな人だったから。

わたしはといえば、お店は横目で通りすぎて、そのままミズマチ沿いを歩く。とりあえず目標物であるスカイツリーを目指してとにかく歩く。

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絵の具で塗ったような空のいろ。
時々、本物なのに偽物みたいな青空だなあと感じることがある。

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目標物に無事到着。
案の定、人が多いので寄らずに通りすぎるだけ。ただし、写真は撮る。

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NDフィルターほしい。
というのが最近の傾向。PLフィルターは持ってるのに、持ち歩くのを忘れたというポンコツ。

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桜(多分)とスカイツリー。
このまま押上駅へとするっと移動。

意外に遠くないことが歩いて分かった1日。
わたしの歩くスピードが車並に速かったらもっと色んなところに行けるのに。
というか、車が運転できればいいのか。


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