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読書記録【コミュニティデザイン】

コミュニティデザイン 
人が繋がるしくみをつくる
山崎亮
学芸出版社


私がヨガ教室をスタートして
もうすぐ1年。
公民館や総合福祉施設など、
公共の場所を借りてスタートすることもできたのだけど、
それはしなかった。
私がヨガ教室をスタートしたのは、
仲良くしてくれている美容室さんの
お隣の場所。
つまり個人の所有している場所をお借りしている。
しがらみなくまっさらな場所で、
1からスタートしてみたいと思ったから。
今まで、自分は「場」を作りたいと思って、
ヨガ教室をスタートしたのばかり思っていたのだけど、
この本を読んで、
「あれ?私、コミュニティを作りたくて
ヨガ教室を開いたのかもしれない」
なんて思い始めた。

この本の著者山崎さんは、
地域の課題を地域に住む人たちが解決するための
コミュニティデザインに携わる。
課題解決のために、
解決手段である【人】をカテゴライズする様は、
読んでてとてもワクワクして、壮観。

僕たちと同じような感覚を持った人たちを見つけ、その人たちとの活動の醍醐味を共有し、持続的に活動する主体を新たに形成することが大切である。


ハードをデザインするだけではなく、ソフトをマネジメントすることによって風景をデザインすること。


植物そのものによる癒しは2割程度、ガーデニングの作業を通じた癒しは3割程度の効果を持っているのに比べて、他者とコミュニケーションをすることによる癒しが5割を占めると言われている。(園芸療法の効果)


意見が激しく対立しているときに、両者の間に入ってつながりを作り出すのは難しい。そんなときは別のつながりを作り出し、それを丁寧に醸成することによって元の対立構造を緩和するという方法がある。


山崎さんは、
よく学生さんとタッグを組んで課題解決に取り組まれている。
本書で挙げられている課題解決事例の時期は、
私がまさに学生をしていた時だった。
あ~~あの頃
遊んでばかりいないで
山崎さんの主催するワークショップとか企画に
参加してみたら人生変わってたかもしれないのに…
なんて。
最後にもうひとつ。

デザインはデコレーションではない。おしゃれに飾り立てることがデザインなのではなく、課題の本質を掴み、それを美しく解決することがデザインなのである。


私がデザインしているものは、何だろう?
ヨガを通してどんなコミュニティを作りたい?
前進するためには、何が必要?

足元を見直す材料を与えてくれる、
良い本に出会えた。






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