飲食メーカー業界ってどうしてこうなの?(涙ぐましい企業努力の件)
すでにご存知の人は多いだろうけれど、明○乳業が牛乳を900mlにしましたね。1リットルで売っていたものを900mlに。
値上げですね。
○治乳業は、これは値上げではない、1リットルだと飲みきれない人がいるから減らしてあげたのだ、などとわけのわからないことを言っているようですが(いや、本当にわけがわからない)。
値段据え置きで、内容量を減らし、見た目は一見そのまま。というのは飲食メーカー業界の常套ですが、なぜ、彼らはこうなんでしょう?
涙ぐましい企業努力なんて言い方もされますが、どこが努力なのかさっぱりわかりません。むしろ努力を放棄しているように見えるのだけど。
ただの1消費者としての意見ですが、値上げはそれはやめてほしいが、本当にどうしようもないものなら受け入れるんですよ。だって、やっていけないものなら仕方がない。それくらいの理解はしますよ。
腹が立つのは、見た目は代えず、中身をこっそり減らす、という姑息さ。
消費者としては何も知らずいつものように買っているのに、あれ? いつのまにか中身がものすごく少なくなっていない? という、これはもう騙しと言っていい。
大きなものを買っているのに、開けてみると中身がすかすかという気分の悪さ。これはもう完全なる裏切りです。
場合によってはそれで予定が狂うかもしれない。これで3日買い物しなくていいわあと思っていたのに、2日しか持たない、とか。
災難に備えて備蓄していた人が、開封してみたらどれもこれもスカスカで、「ぐはあ、足りねえ……」となるかもしれない。
それなら、中身ぎっしりのまま、普通に値上げしてくれているほうがすっきりしてよい。
ごめんなさい値上げします、と潔く言ってくれたほうが、騙しの手口でこっそり「実質値上げ」するよりはるかに好感がもてる。
あと、内容物を減らすなら、外装も小さくしろ、っていう話。世のなか、コンパクトなものが好きじゃないですか、みんな。中身が入っていないのに外装だけでかいものなんて要らないんですよ。
買い物することだけを考えても邪魔ですよ。ある意味、無駄なゴミを買わされて持って帰らされているようなものです。
子供の遠足のおやつにしたって、小旅行にしたって、無意味にかさばる大きな袋を運ばされるなんてもはや迷惑なばかりでしょう。
輸送費にも影響するはず。たとえばポテトチップスみたいに2倍以上に空気でふくらませているものは、つまりその輸送費で倍の商品が運べる、ということです。輸送費が半額以下になるということです。
もっと言えば、外装を中身に合わせてコンパクトにすれば、外装そのもののコストも当然変わってくる。1つの商品に対する外装代なんて銭{せん}やそれ以下の単位かもしれないが、膨大な数ですから、全体的には相当な差分が出てくるはず。
そういった対応はないまま、外装はそのままにしてこれまでどおりのコストを無駄にかけ、騙しのように内容物をこっそり減らして「これは値上げではありません」などとほざくメーカーを、あなたは「うむ、涙ぐましい企業努力をしている」と見ますか?
いまさらのテーマかもしれませんが、もやもやして仕方がなかったので少し書きました。
まあ、とりあえず。
乳業メーカーはほかにもたくさんありますしねえ。
(よかったよかった)。