6月1日と2日の週末は山形へGO!「日本一美酒県山形フェア」で日本酒やワインに酔いしれる♪
今年で3回目となる「日本一美酒県山形フェア」が6月1日(土)と2日(日)にJR山形駅近くで開催。山形県内の日本酒の酒蔵が44ブース、ワイナリーが19ブース、その他クラフトビールやウイスキーなど12ブースが出そろい、日本一の美酒県•山形のお酒を存分に堪能できます。遠方からわざわざやってくる人も!山形といえば全国シェア7割超のさくらんぼの産地としても有名で、この時期はさくらんぼ狩りや温泉も楽しめます♪
山形の芋煮やラーメン、玉こんにゃくなどご当地グルメも味わえる
東京駅から山形新幹線で約2時間45分。JR山形駅に降り立つと、山形県の吉村美栄子知事がさくらんぼの帽子をかぶった等身大パネルがおめみえ。県外からの旅行者にとって、まずはここがおすすめの撮影スポットです。改札を出ると徒歩約1分で、山形県総合文化芸術館<やまぎん県民ホール>前の特設会場に到着します。
両日とも第1部11:00~14:00(13:30にサーブ停止)、第2部15:00~18:00(17:30にサーブ停止)で、各回2,500名限定となっています。前売りの段階で各回の定員に達した場合は、当日入場券の販売は行わないので、早めにチェック&チケット購入しましょう。
入場券は前売りだと3,500円、当日だと4,000円。試飲と飲食チケット11枚に、やわらぎ水が付いてきます。チケットが足りなくなったら、お代わり券1,000円で追加チケット5枚を当日購入できます(未就学児は入場無料&親同伴、全て税込価格)。
このチケットでは山形の郷土料理の芋煮や玉こんにゃく山形ラーメンなど、ご当地グルメも注文できます♪
前売り券はローソンチケット・チケットぴあ・e+イープラス・セブンチケット・全国のコンビニエンスストア(ローソン・セブン-イレブン・ファミリーマート)・ 山形県酒造組合(TEL:023-641-4050)で購入できます。
単なる地方の酒イベントと思うなかれ。毎年、全国各地からお客が集まり、近隣のホテルはどこも満室になってしまうという一大イベント。それにはもちろんワケがあります。山形産の日本酒が日本一と期待している人が多いから。どれを味わってもおいしくハズレがないから、日本酒ファンが一堂に会すのです。
日本酒とワインの両方で「GI」の認定を受けている希少な県
さて、イベント名にもなっている「日本一美酒県山形」。それを示すのが令和4酒造年度 全国新酒鑑評会でもあります。令和4酒造年度全国新酒鑑評会で、山形の日本酒は金賞を多数受賞し、その数は全国一位となったのです。令和5年度の同鑑評会では3位に。いつも全国トップクラスにくいこんでいるのが令和4酒造年度全国新酒鑑評会で、山形の日本酒は金賞を多数受賞し、その数は全国一位の日本酒です。
また国税庁が認定する「GI」(地理的表示制度)においても、山形産の日本酒は全国に先駆け2016年に県単位として「GI山形」の指定を受けました。これはワインでいえば、フランスのボルドーやシャンパンーニュのように地域ブランドを保護する制度。
雪国・山形には低温発酵に有利で雑菌の増殖を抑える寒冷な気候や、雪解けによる各山系からの豊富な仕込み水など、酒造りに大変恵まれた自然環境が備わっています。
また県内を縦に流れる最上川の恩恵を受けて昔から稲作が盛んで、精力的に米の開発に取組んできた結果、酒造りに適した酒造好適米「出羽燦々」「出羽の里」「雪女神」を生み出しました。
さらに蔵人の醸造技術向上を目的に「山形県研醸会」を組織し、切磋琢磨(せっさたくま)して研鑚(けんさん)してきました。こういった地域特性や独自の取り組みが評価され、「GI山形」が認定されました。これらの影響もあり、日本酒ファンが全国からわざわざ山形で開催されるイベントに足を運ぶというわけです。
また山形が誇るのは日本酒ばかりではありません。ワインにおいても、山梨・長野・北海道に続き、全国4位の生産量を誇り、2021年にはワインでも「GI 山形」の認定を受けました。
県単位で日本酒とワインの両方でGIの指定を受けているのは、山形・山梨・長野の3県のみ。「日本一美酒県山形フェア」は日本酒が好きな方も、ワインが好きな方も満足できる注目イベントなのです。
絶対に味わいたい「山形讃香」、山形の至高の純米大吟醸
さて、数ある山形酒の中でまず味わうべき酒はどれなのでしょうか?昨年もこのイベントに参加した筆者がオススメするのはまず「山形讃香」という純米大吟醸。
前述の令和4酒造年度 全国新酒鑑評会で金賞を受賞した酒のうち、その半数は山形生まれの酒米の女王様「雪女神」を使用したものでした。「山形讃香」には、山形県優良酒米コンテスト「雪女神」部門で最優秀賞に輝いた県内最高峰の「雪女神」を100%使用しているのです。
さらにその作り手は、山形県酒造組合が審査する「雪女神」で造った日本酒の品評会で上位の成績となった蔵元3蔵だけを厳選。2024年度は「虎乃子」などを醸す千代寿虎屋酒造、「大山」などを醸す加藤嘉八郎酒造、「銀嶺月山」などを醸す月山酒造が選ばれました。
ちなみに昨年は「あら玉」を醸す和田酒造、「上喜元」などを醸す酒田酒造、「東の麓」などを醸す東の麓酒造の3蔵でした。
その年の最高の雪女神を使って、その年最も酒造りが期待できる蔵元が醸す、<最高米×厳選蔵>の山形産日本酒のフラッグシップが「山形讃香」。
もし「山形讃香」が完売していたら、これらの醸造を担当している蔵のブースに足を運び、「雪女神」というキーワードを探しながらお酒を味わってもいいでしょう。もちろん自分の好みのお酒を探求して、ボトルのジャケ買いも楽しいですね。
出店酒蔵44:
若乃井酒造、冨士酒造、東の麓酒造、和田酒造、出羽桜酒造、高橋酒造店、羽根田酒造、中沖酒造店、高木酒造、松山酒造、秀鳳酒造場、千代寿虎屋/虎屋西川工場、奥羽自慢、香坂酒造、寿虎屋酒造、加茂川、初孫東北銘醸、酒田酒造、水戸部酒造、樽平酒造、渡會本店、錦爛酒造、竹の露、鯉川酒造、米鶴酒造、桜川酒造、後藤酒造店、麓井酒造、 オードヴィ庄内、菊勇、楯の川酒造、杉勇蕨岡酒造場、鈴木酒造店長井蔵、小屋酒造、古澤酒造、長沼、月山酒造/設楽酒造店、男山酒造、小嶋総本店/東光の酒蔵、亀の井酒造、佐藤佐治右衛門、加藤嘉八郎酒造、新藤酒造店、六歌仙
ワインではInternational Wine Challenge2024に続き、2024 International Wine & Spirits Competitionでも今月Goldを受賞し、さらにIWC Trophy受賞(日本の白ワイン)も受賞された高畠ワイナリーや、ワイナリー内にオーベルジュが本格稼働したウッディファーム&ワイナリーなど、注目ワイナリーが勢ぞろい。
出店ワイナリー19:
月山ワイン山ぶどう研究所、HOCCA WINERY、タケダワイナリー、ウッディファーム&ワイナリー、Yellow Magic Winery、酒井ワイナリー、OIZUMI VINES WINERY、グレープリパブリック、大浦葡萄酒、月山トラヤワイナリー、朝日町ワイン、ドメーヌケロス、金渓ワイン 佐藤ぶどう酒、天童ワイン、高畠ワイナリー、紫金園 須藤ぶどう酒、PINO COLLINA MATSUGAOKA、ベルウッドヴィンヤード、東根フルーツワイン
ちょうど6月上旬からさくらんぼ狩りも始まる山形。また山形は、空気のきれいな都道府県ランキングで2021年度全国1位に輝いた県でもあり、朝日町にある空気神社は、世界で唯一、空気を御神体とする神社です。参道には宇宙を感じるモニュメントもあります。
一方、松尾芭蕉は山形で「五月雨を集めて早し最上川」という俳句を残しました。その舞台になった最上川では、この時期、川の両岸にダイナミックに広がる新緑の絶景を望みながら、清々しい風とともに舟下りを楽しめます。船頭さんが唄ってくれる「最上川舟歌」に癒やされながら、芭蕉も感動した雄大な自然に包まれて、気分がリフレッシュ!
銀山温泉、天童温泉、赤湯温泉、かみのやま温泉…などの温泉地も多数県内にあり、足湯が気軽に楽しめる街も。日本酒と山形牛、日本酒と庄内浜の魚介…ぜひこの機会に山形を訪れてグルメな旅をしてみては?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?