今しかできないのか、今だから出来るのか

過去に書いた日記をここに載せていたりする。字並びを直したり、削ったり、足したりして。そのまま載せてもいいけれど、今の自分だと違う書き方をするなあと思う部分が多々ある。それは成長なのか、ただの変化なのか、どちらなのかはわからないけれど。

最近よく昔書いていたものを読み直す。昔といっても２～３年前のものが多いけれど、たったの２～３年が遠い昔に思えたりするほど今の状況と違う。就いている仕事は勿論のこと、その時に好きだったものや感じていたもの、この頃はアレルギーってわかる前だったから小麦製品も口にしていたな、とか。体調の変化、精神的な問題。諸々違っているから、年数という単位は思ったよりも大きいのかもしれない。昨日の自分と今日の自分だって違うのだからそれはそうか。

その時に好きだったものは今は好きじゃないのかと問われたらそんなことはなく。ただ単に今の自分に必要としていないだけで、この先また手に取ったりすることは重々にある。子どもの頃に好きだったものやことも然り。

例えば、イラスト。文章を書くことは常々何かしらの方法でしているけれど、イラストや絵の練習は子どもの時にしていたくらいでいつの間にかしなくなっていた。それでもいつかやりたいと思って、色鉛筆やクロッキー帳なんかはずっと取っておいていた。手帳に描いたりはしていたけれど、それはあくまでも落書き程度のもので、自分が見て楽しくなればそれでいいと思うだけだった。

それが、ひょんなことから今年に入って本格的に練習を再開したものだから本当にどうなるかわからない。ちょっとの画材でも取っておいてよかったと思う。日々の合間を縫って描くのは気力も根気も必要だけれど、下手なりに楽しくできているからきっと良かったのだと思う。

多分、今じゃなければ駄目だった。そういう瞬間がある。手に取るのも、手放すのも、今この時じゃなければ駄目だった。ものばかりではなく人間関係も仕事も、すべてにおいてそうなのだと思う。適切な時期みたいな、そういう風にできているというか。

思い立った時が始め時ともいうので、もっと早くにやっておけばよかった、と思うのはやめにした。今この時だからできた。今だから良かった。そう思うようにしたら、後悔する気持ちは随分と減った。

できる時にできることをすれば、それでいい。