地面師に学ぶ、悪用厳禁のマーケティング(#MDMゆく年くる年)
読者の皆様、初めまして。
三井物産デジタル・アセットマネジメントの髙橋と申します。社内ではマーケティングを担当しています。
突然ですが、Netflixで話題の「地面師たち」見ましたか?あの詐欺のテクニック、正直ドラマとはいえ惚れ惚れするほどでしたよね・・・!
街を歩いていても、お酒を飲んでいても「地面師」の話題が隣から聞こえてくる。そんなブームを皆さんも目の当たりにしたのではないでしょうか。
このnoteでは「地面師に学ぶ、悪用厳禁のマーケティング」と題し、つらつらと書いてみたいと思います。
本noteを通して「一緒に働きたい!」という方に届いたら嬉しいなと思っています
社会人及びインターン希望の方はこちらまでご応募のほど、お願いします🙇
地面師に学ぶ、最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェテッシュなマーケティング
はじめに、地面師「ハリソン山中」の有名なセリフ
「最もフィジカルで、最もプリミティブで、最もフェテッシュなやり方」
に沿って、当社が実行しているマーケティング及び、マーケティングをするための仕掛けをご紹介していきます。
最もフィジカルなリアルイベントで1秒を生み出す
まず、当社の最もフィジカルなマーケティングについてお伝えしたいと思います。
リアルイベントとは、別会社様の冠を借りて出展したり、自社で開催する直接お客様とお会いするイベントを指します。
2024年当社はイベントに積極的に投資しました。
とても奥が深く、一人のマーケターとして、とても学びになりました。
立ち上げ期という事もあり、2024年はKPI(リアルイベントでの事業的な成果)を確認しに行く事を前提に多くのチャレンジを行いました。
イベント時、社内のSlackは非常に盛り上がります。
お客様とお会いできる機会も稀有なため、他の部署からも「参加したい!」と手を挙げていただける状態になっています。
そんなイベント時の「仕掛け」をご紹介します。
それは・・・「開催前に円陣」を組むです。
🔥暑苦しい〜体育会系〜🔥と思う方もいると思いますので、付議しておくと
「うぉおおお!やるぞ!おう🔥」
という感じではなくて
「絶対に〜成功させようね〜(ゆる)」か「よーし、いっちょみんなで楽しみますか」
ぐらいのノリです。
なぜその仕掛けをするか、は本note中程でご説明します。
リアルイベントでは、どうやって足を止めてもらうかが重要です。
100も承知だよ!という方は以下の画像をご覧ください。
ここまでの行列は正直想定していませんでしたが、多くの仕掛けが上手くいったイベントでした。
意識しているポイントは以下です。
人だかりを作る工夫
オペレーションのあえての煩雑さ
興味が薄い方は軽いコンバージョンに、濃い方は深いコミュニケーションに
<フィジカル悪用😈厳禁ポイント>
悪用厳禁ポイントは、1秒の作り方
ただ時間を奪うのではお客様の満足度は下がります。
お客様の満足度を下げず、その1秒を作ることが出来れば強い武器となります。
※詳細を知りたい方は直接髙橋までお問い合わせください。一緒に楽しく円陣組みましょう
最もプリミティブな⚫︎⚫︎を売る、綾野剛さんの物腰
最もプリミティブな「売れる物」はなんでしょうか?
これは私自身、10年以上のマーケティングキャリアの中で悩んできたものの一つです。
売るのは、プロダクトでしょうか?
ガチャでしょうか?
味でしょうか?
我々は何を売っているのでしょうか。何を買ってもらってるのでしょうか。
たまたまですが、最もプリミティブな⚫︎⚫︎は、間違いなくコレだ!というものに最近出会うことができました。
もちろん、プリミティブであるが故にその⚫︎⚫︎は、様々な書籍や社訓などにも記載されていますしそれを改めて発表するのも恥ずかしいのでここでは伏せておきます。
伏せておきます・・・!
これは、当社イベントの一つである「オルタナイト」という、お客様とお会いし、アンケートなどを行うイベントで発見できたものです。
その⚫︎⚫︎があれば、当社の事業にも間違いなく良い影響があると思い、入社前から画策していたイベントでした。それが当社で確信に変わりました。
結果「応援したくなった。友達にも勧めたい」と言っていただくことができています。
オルタナイトに参加したお客様が、別なイベントにわざわざ来てくれることもあります。
<プリミティブ悪用😈厳禁ポイント>
これが地面師として綾野剛さんが特に売っていたものですよね。
詐欺はゼッタイダメ!
ですが、ストーリーの中で騙されてしまう方がいるのも納得。
綾野剛さんの恐ろしいまでの腰の低さ、論理的な説明、からのピエール瀧さんの「もうええでしょ!💢」怖い緩急ですね・・・
最もフェティッシュであるのは誰?ハリソン山中(豊川悦司)vs里中ハル(木村拓哉)
当社の人間の多くは、自社に対してフェティッシュである、と言えると思います。
私はキャリアを通じて、ありがたいことに様々な企業様を内側から見る機会に恵まれました。
当社は三井物産や、LayerXからの出向者、そしてプロパー社員が入り混じるダイバーシティの文化です。
まだまだ規模の小さい会社ですが、今後はフェティッシュな熱量をどこまで、いつまで伝播させる事ができるか、がポイントになってくると個人的に思っています。
当社で最もフェティッシュであるのは誰か?
その回答はとても難しくはありますが、少なくとも今は熱源が多く存在し、そして伝導体としての役割を十分に果たしている仲間に恵まれていると思っています。
その「熱」を伝える方法の一つが、最もフィジカルなリアルイベントの円陣です。
学生時代、私はバスケットボール部のキャプテンをしていました。
年齢的に多感な時期ですので、チームが一体となるのは非常に難しかった記憶があります。
学年、レギュラー、補欠、出身の違いがある中で、唯一と言っていいほどの一体感を発揮できたのが「円陣です」
少し古いですが、木村拓哉さん主演のPride「ブルースコーピオンズ」の試合前の円陣、かっこいいですよね。
これを、県大会から取り入れ、多感な時期の高校生を、一丸とする事ができた経験があります。
大人になってからの円陣、いいですよ。
その日、もっともフェティッシュな人に声がけしてもらうのがオススメです。
ハリソン山中のフェティッシュさも個人的には嫌いではないですが、ここは木村拓哉さん演じる里中ハルの、勝利へのフェテイッシュさに軍配が上がると思います!
熱と楽しさは、必ず伝わっていきます。
<フェティッシュ悪用😈厳禁ポイント>
熱の伝え方は、正しく
当社のマーケティングをどうしていきたいのか
社外の方に主に見ていただく本noteですが、社内に向けて、こう言ったアウトプットの機会は貴重なので、私の考えも少し記載しておきます。
戦略というには個人的な思いが入りすぎてますし、戦術というにはざっくりしすぎている内容ですが、ご容赦ください。
別途、細かく考えている事はあるのですが、俯瞰的にこんな事考えてますよ〜。ということです。
デジタルとリアルをどう繋ぐか。どう融合させるか
デジタルの世界にあるサービスを長く続けるのは至難の業です。
生活環境やデバイスの変化が激しい現代では、デジタルの世界のサービスは忘れ去られていくものです。その中でリアルでの接点を持っていく事で、お客様に忘れさせない仕組みが必要です。
これはマス広告以外を指しています。
2024年現在、多くがスマートフォンの中にあり、簡単にアクセスできる一方で新しく知ってもらったり、買ってもらうハードルはどんどん高くなっていると思っています。
アマゾンが「Dashボタン」を既に撤退していますが、あれは単純に簡単に購入することを促すのではなく、リアルの世界に踏み出す事で、以下に記載する購入機会を増やす施策であったと思案します。
ネットからスタートしたサービスだからこそ、どうやってリアルの世界に購入機会を増やすことができるのか、徹底的に考えていきたいと思っています。
購入機会と、知る機会
この2点が揃って、やっと人はモノを買ってくれます。
デジタルの世界では購入機会が非常に制限されるため、上記に記載している通り、購入機会をリアルにどう持ってくるかが今後の大きな課題となってきます。
例えばコンビニに売っているいつでも買えるコーヒーがあっても、知らなければ誰も買ってくれません。
一方で、知っていても、購入するために長い時間がかかってしまったり、そもそも購入する方法がわからなければ同じく買ってもらうことはできません。
この両輪を考えることこそ、マーケティングの仕事の醍醐味であると考えています。
その両輪を考え尽くすには、総合代理店様が考える企画から、ブランディング、デジタル獲得設計までの知見が必要であるとご理解いただけると思います。
以上の事から、マーケティング部門ではデジタルとリアルを柔軟に往復できる思考を持った方を探しています。
もちろん、コンテンツのスペシャリスト!という方も是非お会いしたいですが、将来的には全員でマーケティングを語れるような仲間をに出会いたいと思っています。
菜根譚が伝える、現代に通じるしかけ
私の愛読書に、「菜根譚」という本があります。
著名な「7つの習慣」に記載のある「終わりを描く事から始める」を体現しようとした際に、私がイメージしていた終わりに近い考えが多く記載されています。
逆に言うと、私自身は「菜根譚」を体現できていませんし修行が必要です。
先に、最もフィジカルな仕掛けとして、リアルイベントの例を記載しました。
一方で菜根譚にはこんな教えがあります。
何言ってるかと言うと、人間の浅知恵やたくらみなど役に立たない。
と言っています。
元も子もないですね〜。
マーケターとしては、事前に考えて施策を実行する事が多いですよね。
でも、人の知恵では及ばない現象が世の中では起きます。
こんな失敗談があります。
ぐぬぬ・・・ですね。
いくら考えても、まさか一箱全てと思われる方がいるとは・・・
全く考えが及んでいませんでした・・・
だからこそ、最もプリミティブな⚫︎⚫︎を売る事が大事だと帰結しています。
自分がフェティッシュでいるための心構え
これは結構有名な一節ですね。
つまり、我慢して頑張れ!成果をあせるな!と書いてあります。
三井物産デジタル・アセットマネジメントはまだまだ小さなベンチャーです。目の前の成果も必要ですし、追っています。
ですがもっと大きな未来を作るには、目の前の成果に捉われていては未来に向けて的に情熱を持ち続けるのは難しいです。
地面師の綾野剛さんも、詐欺師ではありますが、自分自身の大義を果たすために詐欺師をしていましたよね。
最もプリミティブな⚫︎⚫︎って結局何?
実際に売っているものではないのですが⚫︎⚫︎の正体は誠実さと信頼だと最近身に染みて実感しています。
誠実さと信頼だけでは、営利団体として成り立つのは難しいでしょう。
でも、誠実さと信頼がなければ、営利団体として継続成長するのは難しいと思います。
何色でも良いです。
大きさも関係ありません。
誠実さと信頼の火がある仲間を探しています。
最後は少し堅苦しくなりましたが、心に火を灯せる方、ぜひ一緒に働きませんか?
長くなりましたが、ご応募、心からお待ちしています。