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【1 on 1施策】当社の取り組み ~2年間の実践と研究発表~

 三井物産人材開発の濱田ともうします。今回、当社の1on1に関する取組について共有させていただきます。

 最近はドラマなどでも取り上げられる1on1ですが、当社では約2年前から、「1 on 1 ミーティング」のための研修を提供しています。上司と部下間のコミュニケーションの量と質、その両方の向上を目的とした研修です。1on1とは、上司と部下が2週間~1ヶ月に1度の頻度で、その間に起きた業務の成功体験・失敗体験を振り返り、経験から学んだことを言語化し次に活かすアクションを立てる対話です。

■改善ポイントの見える化がカギ
 当初は他社の事例や施策を参考に1on1の目的や業務ミーティングとの違い、あるいは現場実践を支えるコーチングスキルを伝えることから始めました。徐々に、1on1のでき具合を上司・部下双方向のアセスメントにより“見える化”したり、Good/Bad分析を行うことで改善ポイントを見つけたりと、独自に発展させる努力を継続しています。最近では、海外からのリクエストに応じて、海外のコニュニケーションスタイルに合わせたコンテンツ作成にも取り組んでいます。

■研修提供がゴールではない
 研修を提供するだけでなく、1on1に関する研究にも1年ほど前から取り組んでいます。11月1日に開催された経営行動科学学会の年次大会で、合同会社あまね舎の齊藤光弘代表との共同研究の発表機会をいただきました。引き続き、論文投稿に向け研究を続けていく予定です。

 1on1に関する学術的な研究の一例としては、企業におけるManagerial Coaching研究があげられます。これらの先行研究における知見は研修現場でも活用されていますが、当社も実践に基づく研究を行うことにより、微力ではありますが、人材開発知見の蓄積に貢献していきたいと考えています。

三井物産人材開発株式会社 濱田 一人