メビウスの劇場公演を終えて
1/11 STAR☆JACKSの有人の劇場公演としては約1年半ぶりの作品『メビウス』(脚本:ナツメクニオ(劇団ショウダウン))が終演致しました。
しかし、この後も今月末(2021.1)まで、配信映像がご視聴頂ける様になります。
それを受けまして、千秋楽でまさかのダブルコールを頂きまして、急きょご挨拶させて頂きました言葉を、意訳も含め掲載させて頂きます。
これは僕の本心です。
カーテンコールご挨拶全文
本日はご来場ありがとうございます。
大阪にも間もなく二度目の緊急事態宣言が出るというこの状況で無事閉幕出来ました。
でもこれは自分達が幸運だったと、楽観的に思っている訳ではなくて、きっとこれから中止や延期になってしまう、選ばざるを得ない団体が出てくると思うので、その人達の想いもこの舞台に乗せて公演をやっていました。
我々は、エンターテインメントはこの状況に負ける事無く、これからも発信していきたいと思っていますので、これからも応援の程、よろしくお願い致します。
本日はご来場、ありがとうございました!!
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多分こんな事を話しました。
何せ、出来る限りお客様との接触を避ける為、あえて(と言ったら天狗と思われるだろうか…そう思われたらごめんなさい、微塵も思っていません)ダブルコールが来ない様な創りにしていたもので、
予想外の鳴り止まない拍手に(出ざるを得なかったので)何の言葉も用意していなかった僕の中から咄嗟に出た、心からの言葉です。
※それでも、初日と千秋楽の拍手は、全9公演の中でも特別な、想いの伝わる、心に残る音でした。
本当にありがとうございました!!
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ここからは、あの時言えなかった言葉を少しだけ付け足させて頂きます。
先ず大前提として、僕らエンタメ業界が特別だとは露ほども思っていません。
それを前提とした上で。
僕らには作品を生み出す想像力という武器があるから。
逆境をバネに、飛沫対策のビニール幕を透過スクリーンとして演出に組み込もうと思える発想力があるから。
アイルランドが植民地化された時、文化を禁止された。だから、窓の外からは一見すると踊っている様に見えない様に踊るアイリッシュダンスを編み出したという創造力があるから。
ゼロからイチを生み出す発想力と想像力と創造力。
これを武器に、見えない敵と戦うしかなくて。
もちろん僕らは、世の中の、貴方の、安心安全な暮らしの中にあってこそ楽しめるモノを創っている身だから、それは最優先事項と考えて行動はしますし、それは当然の事だと理解しています。
現時点では、物理的には、経済的には、貴方のお力には到底なれないかもしれない。
だけど、僕らの想像力を、創造力を…観て欲しいんです。
馬鹿な事に全力を注いでるなぁって感じて欲しいんです。
その先にあるカタルシスを信じて欲しいんです。
そのカタルシスはきっと、劇作の中にしか無い世界じゃなくて、僕らも貴方と同じ苦しみを、貴方と同じ喜びを体現してると想っているから。
どうか、どうか。
心の片隅でいいから、どうか。
貴方の人生に、エンターテインメントを居させてください。
本日より配信が始まりました。
ご視聴頂けると大変嬉しく思います。
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STAR☆JACKS&Cheeky☆Queens Special Act 2021
『メビウス』
脚本:ナツメクニオ
脚色・演出:ドヰタイジ
[配信チケット]
Livecloud
https://livecloud.jp/pub/mobius
【チケット料金】
3,000円 ※配信期間1/12 19:30〜1/31 23:59まで
情熱だけではダメだから、目に見える形で感染予防対策に真っ向から取り組んだ力作です!!
是非ご覧頂きたいです。
僕たちは、エンターテインメントの灯を消さない!!
ありがとうございました!!
天道満彦。劇作家、小説家。 エンターテインメント時代劇ユニットSTAR★JACKS主宰、俳優、演出家、殺陣師であるドヰタイジのペンネーム。