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立ち止まって五感で感じる静かな時 鈴木大拙館にて
はじめて鈴木大拙館に行った時、禅の世界だからと古民家のような空間をイメージしていたので、あまりにモダンで驚いた
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すっと、自動ドアが開く
シンプルなしつらいの入り口で入館料を支払うと、まっすぐな黒い廊下(内部回廊)
途中の窓から、三角の光
窓の外の楠木は、まるい円の中
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そのままつきあたりを曲がると、
書や本が展示される展示空間があり、
路地の庭が見える学習空間がある
以前、訪れた時とかけられた書が変わっていて、しつらいも違ったが
書の下にある素朴な器から、何もない空間に立ち現れる光を感じる
凛とした花(小手毬と桜と椿)がシンプルな花器にいけられ、枝ぶりがうつくしい
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路地の庭をぼんやり眺める
そのための座り心地のいい椅子が2つ
つくばいのような丸と三角と四角で出来たもの 内側にたたえられた水が真ん中から震えている
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そこから、次の間は外へ
内側から外の空間へ一気に誘われる
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時おり、1箇所からボクッと低い水が立ち上がると、その波紋が円形にゆっくりと模様をつくり広がっていき
それが壁に光の模様をつくる
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ひとり
そこにいる
風が通りぬける
水のゆらめき
柳の新芽が黄緑に芽吹いて
ちいさくゆれる
反対側には、雨の後、みずがポタポタと弾かれて水面にたくさんの模様をつくる
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134842143/picture_pc_6431bc60c0d8cd2e6beaf1bc4839c5ea.jpg?width=1200)
なんでもない雨垂れがつくる気配
晴れた空の下
雨の恵みを思う
何もないのではない
ゆったりとまどろむ時間
たちどまる時間
静かな時間