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ギプスの下の皮膚はどうなっているのか?鱗のような角層のお手入れにまつわるエトセトラ

1ヶ月閉じ込められたギプスを外すと、そこはウロコのようなカサカサ。
よく、冬に膝が粉がふくというけど、ギプスの下だけが粉ふいてる状態で、昨日はせっせと洗って保湿。
ペロンというか、ベロンというか、何かが落ちた感覚があって、化粧水とオイルとクリームつけたから、大丈夫だろうと思ってた。

しかし、昨日包帯を外したら保湿したのはどこへやら。さらにカサカサ!
ガッサガサ!ガッサガサ!で、真っ白く粉が吹いてる、なにこれビックリ〜。
どういうこと??

娘が「グリセリン水」なるものを、プシュっとしてくれて、ボディローションをつけてくれたが、一瞬うるおうが時間が経つと馴染まなくてカサカサが浮いてくる。
こういう時にゴシゴシこすって落とすと、よりガサガサするよな、と、勘が働き、マッサージクリームでマッサージしてみる。
失った油を使って、柔軟にして、血行もよくする作戦。

すると、うそでしょ、と思うほどに、ボロボロと角層が落ちてくる。
ヒェー、どうなってるねん。

皮膚の気持ちになってみる。
通常、角層は14日間で生まれ変わる。
基底層で生まれてからは28日。
生まれた細胞が育って最後は垢になって剥がれ落ちるサイクル。
ギプス環境では、洗うことも保湿もなく、閉じ込められてるから、垢となって落ちることなくただ乾燥して、肌の上で角質がドンドコと肥厚して残ってるのか。

角質細胞は、NMFと細胞間脂質によって、水分と油分によってうるおう。
その二つともが不足してパッサパサな角層が剥がれ落ちることなく、肌表面に膜のようになってる状態。
洗っても水溶性の部分しか落ちない。
ゴシゴシこすると、バリア機能が破壊されちゃう。マッサージクリームのおかげで、油分を補給しつつ、角質を柔軟にして、剥がれ落ちやすくすることで、ボロボロと取れてくる、ということか。

ふーむ、と、1回マッサージして拭き取って、さらにもう一度マッサージして、その後お風呂場へ。
お湯の中であっためてあげると、ようやくホッとしたように思える。

1ヶ月間、外界と遮断され、動かしてないから血行も悪くて、血液からの栄養も来てないし、お風呂に浸かることも出来なくて外部からの血行促進や保湿もされず、放っておかれた皮膚の気持ちになって、かわいそうだなぁとつくづく思う。

お風呂から上がって保湿すると、今度はすーっと浸透する。
娘も「わ!すべすべになったねー」と。

その後、添え木して包帯をくるくる巻いてみる。
さて、明日はどうなってるんだろう?

そして、世の中の骨折した人はどうしてるんだろう。むやみにゴシゴシしないでねー。
柔軟にするのが大事だよー。
マッサージクリームがない場合は何を使えばいいんだろうな。
オイルだけだと、弱いというか、すべっちゃう感じがするなぁ。
マッサージクリームの水分と油分のバランスと、肌の上を滑るような処方がいいんだろうか?
クレンジングクリームでも代用はきくのかな、と、実験のような気持ちになったのでした。

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