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掃くということ
母の日に、自分にプレゼントした棕櫚の箒
毎朝、部屋の隅から隅まで、箒の先っぽが曲がらないように、
するすると撫でるように履いていく。
さー、、さー、、と、なでる音
小さなゴミが、するするっと集まっていく
さー、、さー、、するする
さー、、さー、、するする
だんだんと、一つにまとまっていく
それを、ちりとりにまとめて、ポイッと捨てると、すっきり
友人が、掃除はセラピーになる、と行っていたのですが、
ああ、そういうことか、と
掃除機は、吸い込む音とともにゴミが吸い寄せられていく
キュイーンズズずず、、、みたいな賑やかしさがあって、慌ただしい
机も椅子も、ちょっとごめんなさいよ、とゴツゴツ当たったりする
吸い込まれるゴミはぐるぐると回転して、なんだか息苦しい
箒は静かだ
空気をまといながら、自分自身の心も落ち着けるように、
同じペースで、さー、、さー、、と、繰り返される
振り子運動のように動いていく
なんだっけ
箒にゴミが集まってくるようになってくるというのが修行だ、みたいな
話があったなぁ、、、
ゴミが、箒を見つけて集まってくる、みたいな境地が来るのだろうか
神社仏閣が朝、清々しいのは、履くという行為を通じた掃除の気の整え方があるのだろうか
日本で、どんどん作られなくなってしまうシュロの箒の履き心地を味わいながら、マインドフルネスは日常の中に昔はあったんだろうな、と思いをはせるのでした。
https://www.kurashi-no-hotorisya.jp/maker/yamamotokatsunosuke-shouten_all.html