洞爺湖佐々木ファームに行ってきた③土地の力

洞爺湖佐々木ファームについて翌日は農業体験。
朝からたっぷりのお野菜たちをいただいたり、映画「しあわせのパン」のロケ地となったパン屋さんのパンをいただいたり、豊かな朝です。

https://eiga.com/movie/56093/
https://www.youtube.com/watch?v=XjA480U_TSY

佐々木ファームにおつとめのご主人がパンを焼いているとのこと。ほっこりと丁寧な味がしました。

農業体験はマキさんのお話から始まります。
この地を先祖代々どのようにして開拓してきたかのお話。目の前に広がるこの広大な土地はそもそも大木だらけだったそうです。農耕を始めるために、巨大な木々を切り倒し、切り倒した木々で家を立て、薪で煮炊きをし、暖をとる。 大きな木を切り倒しても強い根っこがはっていて、そこを掘り返していくのはどんなに大変だったのか。切り倒してた木々を運ぶのも、今とは違って牛や馬や人の力だけ、、、、
荒れた土地、強い根っこ、それでも掘り返していく先人の強い意思と手。

戦時中は男性が戦争に行ってしまったそうですが、そこに残った女性たちは牛と共に開拓の手を止めなかったそうです。
大木を切って薪にして売って生計を立てながら、土地を耕して行った。

開拓という言葉は教科書でしか知らない世界でしたが、目の前に広がるこの景色の奥にはそういう先人たちの努力があったのだ、と思うと胸が熱くなります。

また、近くには活火山の有珠山があるため噴火の被害もあったそうです。びっしりと覆われる火山灰に雨が降り注ぐとセメント状になってしまい農作物が台無しになってしまうばかりか、農地としても壊滅的な状態に。
そこで諦めてしまった農家もいたそうですが、佐々木ファームは諦めずに再び農地を取り戻して行ったこと。
すると、その土地から取れる作物の味が変わったそうです。
同じ地域から取れたとしても火山灰が降った土地と降らなかった土地では全くミネラルの量が違うのだそうです。それは人参やゴボウといった根っこの野菜の味に出ているとのこと。

まさに、地球からの恵　大地の恵　

「土は命」という代々伝えられてきた思いが伝わってくるお話でした。

佐々木ファームはこちら↓
http://sasakifarm.net/