
うるさすぎる音が睡眠導入になる
私は人生で2回、MRIを撮った事があります。
バスケットボールが趣味で、長く続けてるとやっぱケガもそれなりに多くて1回目は膝に水が溜まった時、2回目は股関節の軟骨を損傷した時。
MRI撮りましょう、となると看護師さんが「狭い所に長時間いなくちゃいけなくて、音もうるさいから苦しく感じる人もいるんだけど大丈夫ですか?もし怖くなったら言ってくださいね」と優しく確認してくれるんですが、私2回とも5~10分ほどで爆睡してるんです。
あの筒の中に入った瞬間は「せまっ!」と思うんですが進むに連れて頭の上の方は空いてるから閉じ込められてる感は私はあんまり感じなくて。
そして、音。
確かにうるさいなーとは思うんです。
でも頭の中でいつも「こんなに技術が発達している今でも小さくできない音の正体はなんなんだろう?」と思って音に集中してみるんです。
そして気付くと寝てる。
音の正体なんてもちろん何もわかりません。
普段はすっごく寝つきが悪いのに、なんでMRIはこんなにすんなり寝れるんだろうと思って考えて見た時に、音のうるささが良いのかな?と思って、耳の近くでスマホで川のせせらぎのBGMを大き目に流して寝てみた事があります。
結果、めっちゃうとうとしたんです。
ただ、入眠までいかず。めっちゃ寝そう!って時にyoutubeが終わってしまい、爆音でおむつのCMが流れてびっくりして目が覚めてしまいました。
ただ、この時に感じたのはうるさすぎて何も考えられなかった事。
いつも目を瞑りながらいろんな事が頭の中を駆け巡ってしまうんですが、音がうるさすぎると、それができない。
音に集中せざるを得ないんです。
それがもしかしたらトランス状態に近いかもしれません。
私が選んだyoutubeの川のBGMは1時間程度で、1時間後にはCMがきちゃう、という緊張感が出ちゃったので、実験は1回だけでやめました。
私長いと2時間くらいは寝付くのに時間がかかるので1時間は心もとないんです。
ただ、今回の実験で音が小さければリラックスできて、大きすぎるとストレスに感じる、と何の根拠もなく思っていた事が覆りました。
ここで「本を読んでる時に集中できる音の大きさってあるのかな」と疑問に思って実験してみる事にしました。
本、好きなんですけど言葉が難しかったり分厚い本だと割と小休憩を多く取ってしまうんです。
もっとすんなり読みたいのに。
て事で、大き目の音で歌詞のないインストゥルメンタルの音楽を流してみる事にしました。
歌詞があると本より歌詞を追いかけてしまうので歌詞なしは必須です。
最初大き目の音で音楽をかけて本を読んでみたんですが、全く集中できない。
なので少しずつ音を下げていきます。
まだうるさい
下げる
まだうるさい
下げる
・・・もうちょっと気になる
下げる
かなり小さ目だけど気に掛けるとまぁまぁ聞こえる、という大きさになった時に、本が心地よく読める感覚がありました。
例えるなら自然音くらいのボリュームな気がします。
風の音、鳥・虫の声。
そんな感じ。
寝入る時は何も考えられなくなるくらいの大きさの音が自分には居心地が良くて、本を読む時には自然音くらいの小さめの音が自分には合っているんだな、という事がわかりました。