見出し画像

自分に集中する

自分の五感を意識して過ごす日も1か月ほど経ちました。
朝起きて服を選ぶ時、コーヒーを飲むときのコップを選ぶ時、仕事に取り掛かる時に音楽を選ぶ時、鼻をかむときにも意識して触れて、見て、匂ったり、聞いたり、味わったりするようになりました。

そんな風に過ごしながら、またこの本を読んでいた時に

こんな内容がありました。

ある、貧しい軽業師が2人いて、片方が頭の上に竹竿を乗せて、片方がそれに上りバランスを取る、という芸を練習していた時に片方(おじさん)が「お互いに集中しよう。俺はお前を見てるから、お前も俺をしっかり見ろ」と言ったけど、それを言われたもう片方(女の子)は「二人とも自分に集中しよう。お互いに集中するなんて、二人分の面倒を見てるのと一緒です」と言った。
ブッダはそれを聞いて「後者(女の子)が正しい」と言った。

「気づき」の奇跡

私の要約です。

読んだ時には割と軽い解釈で「なるほどな」と思ったんですが、ふと自分が五感を意識している時に「あ、私自分に集中してるな」と思いました。

「お互いに集中しよう」と言ったおじさんは一見、正しい事を言ってるように聞こえるんだけど、ようは「俺に合わせろ」と暗に言ってるように聞こえました。
なんかミスがあった時に文句を言う想像がついてしまうような。

自分にだけ集中する、という事は”自分勝手な行動を取る”とは違うし
”自分が良ければいい”と思う事とも違います。
ただ、自分に集中すればいいだけなんです。
自分の思考や行動の感覚を味わう。
スポーツ選手のゾーンに近いように思います。
自分のするべき事がわかっていて、それを確実にやる。
マンガとかでは自分の世界に入り込んでるように描かれるけど、実際はいろんな感覚をしっかりと感じて、現状をとんでもなく頭で処理できて、それが神経を伝って正しく、細かく体を動かしてるんじゃないかと想像しています。

そういえば、以前も紹介したこの本に

自分の体の事がよくわかっている人は前向きに生きる傾向がある

視点という教養

という文がありました。
これを見て「え!?めちゃくちゃ意外なんだけど!?」という感想を持つ人はいないと思います。
自分自身に集中して、自分の五感を感じる。
そうやってると自分の「意識」みたいなものがちゃんと自分の「目線」と重なるような感覚になります。
今までは「意識」が他者からの視線に寄っていってたり、効率の良さに捉われていたように思います。
これもセルフ支配ですよね。
自分の意識と自分の目線をしっかり重ねていく事で自分自身をよく知れば前向きになるらしい。

後ろ向きにウジウジする時間もたまにあればいいと思ってるけど
その時間はなるべく引きずりたくない、しっかり味わったら手放したい。
後ろ向きに支配はされたくない。
「今だけちょっと、ウジウジタイム!」みたいな感じで意識して味わって、その後はまた前向きに戻る。
そうやってコントロールできたら支配じゃなくない。

そのコントロールできる範囲を広げるために「自分に集中する」という意識を持って五感を感じていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?