見出し画像

イギリス大学院卒業、そしてその先へ

みなさんこんにちは、こんばんは。
8月末に修士論文を提出し、10月に晴れて論文の合格をもらったため今回は卒業後の進路についてお話します。

プロフィールや一部の記事で紹介している通り、私はイギリスのUniversity of Sussexの大学院、Environment, Development and Policyという学科に所属しておりました。
私の学科や周りの知人の事情を含めて今回は話を進めていきます。

開発に強い学科を擁していることもあり、周りはやはり国際協力や開発に関連した就職先に内定をもらった人が多いです。

新卒の日本人のお友達に限っての話になりますが、JICAの青年海外協力隊に行く人もいますし、当の私はコンサル業界です(周りにも複数います)。
日本の独特な新卒就活スケジュールに左右され、在学中に新卒の学生は勉強の傍ら就活に勤しんでいました(時差や面接対策など超大変だった)。

社会人経験者の日本人の方は卒業後就活をしている方が多いみたいです。官民で国際協力に携わっている業界に行った人をちらほら聞いています。

そして現実的な話にはなるのですが、イギリスはGraduate Visaという制度を導入しているのですが、ビザは取れても簡単には目当てのところに就労するのは難しいみたいです。

私のコースメイトは国籍が多様であったのですが、ヨーロッパから来た学生(英語に堪能・学士を英語カリキュラムで取っていた)はイギリス国内でのNGOやリサーチアシスタントなど、いわゆるホワイトワーカーの内定をもらっているみたいですが、他のインドやトルコなどアジアや中東の学生は苦戦しているようです。
もちろん就労ではなく、そのまま博士に進む人もいます。

このGraduate Visaも就労を確証してくれるものではないため、内定をもらえるかわからない状況でイギリスで就活をし続けるお金が問題だと友人と話していたところでした。
イギリスの国内自体がサービスワーカー(飲食店でのウェイターなど)の需要は大きいものの、ホワイトワーカー(サラリーマンなど)の需要は低いんじゃないか、と考察しています。

そしてビザの要件も年々厳しくなっていますね。
留学も配偶者ビザが禁止されたり、結婚して配偶者がビザを取る場合でも、一定の年収を求められたり。。地元の美容師さんから話を聞きましたが、政府はお金持ちの移民しか欲しがっていないようです。新卒の留学生を採用する企業側もビザの要件が厳しくなり(要求の年収UP)、留学生の採用を渋っているのでは。。という意見の記事を見たこともあります。

今回はイギリスの現実的なお話が多くはなりましたが、いかがでしたでしょうか。

私は帰国して日本で就職する道を選びましたが、いくつか理由があります。
・ビジネス英語で戦える自信がなかったこと
・イギリスの寒くて雨が多い環境に体が一年でギブアップしたこと
・会いたい人たちが日本にいること

コースメイトたちは、「せっかくイギリスに留学に来たのになんで日本で就職するの?!」と不思議がっていたのが懐かしいです。
もちろん働いたり滞在する権利があるのには恵まれていると思うのですが、選ぶのは自分です。

これからイギリスでの就活をする方、そして帰る選択をされる方どちらにもいいご縁があることを祈っています。