田舎に住んでみる【信頼し合えるということ】

都会から、地方へ移住する。
Ｉターンならば、移住した先に知り合いが居るわけではないので、
一回は必ず「深い孤独」を体験すると思って間違いないです。

それはどんな立場でも、どんな形でも。

私は女性なので、女性の目線でしか話できませんが、

独身でも夫婦でも子供が居ても、体験することは同じではないかと思いました。

女性は気心知れた友達との時間や、気晴らし出来る時間（買い物したり）が必要で、
都会でやってきたそれらすべてが一切無いという環境は
やってみたらものすごくストレスになるということがわかりました（笑）。

友達がまずいない。
気晴らしにお茶しに行けるところもない。
気晴らしにウインドウショッピング行けるところもない。
家でのんびりしていても、知らない人が玄関開けてくるので落ち着かない。

ということで、気晴らしに鍬一本で開墾してみたりｗ
２か月に一回は都会に泊まりに行って買い物三昧したり、
１人でも海に入ってしまえと９月の海に入りに行ったり、
素晴らしい景色は日常にあるので慣れてしまうし。

この土地でずっと生まれ育って生きてきた人達は
もうここがホームだし慣れてるし、
気心しれた知り合いに囲まれているし、
ここならではの気晴らしの仕方も身についているからこそ、なんですよね。

それはどこでも同じことなんですけど、

都会から田舎に移住出来る行動力のある人が
満足するには？ってとこがポイント。

今まで人生でほとんど「孤独」を感じたことが無かったのですが
田舎に来て慣れてきた１年目の終わりごろ、
孤独を痛感しました。
特に、
「誰が何と言おうとも、
どうしてもここでこれをやりたいから」という能動的理由があったわけでもなく、
自分らしく伸び伸びと意見を言って相乗効果で発展し合える職場環境ではなかったということも大きかった。

それを売りに募集していた職種だったはずなのに現実は真逆だった！

すごくいい勉強になりました。
どこに住むにも、ただ私が心地よいという理由だけで良いと思うんだけどｗ（だから何も考えずに来たｗｗｗ）
そこの住んでいる人が居る以上、
カタチだけでも、これやってます、これやりにきました、的な
自分らしい何かを打ち出していた方が
ブレない。
そして自分に合った繋がりしか広がっていかない。
このスタートがほんと大事だと思い知った。

今は、スカイプとかＳＮＳでも繋がれるし、
テレビ電話もあるし、
それにほんと救われた。世の中広いってことを忘れないために！

「結婚して来ました」
が一番女性としては、受け入れられやすいセリフなんだけど、
〇〇さんとこの奥さん
という肩書が重くなっていくのも事実だと思う。
〇〇さんとこの代々積み重なった周りの人々との関係、
自分は関わって無くても全てが重たくのしかかってくるから。
そして余所者が嫁に来たという事実も
永遠に消えない。
そして子供が居たとしても、都会でいろんな人達に会っていて
自由な思考のなかで育って来た子は
学校で仲間外れになります。おそらく。先生からも。

えー！？もう時代は令和だけどー！！！

って驚くでしょうけど。

一応日本語が通じる外国に居ると思えば越えられるという感じです。笑
そうそう、外国人と結婚して文化もわからないところに嫁に来ちゃったの。とか、
全く言葉もわからないところで子育てはじめました、とか、
そのくらいの度胸があれば大丈夫。
何かの趣味かもしれない。人生における。。。

それでも私が残って生活できているのは、
信頼できる数名が居たからだと思います。
彼らが、ありのままの私を受け入れてくれたからこそ、です。
そして、自分を貫いていると、仕事はとっくに変えましたがそれが正解。
少数ではあるけれど、自分と価値観の似た、信頼できる「友達」と
繋がり始めた３年目。
やっと友達と気晴らしにＷＳ行けたり、泊まりに行かせてもらったり、
ワクワクする会話がが出来たり。

「信頼し合える」には、自分が本音で生きていないと絶対出会えない。
自分に嘘をついて生きている限りは
嘘の自分に寄ってくる人しか居ないので偽りの関係は苦しいだけ。

そして、「信頼できる」ということのひとつに、
お互い自立し合っているということ。

あまりにどちらかに頼り過ぎたり、
手を出し過ぎたりすると、やっぱり重たくなる。

軽やかに信頼し合える。

これが大事です。

しかーし。

これは本当に稀。

日々、断舎利。
本当に自分に必要なのかそうでないのか、
ここは進むべきか引くべきか、
断る時は思いっきり断る。二度と関わらないくらいの勢いで。
惜しみなく。

だって本当に繋がるものって必ず残るし、
そうでないものは、エキストラってことだから。

最後に善き話。

私の信頼している人の一人が、
「世の中で観光地っていうところに行ってみたんだけど、
いつも見ている景色と大して変わらなくて感動しなかったから、ここでいい」
そう！素晴らしい！そうなのです。

そして、都会ですごく高いお金を払って食べても
ここで親が作った、自分で作ったお米を食べ続けてきた。ことほど
お金に変えられない価値があるんだということ、

これはなかなか言っても解ってもらえないけど
すごいことなのですよーーー。

そして、そのへんの大事なポイントを感覚でわかってて
ずっと田舎に留まっている人たちを
私は信頼している。と思います。