テニス:ストリング(ガット)
ストリングの種類
ナチュラル
モノフィラメント
マルチフィラメント
ポリエステル
主に上記の四種類があり、縦糸と横糸で別の素材のストリングを張る場合(ハイブリッド)もある
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|} \hline
& 反発力 & 回転 & 打感 & 耐久力 & 維持率 & 値段 \\ \hline
ナチュラル & ◎ & 〇 & ◎ & △ & ◎ & △\\ \hline
モノフィラメント & ◎ & 〇 & △ & 〇 & △ & ◎\\ \hline
マルチフィラメント & 〇 & 〇 & ◎ & △ & 〇 & 〇\\ \hline
ポリエステル & ◎ & ◎ & 〇 & ◎& △ & ◎\\ \hline
\end{array}
$$
反発力:ボールの飛び易さ
回転:スピンやスライスなどのかかり易さ
打感:インパクト時の負担や衝撃の伝わり易さ
耐久力:ストリングの切れにくさ
維持率:テンションの維持し易さ
値段:単価の安さ
1.ナチュラル
ナチュラルガットは牛の腸から作られており、極端に言えば最も性能が良く、最も高価。柔らかい打感でコントロール重視のプレイヤー向き。
2.ポリエステル
ナチュラルと比較して非常に硬く、その分反発力が高い。
その硬さを活かしてボールを潰してスピンがかけられるためスピン性能も高い。そのため、プロはほとんどがポリエステル。
3.マルチフィラメント
ナイロン素材で、複数の細い糸を束ねて作られている。
ナチュラルガットを模して作られているため、柔らかい打感がメイン。
4.モノフィラメント
ナイロン素材で、太い1つの芯に複数の細い糸を巻き付けてある。
ポリエステルを模して作られているため、反発力がメイン。
プロが使用しているからポリが良い、値段が高いからナチュラルやハイブリッドが良い、というわけではなく、自分のプレースタイルとフィーリング、張り替え頻度を考慮してストリングは選ぶべきである。
ストリングの太さ
基本的には1.25mmとなっていて、少し太いモデルで1.30mmがある。
細いほど反発力とスピン性能が向上するが、その分切れやすかったりする。
太いとその分打感が柔らかくなるため、一概に細い方が良いとは言えない。
まずは1.25mmを試してみて、飛びすぎる場合は1.30mmを試してみるとよい。
ストリングのテンション
ストリングを張る強さはおおよそ50ポンド前後が多い。
テンションの強さでボールスピードに変化は無いが、
テンションが低いほどたわんでホールドするため、ボールが離れにくくなるため、同じスイングでも上に打球が行き易くなる。
また、テンションが高いと反発力が高いのでボールは飛び易くなる。
可能な限り自分の感覚と打球のイメージが一致するようなテンションを模索していくべきである。
結論
ストリングは反発力、回転、打感に影響を及ぼすので、
自分のプレースタイルと打球の質によって選んで行くべきである。