へなちょこサイクリング7 長野県仁科三湖~白馬~長野駅
お盆は本当は家族で志賀高原の方へドライブ旅行するつもりだったのですが、台風接近のため泣く泣く取りやめに。
しかし、勤務先の予備校の生徒には「次の小テスト満点取ったらお土産」宣言をしてしまった手前、どこかでお土産を買ってこないといけない。代わりに、日にちを早めて白馬の方にソロで1泊サイクリングをしてきました。
8月12日(土)、超絶早起きして岐阜駅へ。青春18きっぷを購入し、8時前の東海道線に飛び乗りました。(完全夜型人間である私にとっての朝7時は普通の人にとっての朝3時です。)
岐阜~名古屋~中津川~塩尻~松本と鈍行を乗り継いで、信濃大町に着いたのは13時28分。
お盆の土曜日ということで覚悟はしていたけど、中津川から先は立ちっぱなし。大糸線の穂高駅で多くの乗客が降り、ようやく座ることができました。
本当は信濃大町から数駅先の駅まで電車で行きたかったのですが、信濃大町から先の電車に乗るためには100分以上待たないといけない(笑)。
さすがに100分は待てないので、信濃大町駅で自転車を組み立てて、いざ出発。
大町の市街地の標高は700mあるせいか、ちょうど良いくらいの暑さでした(32度を「ちょうど良い」と言うのもどうかと思いますが(笑)。すくなくとも岐阜のような暴力的な暑さではなかったです。)
まずは仁科三湖へ向かいます。
湖まではずっと緩い上り坂。街を抜けるとすぐに最初の湖である木崎湖の湖畔にでます。
国道は湖の東側を通っていますが、国道を走るのは面白くないので湖の西側を北上します。
、、、そうすると湖の反対側は山なので、午後はずっと道路が日陰に:
そよ風が涼しくて、もうこれだけで来た甲斐ありました。
木崎湖を抜けてからはしばらく上り坂。(と言ってもそこまで大したことはないですが。)
登り切って大糸線簗場駅の前を通ります。きっとこの駅が大糸線で最も標高が高い駅だろうと思い、写真を撮りました。(サイクリングをしていると駅の標高が気になります(笑)。)
帰宅後調べてみたら、やはりこの駅が大糸線で最も標高が高く、827mでした。信濃大町からここまで100mほど登ったことになります。
2つ目の湖、中綱湖は簗場駅のすぐ目の前でした。
また湖の西岸を走ります。他の二つの湖とは違い、中綱湖の西岸はサイクリングロードがあるのみ。一般の車は通行できません。
湖を完全独り占めできるこの道がこの日のハイライトでした。
その後、一番大きな青木湖へ。
湖自体はきれいでしたが、湖畔にはキャンプ場が多くあって、湖に近づくには入場料を払わないといけない仕組みになっているようです。狭い道なのにお盆ピークでそこそこ車も来るので、中綱湖を走った後ではそれほど楽しめませんでした。
青木湖を過ぎてからは爽快なダウンヒル。白馬村に入ります。
市街に入る手前に姫川源流自然探勝園があります。白馬には何度も来たことありますが、姫川源流には行ったことなかったので今回行ってみることにします。
両側の草がすごくて進むのに結構難儀しました。帰り道で、車椅子の若い女性を連れたおじさんに「この先もずっとこんな道ですか」と聞かれたので、「そうですけど、でもあとほんの少しなのでここまで来たなら行った方が良いですよ」と答えたのだが、その後大丈夫だっただろうか。今思えば先導してあげれば良かったが、そのときはそこまで気が回らず。
姫川源流は涼しくて良かったです。(これだけ暑いと「涼しい」だけでポイント高くなる(笑)。)
名水100選だそうで、手を入れたらあまりの冷たさにビックリ。飲んでも美味しかったです。
白馬で1泊。何十年ぶりかのドミトリー(相部屋)。お盆料金でも4,000円と格安でした。お盆の最時期に、しかも前日予約で泊めて頂けただけでも感謝。(そもそも最初から白馬に来ようと思っていたわけではなく、予約サイトでソロで比較的安く泊まれるところを探したら、見つけた宿がたまたま白馬にあった、という感じ。)
同室の方はパラグライダーをやりに来た方でした。空を飛ぶのはきっと爽快なんだろうな。でも高所恐怖症の自分は厳しそうだな(笑)。
翌朝、素泊まりの利点を生かして朝7時前には出発。宿を出た瞬間に白馬岳が目に飛び込んできてビックリ。(前日は雲に隠れて全く見えていなかった。)
白馬駅の脇を抜けて国道406号線へ。今日はこの国道を通って長野駅まで走ります。
国道に入ってすぐのところに岩出公園があって、立派な吊橋がかかっています。
この公園を散歩している間に、白馬岳は雲に隠れてしまいました。早く出発して本当に良かった。
白馬の標高は約700m。そして目指す長野駅の標高は360mほど。前日にそれだけ調べていて、「途中多少のアップダウンはあるだろうけど、全体的には下りだから楽ちんサイクリング!」と思っていました。
しかし岩出公園からはずっと登りが続きます。
まあ、多少は登りがないと下りだけでは拍子抜けするし。それに目的地の標高が低いことは分かっている訳で、登ればその分下りが長くなるわけだし。
、、、そんな余裕をかましていたのも最初だけ。
白馬を出たときは本当に涼しかったのに、湿度が高いせいもあり、すぐに汗が噴き出てきます。
休憩しても無風なので汗が噴き出て不快なだけ。(それでも休憩なしでは走れないので休憩しましたが。)
途中、スキー場跡があり、「スキー場は標高の高いところにあるはずだから、これを過ぎたらもうすぐ峠だろう」と思ったら、そこからが長かった。
終わりが見えないとよけい辛いですね。何事もそうですが。
運動不足の完全に鈍った体にはかなりきつい坂でした、、、。
一番上に着くとトンネルがあるのですが、そこから振り返って白馬方向を見返すと:
本当は白馬岳が見えるのですが、雲に隠れて残念ながら麓のスキー場しか見えませんでした。まあ、台風近づいているので、天気はあまり期待できないな、とは思ってましたが。
しかし、ここからはお楽しみのダウンヒル。長野と白馬を結ぶ道は通称「オリンピック道路」がメインルートで、こちらの国道406号線は言わば裏街道。そのため車も少なく、走りを存分に楽しむことができました。
この道路はサイクリングルートになっていて、道路両端に20mくらい毎にず~っと青い矢印がペンキで塗られています。(実際、自転車の方多かったです。)
、、、しかしこんな通行量の少ないほぼ一本道の道路にわざわざペンキを塗るのは「税金の無駄使い」でしょ。(どうせやるなら、通行量の多い道路にやって欲しい。)
406号線は鬼無里(きなさ)という何とも魅力的な名前の地域に入ります。ぽつぽつと現れる集落がいかにも日本の山村、という感じでした。(写真がありません。ダウンヒルの途中で止まりたくなかったので(笑)。)
鬼無里にはおやきの名店、いろは堂の本店があります。立ち寄って軽食を取ることに。この店には過去にドライブの途中で立ち寄ったことがあり、今回久々の再訪です。
写真撮るの下手なので、あまり美味しそうに見えませんが(笑)、実際はめちゃくちゃ美味しかったです。お焼きの中には皮が非常に硬いものもありますが(それはそれでボリュームがあって美味しいですが)、ここのは見かけほど固くなく、上品なお味。
これまで長野県内あちこちでおやきを食べてきましたが、個人的にはここのがNo. 1だと思ってます。
お腹も満たされて、サイクリングを再開しますが、ここから長野駅までの25kmほどは正直走っていてそれほど楽しくはありませんでした。理由はやはりお盆のピークで車が多かったことと、国道406号線自体が、はるか昔に車で通った時と比べてかなり改良されており、昔のような「酷道」だったころの面影がだいぶ薄れてしまっていたことです。(もちろん一般の人にとってはその方が良いのですが。)
それでもずっと川沿いを走るため温度的にはまだ走りやすかったのですが、市街に入ると猛烈な暑さに襲われます。
余力があれば善光寺参りでも、と思っていましたが、あまりの暑さに何もする気になれず、そのまま駅に直行して今回のサイクリングは終了。いろいろ休憩を含めて4時間のサイクリングでした。
長野駅で生徒へとお盆に家を空けてしまった罪滅ぼしのために家族にそれぞれお土産を買って、帰りました。
と、ここで記事を終えても良かったのですが。
11時10分発の松本行の鈍行に乗車。2両編成のワンマン列車でした。
発車間際に乗り、しかもかなり混雑していたにも関わらず、一番後ろの本来車掌さんがいるスペースを確保できました。自転車を置くことのできるスペースがある他、列車の後ろ正面からの車窓を楽しむことできます。
途中、姨捨駅の手前で、姨捨駅がスイッチバック式の駅であること、そのため列車は一旦待避線に入ってからバックで駅に進入すること、さらにここから見える善光寺平の眺めは日本三大車窓の1つである、という案内放送が入ります。
駅にバックで進入するということは、私のいる場所が一番先頭正面になるということです。鉄道ファンさながら、正面からの車窓を運転手気分で楽しませて頂きました。
さすが日本三大車窓の一つ。(もっとも、これと同じ景色は高速道路からなら何度も見たことありますが。それでも良いものは何度見ても良いものです。)
青春18きっぷはもう3回分残っています。次はどこに行こうかな。
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