旧東京二本端光子士地区探索結果 #洞窟の奥はお子様ランチ|毎週ショートショートnote
「ここいらの洞窟は、あらかた見たよな」
100年ほど前にあった大きな戦争で、旧東京の二本端光子士地区の街はすべて廃墟となってしまったが、それでも何かしらは残っているもので、そんな何かしらを探して俺たちは旅をしている。
でも一日太陽充電したバイクが動く時間、3モジュール日移動しても見つかるのは、鉄のコップ1つ、といったところだ。
相棒キナオの自慢は、偶然見つけた大きな鐘。
落とし穴のように埋まっていた鐘のそばを注意もせずに歩いていたら、どかりと落ちて発見した。
バイクを細工するにも十分な合金でできた鐘は、チームへの貢献度が高いとボスにも褒められた。
運がいいのは認めざるをえないが、間の抜けたやつであることは間違いない。
そんなキナオが洞窟の奥から叫ぶ。
「これ、みてみろよ」
あいつ、また何か見つけたか。
「オコサマランチ? なんだこれ?」
キナオがもってきた赤い表紙の本のような物には、昔の言葉と写真が添えられている。
「オコサマって子どものことかな? 昔は子ども専用の飯があったんだな!今じゃ考えられないけど」
キナオの言う通りだ。
こどもしか生きられないこの世界では、すべての食べものがオコサマランチになるだろう。
【あとがき】
今週もたらはかにさんの #毎週ショートショートnote に参加させていただきます。
今週のお題は、
冒険小説とは?はて?っと思い調べてみたところ、
とのこと!
なるほどね!危険を冒すかんじね!
っと思いついたのが北斗の拳です!世紀末です!
バイクに乗って旅をする少年たち!冒険してるなあ、となったものの、さてお子さまランチはどうやって出てくるかと。
まずは、お子様ランチの発祥の地を調べてみました。
お子さまランチを始めたのは日本橋の三越だそうなので、冒険する土地に三越の名前を付けて、日本橋には平和の鐘っていうものがあるらしいので、戦争後なので埋めたりしてみました。(no war!)
オチはどうなるんだろうっと書きながらわくわくしていたら、子どもしかいない世界だったようです。
最近、最後はどうなるのかわからないまま書き進めて、へえ!こんな話になるんだ~!っと自分でも驚く感じで書いています。
へんなの。
今週も面白いお題ありがとうございました!
#洞窟の奥はお子様ランチ
たらはかに(田原にか)さんの企画はこちら↓
前の週のお題で書いたものはこちら↓
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