優しいあの子の放課後ランプ #放課後ランプ|毎週ショートショート
シャキン…シャキン…。
放課後のチャイムにしては高音がすぎる。
ここは、教室?
「あら、お寝坊さん。私だってこんなことは、したくないの。でもね、ほら、あなたって、とっても人を不快にさせるようなところがあるじゃない?
だから私に悪気があるとかではないことをしっていてほしいわ。」
私のうめき声を遮るように、彼女は1人話を続ける。
「そういう意味で言えば、あなたの問題に私が口を出すなんておせっかいって思うかもしれない。
でも私ってほら優しいところがあるじゃない。よく言われるのよ。あなたはもっと自分を大切にした方がいいとか、人のために尽くしてるとか。
わかってる。それが私の悪い癖だからこうして今あなたの問題に私が口を出しちゃってるってわけ。」
彼女は大きな肉切り包丁を持って甲高い音を立てながら、放課後ランプきれいに薄く急いで行く。
「これで何かが変わると言うわけではないけど、ただ知ってほしくって。私みたいに自分を犠牲にしてまで人のことに手を貸す人もいるの。
相手のことを考え考えて動く。そこに自分の得がなくてもね。そういう人間もいると言うことを知って欲しいのよ。」
私は痛みに耐えながら、精一杯の悪態をつく。
「やだ。私が楽しんでいるようにみえるの?それはあなたの捉え方次第なのよ。私が喜んでやっている方があなたは嬉しいからでしょう。
私が一方的に辛い思いしてやってるなんて思いたくないからでしょう。
つまりこれもあなたの問題なの。結局全て自分に返ってくるのよ。」
さっきより優しい手つきで、残りの腰肉を確認する。
「だからね。このことはあなたの選択の結果なのよ。」
優しいあの子の放課後ランプ。
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