リコール理由検証④巨額の税金が使われた!?

 あいちトリエンナーレ2019のうち問題とされる作品の展示に莫大な税金が使われたかのように言われています。

受任者募集ハガキには8億円と記載

愛知県に広くポスティングされた、リコールの受任者登録用のハガキです。「あいちトリエンナーレ負担金(血税)とんでもにゃあ」として、約8億円が問題とされた作品に使われているかのような記述になっています。
 名古屋市 137,222,000円
 愛知県  585,603,000円
 国     66,619,000円
 計    789,444,000円

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本当にこれらの作品に約8億円が使われているのでしょうか。

「表現の不自由展・その後」にかかった費用

 問題とされた作品は、あいちトリエンナーレのうち、「表現の不自由展・その後」に展示されていました。「表現の不自由展・その後」の展示作品は20超ありました。「表現の不自由展・その後」の事業費は420万円で、全体の0.3%でした。
 展示スペースは、国際現代美術展の1%未満でした。(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会報告書より)

事業費

 また、「表現の不自由展」の420万円は、芸術監督の津田氏によると、寄付金で賄われたそうです。

 他には、「表現の不自由展・その後」のために追加になった、通常の展示費用以外の警備費、設備費、等があります。これは、展示中止を迫る脅迫を含む抗議の電話が多数かかってきたことが原因であり、1,800万円くらいのようです。

 また、あいちトリエンナーレ検証委員会の開催費として700万円くらいかかっています。(愛知県に確認)

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まとめますと、
・表現の不自由展                   420万円
・追加警備・追加設備・国際フォーラム追加・弁護士 1,800万円
・あいちトリエンナーレのあり方検証委員会費用     700万円
計                       約3,000万円
となります。

ということで、8億円が使われたのはトリエンナーレ全体としての金額で、問題とされた作品に対してではありません。10億円使われた、12億円使われた、という話もありますが、同じように、事実誤認を招く内容です。

 記載に惑わされないようにしましょう。


 ハガキを見て、問題となった展示にこんなにも多くの額が使われているのか!と思った方には、ぜひ実情を知ってほしいと思います。