銀座の古い建物の一室から、、、、、、
写真作品を講評する機会は、すでにもう40年以上、半ば自分の仕事の一つになっているのですが、改めて個人的に広く呼びかけてみるというのは珍しい試みです。
コロナ禍のため延期してしまいましたが、銀座一丁目にある「銀座奥野ビル」の一室で写真WORKSHOPを行うつもりでした。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、奥野ビルは昭和7年に竣工された古いアパートがその原形。今ではアンティークショップやギャラリーがたくさん入っています。その中の306号室はかつて美容院でした。100歳まで頑張った須田さんという女性が営んでいました。
この戦前から戦後まで、昭和時代を貫いてきた306号室ですが、須田さんがなくなったのち、現在は私たち「306号室プロジェクト」のメンバーが維持活用しています。今年はその10周年。催しとは別になりますが、独自にここから意欲的な写真家を発掘させていただきたい思っています。そのための「レヴュー」を12月にオンラインで実施する予定です。
なにぶんにも、個人的な催し設定のため、いろいろ不手際もありますが、Facebookのグループ「写真#306」にアクセスしていただくと細則も書き込んでいます。#写真#306レヴュー で検索できるかと思います。特に若い写真家のみなさんを歓迎します。ここはギャラリーではありませんので、いくつか制約もありますし、展示ははっきりいって簡単なものではないと思います。この空間に作品が負けてしまうからです。逆に言えば、この空間と拮抗するような写真作品を求めていると思ってください。まずは12月に作品レヴューをオンラインで行いますので!
古くから様々な読者に支持されてきた「アサヒカメラ」も2020年休刊となり、カメラ(機材)はともかくとして、写真にまつわる話を書ける媒体が少なくなっています。写真は面白いですし、いいものです。撮る側として、あるいは見る側にもまわり、写真を考えていきたいと思っています。