自分のための罹患日誌
コロナ陽性になって知り得たこと 001
当初、Facebookで書こうと思っていたが、「コロナの話題」は御法度ということでもないだろうが、感染者の数の多さに背くように、ここにきて極めて少なくなっている。確かに「負の出来事」だから、楽しくもないし、美味しくもない。細かく毎日記したところで、「あいつどうなっているかな?」と単なる興味本位で覗かれるだけでは大して意味もない。それでも、ちょっと知りたいこと、はこうした「我が身の経験」の中にあったりする。決して官憲の「掲示板」ではわからない事柄がそこにある。先日もコロナに家族で罹患した知人の様子がとても参考になったところだ。関心ある方が読んでいただければいい。基本的には自分のための罹患日誌。
友と酒場にもいかず、妻とレストランで食事もせず、一人のときも「立ち食い蕎麦」か「日高屋」暮らし。仕事上でも3年間で数回の安全な会食しかしていない私だった。そして3週間前に4回目のワクチンを打ち、十分に気をつけていると思い込んでいた、、、、、しかし、たったひとつ甘かっのが「家族間」だった。
自宅でも食事時はマスク、アクリル板で注意していたが、まさか風呂は孫とマスクをつけて入れない。だからということでもないだろうし、もうこの真偽のほどはわからないからどうでもいいが、、、、、
防ぎようのない日常というものがあるのだと改めて感じた。
ちょっと複雑な経緯で、何がなんだか分からぬままの展開。ちょっとやそっとの、そのへんの「濃厚接触」でもなく、いわゆるふた家族がここにいた。娘の旦那は自宅に帰り発熱、、、、、、、、孫たちも娘も具合が良くない。(前からというが)一体この局面をどう判断し、どのように収めていくべきか全く頭に浮かばないまま。もちろん、自治体などにつながらない電話で相談したところで解決策はまるでない。結局、自分でひとつづつ当たっていくしかなかった。
その経緯の中で、東京都から「抗原定性検査キット」を送ってもらえる方法を知る。また知人の写真家が同じようなものを送ってくれた。ありがたい!しかしながら、当然と言えば当然、私も陽性となる。熱はないが喉がイガイガ。
翌日午後、私のかかりつけの病院の発熱外来を受診。午前中に予約できてよかった。娘と元気な孫たちは短い間悪かったようだが、とりあえず外には出ていない。
妻が一人でいろいろ大変だ、、、、、、、ここまでが駆け足で「濃厚待機」から数えて5日目。当然自宅軟禁。症状があった昨日が「起点」のゼロ。明日からカウント。
東京都の「うちサポ」にパルスオキシメーターを借りる手続き、さらに「食料」も都合してもらえた。(ネットで頼め が基本だが)次に、厚労省よりショートメールで「cocoa」に陽性者は登録せよとくる。これがしっかり確かめられないままの不具合、いまだに。何度か電話を繰り返し、「登録されています」。肝心の地元の保健所からの連絡は高齢者には「電話」と言っていたのに、突然、「 MY HER-SYS」という陽性者が以後毎日申告するサイトへの登録と記入が課せられる。(このあたりは前もって学習していたので大丈夫だった)しかし、スマホもネットも使えない老人はどうするのだろう。
症状があってから4日目深夜、明け方と喉が激痛。こんな痛みは5、 6年ぶりか。
経験上処方薬が弱いのと、いつもならここで抗生剤投入で治ってくるところ。鼻水もあるから鼻炎も出ているのだろう。いつもの耳鼻科にも行けず、検査と処方の表院に薬を換えてともいえない。朝まで眠れず。軽症だとは思ってはいるものの、辛さに大小はない。このまま治るという保証もない。
と思っていたら、朝、喉の痛みは急にひき始めていた。だいぶ楽だ。どうしたことだろう。5日ぶりに食欲も回復している。反して鼻水が多い。鼻をかんで、その後、手を消毒しお茶をもらったり、トイレのノブを回す。出来るだけ家族に会わないように。
陽性者登録「 MY HER-SYS」すでに登録し運用し、毎日記入しているのに、
昨日も今も自動的に「電話」で全く同じ項目を聞いてくる。二重の手間。流石に厚労省のシステムだけあって、ダサイ。なんで一元化できていないのか。と5日目の朝に吠えてみる。
Facebookは平和で穏やかで夏を楽しんでいる記事が多い。喜ばしいことではある。コロナの記事は「奥さんの職場に陽性者が出たので抗原検査したが陰性で」とホッとされている方、「4回目のワクチン打ちましたから!」と安心しきっている方、ぐらい。一体世の中どうしちゃったのか?宴会もどきの楽しそうな写真もあって羨ましいし、この時期、こうまで自分の状況と違うのに腹立たしくもなってしまう。感染し閉じこもっている人々との生活コントラストがすごい。確かに、ビヤホールで仲間たちと美味しく飲んでいたり、お仲間と撮影会ぐらいでは感染はしないだろう。しかし、これから帰省も始まるし、相当気をつけるべきだと思う。ポイントは「身近」だ。私も悔やまれるのは、娘家族たちと会う時の「全員検査」を怠ったことだった。ちょっと前に会ったから大丈夫(だろう)と流してしまったことだ。これに尽きる。
午後より5時間、全国系写真コンテストの審査を行う。4人の審査員のうち、私の他に女性が一人コロナのためオンラインで参加。実は前もって、全作品の画像を送ってもらっているから、こういう場合オンラインの方が強い。歩き回らずに、また一部を拡大し検証できる。なんとか無事終了した。
さすがに、よく喋ったので喉がまたちょっと悪い方に戻ったかもしれにい。在宅で仕事をするサラリーマンのようだった。東京都からのバルスオキシメーターも食料も申し込んで3日で到着。すごい量の食料。パルスオキシメーターはずっと前から買うつもりだったが、信用のおけそうにないものばかりが目につき、なかなか買えなかった。しかし自治体で使っている国産の良さそうなものがこれだという感じがしたので、Amazonで同じものを注文。
食料は、、、、、
「濃厚」の人でも近所の軽い買い物はある程度認められていたはずだし、Amazonに注文すれば良いのだが、結局これらの「乾き物」はメーカーの「好意」なのだろうか。受け取らせていたただき、当然食べきれない量のものだから、震災への備えにする。
一昨日の昼、硬いラーメンを食べたせいかお腹の調子がしばらく悪い。
喉の痛みのために飲んでいた「カロナール」2錠を減らす。
食欲は普通に戻り、ノンアルも飲んでみた。
002に続く。
古くから様々な読者に支持されてきた「アサヒカメラ」も2020年休刊となり、カメラ(機材)はともかくとして、写真にまつわる話を書ける媒体が少なくなっています。写真は面白いですし、いいものです。撮る側として、あるいは見る側にもまわり、写真を考えていきたいと思っています。