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何者かになるために生まれてきたわけじゃない
頭ではわかっていても
心がよくわかってなかった
綺麗な人がいたら
化粧やファッションの真似をして
少しでも近づこうとして
自分ではないものに
なろうとしていた
ある日
男の子が言ってた
「綺麗な人の真似したって
その人になれないのに
“無理ゲー“ってわかってて
なんで化粧に金払うの?」
的を突きすぎてて
思わず笑ってしまった
無理ゲーとは
“クリアが極めて難しいゲーム“のこと
同じメイク
同じファッションをしても
その人にはなれない
そこからもう
自分から離れてしまっている
あの人くらい活躍したい
あの人くらい輝きたい
そこまではいいけど
「あの人になりたい」
と思った途端
自分を見失う
CMに出ている人が
使っているものを使えば
憧れの人になれる
わけじゃないのに
常に気を張ってないと
CMに出てる人が
美の基準で
それ以外はダメな
気がしてしまう
次々と
美の基準は
変更して
求め足掻く
無理ゲーの
スタートに立ってしまう
無理ゲーの途中で
脱落した私は
クリア可能なゲームに
参加できてもいないけど
弱々しい自分を受け入れて
美の基準でない自分として
歩く準備はできた
それがマイノリティなら喜んで
少数派になる
私は何者かになるために生きてるわけじゃない
私は私として生きるために生まれてきた