【福島・宮城日帰り旅③】阿武隈ライン舟下りを満喫~帰路につく
「週末パス」を利用した福島・宮城日帰り旅の最終回です。
第1回と第2回の記事は以下となります。
前回の記事で記したとおり梁川駅で蕎麦ランチを堪能したあと、阿武隈急行でさらに北上して丸森駅で下車。
今回の旅で一番楽しみにしていた「阿武隈ライン舟下り」に乗船します。
阿武隈急行で丸森駅へ移動
前回の最後にも書いたとおり、ポケモンラッピング車両の阿武隈急行に乗車して移動します。
次なる目的地は「阿武隈ライン舟下り」。
その乗船場の最寄り駅でもある丸森駅へ向かいます。
豊野駅を過ぎたあたりから、列車は阿武隈川に沿うように走ります。
車窓は、槻木行きの列車だと左側がおすすめ。
阿武隈川の穏やかで雄大な流れが車窓に広がります。
山々はまだ秋の装いで、しばし車窓に見とれてしまいました。
しばらく阿武隈川と併走していましたが、阿武隈川に架かる鉄橋を渡ると、川とはお別れ。
間もなく、丸森駅に到着しました。
「阿武隈ライン舟下り」発着場へ移動
丸森駅から、阿武隈ライン舟下りの発着場「観光交流センター」へは、歩くと大体20分くらいかと思います。
しかし、土日祝日に限り、丸森駅から「ウィークエンドバスるんるん号」というバスが運行されています。
運賃は片道100円と、ワンコインのお手頃価格(2024年11月時点)。
運動がてら歩いても良かったのですが、乗り継ぎ時間もちょうど良いため、今回は往復ともバスを利用しました。
バスの停留所は、丸森駅を出てすぐのロータリー左奥でした。
電車到着後、数分で発車予定でしたので、さっそく乗り込み移動しました。
ちなみに、丸森駅では無料でレンタサイクルを借りることができるようです。
どうしても歩くのが嫌で、バスの時刻も合わないという場合は、駅の貸自転車を利用するものひとつの方法かと思います。
「阿武隈ライン舟下り」を楽しむ!
そもそも「阿武隈ライン舟下り」とは
そのままですが、阿武隈川を屋形船で周遊する舟下りです。
川沿いは奇岩や名勝があり、屋形船にのんびり揺られながら、雄大な景観を楽しむことができます。
ホームページを見ると、発着場を帰着点とする「周遊コース」と、あぶくま駅から発着場までを下る「あぶくま駅コース」の2つがあるようです。
しかし、僕が行った日は、「周遊コース」のみの運行でした。
「周遊コース」は、11kmを70分かけて周遊します。
料金は、大人で2,500円です(2024年11月時点)。
ちなみに、インターネット経由で事前購入すると200円引きの2,300円でしたので、今回僕はインターネットで事前に予約をしてから伺いました。
コースや料金、予約など、阿武隈ライン舟下りの詳細については、以下公式ホームページをご参照ください。
いよいよ屋形船に乗船
さて、丸森駅を出発したバス「るんるん号」は、ほどなく阿武隈ライン舟下り発着場のバス停「観光交流センター」に到着しました。
駅からは1つ目の停留所。約4分で到着しました。
入口には、1名での予約にもかかわらず、歓迎ボードに名前まで記載していただけていました。
思いがけないおもてなしに感謝です。
乗船手続きを済ませ、さらに70分という長丁場のためトイレも済ませて、いざ船に乗り込みます。
ちなみに、船への飲食物の持ち込みは可能とのこと。
建物内では、お土産物やちょっとした食料・飲料も購入が可能です。
「阿武隈ライン舟下り」周遊コースを堪能
今回乗船した阿武隈ライン舟下りの「周遊コース」は、繰り返しになりますが11km/70分のコースとなります。
公式ホームページの記載をお借りすると、乗船区間は「観光交流センター〜聖観音〜丸森橋〜観光交流センター」というルートです。
このルートに沿って、船頭さんの宮城訛りの楽しいお話を聞きながら、雄大な阿武隈川とその景観をのんびりと堪能することができました。
70分という長時間、且つコース自体も同じ場所を往復するというものでしたが、船頭さんのお話であったり、(当然往復なので)左右両岸の景色を行き帰りで楽しむことができましたので、発着場に着く頃は「あ、もう70分経ったんだ」というくらいでした。
ちなみに、主な見どころとしては、以下のポイントがあります。
弘法の噴水
弘法大師様が杖でついた場所から水が噴き出したと言われる。聖観音
川添いの崖に祀られた観音様。舟の運航を見守ってくださっている。丸森橋
約100年前に作られた橋。土木遺産に認定されている。
上記ポイントのほか、阿武隈急行の鉄橋をくぐるあたりでは、ちょうど列車が通過する時間に合わせて舟を停めてくださり、列車の通過を舟から見上げることもできました。
文字でつらつら書いても伝わらないと思うので、以下に何枚か写真を載せます。
乗船した感想
結論としては、乗船して非常に良かったです。
Googleなどでレビューを拝見すると、「(料金が)高いのでは?」とか「見どころが少なく単調」的なレビューが一部見受けられました。
もちろん感じ方は人それぞれなので否定はしませんが、僕個人としては、金額的にも妥当だと思いましたし、景観も素晴らしく、入口の歓迎ボード含め舟下りのサービス・おもてなし面からも満足のいく内容でした。
(船頭さんが、乗船されていた小学生のお子さんを操舵席に座らせるというサービスもありましたし)
阿武隈ライン舟下りの良い点としては、公式ホームページでも「見どころ」として紹介されている名勝・景観のみならず、「何もないけどのんびり川をたゆたう」というところにあるのではと思います。
自然豊かな山々を眺め、東北訛りのお話に耳を傾け、何も考えず川の流れ・舟の揺れに身をゆだねる。
その時間だけ、積もりに積もった”疲れ”や”ストレス”を一切忘れることができました。
都市部(といっても僕は千葉の田舎者ですが)では決してできない、貴重な経験をすることができました。
今回の旅の行程は、9割方この「阿武隈ライン舟下り」の時刻を基準にして組み立てたものです。
舟下りをメインに据えて本当に良かったですし、満足・納得のいく旅になりました。
再び阿武隈急行に乗車~仙台から帰路に
阿武隈ライン舟下りを終え、バス「るんるん号」に乗車して丸森駅へ移動。
このあとの行程としては、ふたたび阿武隈急行に乗車して槻木駅まで移動。
そこからJR東北本線に乗り換えて仙台へ向かい、新幹線で帰るだけです。
仙台で何か美味しいものでも、とも思いましたが、時間的にも厳しかったので、仙台駅ではお土産を買うのみに留めました。
阿武隈急行ですが、丸森駅以北は比較的栄えた町中を走り、槻木駅へ近づくにつれ乗客も多くなってきました。
ちなみに、最後に乗車した阿武隈急行の車両は・・・
またもポケモンラッピング車両でした。
縁がありますね。
おわりに
以上で、「週末パス」で行く福島・宮城日帰り旅は終了です。
このようにnoteに記事でまとめると旅を追体験できますし、新たな発見や感想も見つかって、旅の思い出がさらに深まります。
今回の記事で掲載した写真はすべて未編集(JPEG)でしたが、この後ぼちぼちRAW現像して、フォトブックを作る予定です。
またそこで、旅の思い出が深まります。
日帰りといえど、行程や目的によってはかなり充実した旅ができます。
恐らく(というか99%)今回の旅が2024年最後の旅になります。
家庭の事情により恐らく来年も日帰り旅行が中心になると思いますが、今回のように日帰りでも記憶や思い出に残る旅ができます。
来年はどこへ行こうか…
いまから妄想旅行を始めようと思います。