お得な買い物に関するアンケート調査-活用するサービス・キャッシュレス決済アプリ・PayPayを今後も利用する?
お得なお買い物をするための情報収集源と言えば長らく折込チラシといた媒体が主流でしたが、スマートフォンの普及以降、サービスやキャッシュレスアプリなど決済手段も多様化し、様々な方法で情報を得ることができるようになりました。
そこで今回は、全国のPOB会員3,009人(平均年齢48.8歳)に「お得な買い物に関するアンケート」を2023年4月21日~22日に実施しました。食品や商品・サービスなどの値上が続く中、日頃、消費者はどのようなサービスを活用してお買い物をしているのか調査します。
値上が続き、買い物する意識は変わった?
食品や商品・サービスなどの値上が続き、お得にお買い物することについてどのように意識をしているか尋ねた結果、半数を超える人が「以前から意識している」に加え、約4割の人が「意識するようになった」と回答しました。
男女別にみると、「意識している・するようになった」と回答した人はほぼ同率で9割を超えますが、女性の方が以前から意識している人の比率が高く(+10.6P)、男性の方がこの値上げをきっかけに「意識するようになった」と回答しました。
お得にお買い物するために活用するもの
続いて、“お得にお買い物するために活用するもの”について聞きました。
最も情報収集・活用されているのは「店頭店内POP(49.1%)」、その次に「キャッシュレス決済キャンペーン(44.4%)」、「公式アプリ(チラシクーポン)(40.6%)」が続き、「折込チラシ(39.2%)」を上回りました。
ポイントを効率よく貯めて増やすことに積極的なレシート投稿会員を対象に調査を行っていることもあり、9割以上の人がお得にお買い物するために何かしらの媒体、サービスを活用していると回答しました。
年代別でみると、20代はポイントアプリやGoogleやYahoo!などで検索、20、30代は公式SNS(LINE、twitter、Instagramなど)のデジタルツールの活用比率が高いことが特徴です。また、「店頭店内POP」「折込チラシ」といった紙媒体は年代が上がるにつれ活用率が高くなる傾向でした。
割引・特典を見た購入経験
次に、割引・特典の情報を目にして実際に購入に至った経験について尋ねました。
割引・特典のがきっかけになり【どれにしようか購入を迷っている商品】の購入に至った経験がある人は85.9%となりました。合わせて、実際に購入に至った割引・特典形式を尋ねると、最も多いのは「割引クーポン(52.1%)」、「キャッシュレス決済キャンペーン(38.8%)」、「セール・バーゲン(30.6%)」が続きます。30代は「まとめ買い割」、50代は「セール・バーゲン」「訳アリ品割引」といった項目の比率が特に高いことが特徴的です。
【購入を検討していなかった商品】についても、割引・特典がきっかけになり75.4%の人が購入したことがあると回答しています。購入に至った割引・特典形式は、上位3位までは迷っている商品の購入経験と変わりありませんが、4位に「訳アリ品割引」があがっています。20代は「まとめ買い割」、30代は「ノベルティ・プレゼント」といった項目の比率が特に高い特徴がありました。
キャッシュレス決済アプリ:どれだけ利用している?
割引・特典の情報収集としても活用されるキャッシュレス決済アプリは、現状どのぐらいの人が活用しているのでしょうか。普段利用しているアプリについて尋ねました。
普段利用しているアプリを尋ねたところ、POB会員の9割以上がキャッシュレス決済アプリを活用していることがわかりました。最も活用されているのは「PayPay(61.5%)」で、POB会員が利用する「レシートde Ponta」と利便性が高い「au PAY(43.0%)」を上回る利用率となりました。
また、利用者の内、キャッシュレス決済アプリを複数利用している人は約6割で、平均利用サービス数は2.9個となりました。(「その他決済アプリ」は1サービスとして集計)
キャッシュレス決済アプリ:キャンペーン効果測定
キャッシュレス決済アプリは、消費者の購買行動にどのぐらい影響があるのでしょうか。
下記2つのキャンペーンを事例として分析します。
■参考事例①
キャンペーンの対象となるチェーンから、ドラッグストア4企業を抜き出し分析します。下図は、キャンペーンの対象となる花王商品が購入される際に、PayPayで支払われた金額の比率をそれぞれの企業であらわしたものです。
6月(第5弾)、12月(第6弾)ともに、決済金額比率は上昇していることがわかります。還元比率が高い6月(第5弾)は特に上昇率が高く、前月と比較して利用金額は25P以上も上昇する企業もありました。
■参考事例②
対象商品の中から飲料(キリン 生茶、コカ・コーラ 爽健美茶、サントリー 烏龍茶)について分析します。下図は、セブン-イレブンで、キャンペーンの対象飲料がPayPayで支払われ購入された金額の比率をあらわしたものです。
キャンペーン対象外商品であった「コカ・コーラ 綾鷹」は横ばいとなる中、対象商品は前月と比較して上昇、30P以上比率を伸ばしている商品もあります。平常時20%台前後を推移する中、キャンペーン実施月には比率が50%台まで上昇していることから、キャンペーンの影響の大きさをあらわしていると言えるでしょう。
このように、レシートデータから選択商品×選択企業(チェーン)別指定支払い方法での決済金額比率や、ユーザー比率を分析することができ、効果測定としてもPOBデータをご活用いただけます。
PayPay:今後も利用し続ける?
利用者数も多く、様々なキャンペーンが実施されるPayPayですが、先日、8月1日以降自社が発行するクレジットカード以外での決済を停止すると発表しました。ユーザーにはメリットが少ないようなサービス変更以降も利用を続けるか、アンケートを行いました。
普段からPayPayを利用するPOB会員の内、約6割は「利用する」と回答しました。「利用したいがまだわからない」と合わせると9割ほどのユーザーは前向きに今後も利用を検討している結果となりました。
半数以上が「引き続き利用する」と回答していることからPayPayは消費者の生活に欠かせないツールのひとつとなっていると言えるでしょう。コメントを見ても、日頃からPayPayを活用している様子を伺い知ることができました。
今回の調査から、消費者はお得にお買い物する意識が高まっており、様々なサービスを賢く活用していることがわかりました。
まだ何を活用したら良いかわからないという人は、是非、mitorizが行っている各種サービスもお試しください。
▼Ponta会員限定ECサイト
『買っトク!Ponta』 :https://kattoku-ponta.shop/
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今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。
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