季節の変わり目になるとなぜか身体に不調を感じる方も多いのではないでしょうか。その原因は、もしかしてアレルギーかもしれません。
そこで今回は、全国のPOB会員(平均年齢48.6歳)に、「アレルギーに関するアンケート」を2022年9月9日~9月10日に実施しました。
今までアレルギー症状を感じたことは?
まずは、会員のみなさんに今までアレルギー症状があらわれたことがあるか尋ねました。
全体の6割以上の人がアレルギー症状の経験があることがわかりました。男女別で見ると約10ポイント差で女性の方がアレルギー症状があらわれた経験者が多いようです。
どのようなアレルギーがある?
続けて、どのようなアレルギーがあるのか尋ねました。
「花粉症(72.2%)」は男女とも割合が高く、自覚している人が多いことがわかりました。次に「ハウスダスト(27.6%)」、「アレルギー性鼻炎(22.0%)」、「アトピー性皮膚炎(14.2%)」、「食物アレルギー(13.2%)」が続き、各アレルギー症状は女性の方が割合が高いことが見て取れます。
「その他(6.4%)」には、「寒暖差アレルギー」や「化学繊維アレルギー」等も挙げられていました。
どこに症状があらわれる?
合わせて症状を聞くと、「花粉症」の特徴である「鼻(76.7%)」、「目(67.4%)」が上位になりました。次に「皮膚炎(29.1%)」、「じんましん(22.9)」、「呼吸・ぜん息(15.1%)」と続きます。
コメントからも様々な症状があらわれていることがわかりました。
症状がひどくなる季節
次に、症状がひどくなる季節について調査しました。
症状がひどくなる季節は「春(61.6%)」が最も高く、次に「秋(14.6%)」が続きます。
男女を比較すると、男性は女性に比べ「春(+9.0ポイント)」、女性は「秋(+3.8ポイント)」に症状を感じる特長があり、更に「季節は関係無い(+9.2ポイント)」の割合が高く、慢性的にアレルギー症状を自覚している傾向があるようです。
春は「花粉症」の季節であると多くの人が認識していますが、9月以降は、「秋花粉」をはじめ、ダニの死骸やフン、猛暑で酷使したクーラーのカビ、気温の寒暖差でアレルギー反応が出る方が増えるそうです。秋は、実はアレルギー症状が出やすい季節であると言えるでしょう。
受診と薬の服用
更に、アレルギー症状があった際に病院で受診したか尋ねると、6割の人は「受診した」と回答しましたが、3割は「受診しなかった」と回答しました。
合わせて、アレルギーがあらわれた際に薬を服用・使用したか尋ねたところ、約8割の人は薬を服用し、そのうち3割は市販薬を服用して症状をおさえていることがわかりました。
また、アレルギー症状をもつ回答者のうち約2割が、症状がなくても薬を服用しているそうです。早めにセルフケアで対策を行っていることがコメントからも伺えました。
レシート出現率:目薬・鼻炎用薬
症状を自覚している人が多いことから、花粉症に関連する商品の購買行動に着目し、レシートデータを分析します。
下図は、2021年1月~2022年9月の投稿レシートから、目薬・鼻炎用薬を購入した1,000枚当たりの出現率を表したものです。
目薬・鼻炎用薬商品のレシート出現率は、春の花粉症シーズンに向けて2021年、2022年のそれぞれ2月から上昇しはじめ3月にピークを迎えていました。春に比べるとわずかではありますが、秋の花粉症シーズンに向けても、8月から10月にかけて出現率が上昇しています。
事前に薬の常備や、症状があらわれる前にケアを行うため、シーズン前から関連商品のレシート出現率が上昇している傾向がわかりました。
2021年は緊急事態宣言が発令され自粛傾向でしたが、2022年は規制もなくなり、正常化に向けた動きが活発化していることから外出する人も増えてきています。花粉症に関連する商品の購入も、今後、前年に比べて増加されると推測できるでしょう。
アレルギーに関するエピソード
今回の調査で、春に次いで秋は様々な原因でアレルギーが起こりやすい季節であることがわかりました。早めのセルフケアも症状を軽くする手段のひとつです。アレルギーの症状は個人差があり、原因によっても治療方法が変わってきますので、不調があらわれた際は治療を受けて適切な対処を行いましょう。
今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。
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