くんちはめぐる
10月に入り、くんち庭見せ、人数揃いと見て回った。
この夏はあまりの暑さやらなにやらで、日常生活を送るのがやっとで、ついに稽古を見に行くことができなかった。しかし庭見せと人数揃いを見ながら、あぁ、いいなぁ、と素直に思った。
くんちは、好きな人は好きだし、はっきりと嫌いな人もいる。関わりかたもさまざまで、人生の時期によって濃かったり離れたりもする。踊町の人ならば、まさに人生をくんちでカウントすることもあるだろう。
私にもこれまで、いろんなくんちがあった。踊町に住んではいたけれど、女の子は出られない町だったので奉納踊りに出ることはなかったが、大人になってコッコデショの番組を作ったり、子どもたち、特に息子がコッコデショに出たことで、サポートまでは踏み込めた。
そういえば一度、中央公園で解説もしたような。
来年はお世話になっている方の町が踊町なので、裏方をするかもしれない。そうでなくても稽古は見に行きたいし、なにか、書いたり話したりできればと思うが、暑すぎたらまたバテるかもしれない。
いろいろあってひとめぐり?して、やっぱりくんちはいいなー、と思う。それは、くんちそのものの良さでもあるし、物心ついた時から親しんできた祭りという意味での離れがたさ、否定しがたさでもある。どうしようもなく身についた母語的なもの。無条件にふるえる心。
ひとまず、今年は気楽に見物モードだ。