水戸宿泊交流場、3年間プロジェクトを進めて見えてきた課題と今後のビジョン
水戸出身の建築家の小さな構想から始まった水戸宿泊交流場プロジェクト。3年間進めて見えてきた課題と今後のビジョンについてお話します。
水戸宿泊交流場プロジェクトについては下記noteをご覧くださいませ!
3年間(2019〜2022)プロジェクトを進めてきて見えた課題
まず、3年間進めてきて見えてきた現在の課題は2つあります。
1つ目は、自走や改善のための資金が捻出できるほどの収益が生めていない点。2つ目は地域の人の入り口になるようにと設けたコワーキングスペースの利用者が少ない点になります。
1つ目の収益の課題については、体験やエリアの価値を上る事や滞在の質を上げる事。2つ目の地域の入り口機能の課題については、周辺とのコミュニケーションをとり需要を把握する事で新たな活用点を見つける事。この2点を改善することを近々の目標にすることで生まれてくる新しいビジョンを、今後の展開にすえています。
水戸宿泊交流場の今後のビジョン(2023〜)
①空き家活用の提案、「空き家を活用した副事業のモデルづくり!」
2023年は2022年と比較し2倍程度の稼働となってはいるものの、減価償却もあり、収入に換算すると乏しい状況です。それでもこのプロジェクトをはじめたことで人とのつながりや活動の幅が広がったり、お仕事にも繋がったり、間接的に得たことは大きいと考えています。とはいえ、実際に稼働している分に関してボランティアになってしまうと、なかなか続けていく事が難しくなってしまうのではないかと考えました。
今後は、実働に見合った対価を生み出し、且つやりたいことを実現していく場のモデルづくりをしていきたいと考えています。
物件取得費や改修費などの初期費用が少なく済み、社会的な貢献ができる空き家活用事業は、事務所+カフェや趣味の場+物販等々などと相性が良いのではないかと考えています。今後稼働費をうまく生み出す事で、水戸宿泊交流場の実例と合わせた“空き家活用の提案”が出来ればと思っています。
②元からある地域の魅力の拡張から、エリア全体の価値向上へ貢献!
水戸宿泊交流場の周辺の特徴として、歴史の残る商店街エリアと私たちと同時期に場を構えた新しいプレイヤーさんたちがそれぞれが独立しながら活動をしており、連携の可能性がある基盤が出来てきているように考えています。
誰かが意気込みよく新しく塗り替えるというよりは、既存と新規が良いバランスで連携しあう雰囲気を感じており、水戸宿泊交流場の当初のビジョンとも相まってこれからが楽しみに感じているところです。
水戸宿泊交流場に来てくれる、暮らしているような滞在に興味のある人たちが、周辺を見て回ったり魅力や楽しみ方を再発見したりすることで、地域に活気と循環が生まれ、この地域に「また来たい」「場を持ちたい」「暮らしたい」ところになっていけるよう貢献出来ればと考えております。
最後に
登壇のご依頼や、設計や空間デザインを含めた場づくり・空き家活用のご相談を受け付けております!企画段階のコンサルティング等のお手伝いも可能です。
主な活動地域は東京都と茨城県になりますが、全国どこでもご相談承ります。下記HPの下部メールアドレスよりお気軽にお問い合わせください!!!