お米と職場
「御飯」を握って「御握り」にするだけで、尊敬の接頭語の読みが「ご」から「お」に変わることに違和感を覚える今日この頃です。
さて。職場などでは「新しく集団や組織に加わった人」を「新米」なんて言ったりします。
ベテランから「お前はまだ新米なんだから威張るな!」なんて言われている様子が想像できるほど、「新米」は「未熟」だという印象が強いのかもしれません。
一方、新米の反対は「古米」です。いや、
ベテランのことを「古米」とは言わないわ!
お米の世界で言ったら、「新米」の方が美味しくて人気で、高い値段がつきます。「古米」と聞くと、なんだかパサパサで味も劣っているような印象を受けます。そんな言葉を「ベテラン」に使うなんて失礼です。
そう考えると、集団や組織内での経験の差を「新米」と「古米」で表現するのは、例えとしてはいまひとつなのかもしれません。
ただ、経験を積んでいくにつれて「胚芽米」とか「玄米」とかって言うようにしたら、なんだか栄養が豊富で知識や経験がたくさんある、ベテランな感じが出ませんか?
ベテランが故に、少し「固い」ところも表現できているのではないでしょうか(笑)。