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「愉気」ということー僅かな差からー16
男と女の色素の数は一つしか違わないが、男と女を比べると随分違います。第一、男は女にように豪胆ではないし、厚かましくないし、度胸がないのです。女の人はみんな強いのです。
色素が余分にあるし、自然に恵まれていて、月経などでちゃんと掃除しているが、男はやけ酒飲んで喧嘩したところで月経なみなのです。
それを女は弱い振りして、男は横暴だというが、ほんとうは男よりも女の方が優秀なのです。
自然適っているから、栄養もどんどん吸収出来るし、芋の尻尾からでも大根の葉からでも吸収してしまう。だから同じ疲れでも、男よりは恢復が早い、女は粗食で労働に耐えられるような体に恵まれているのです。
男はそういうわけにはいかない。いとも惨めな動物です。
だからそういうように暮らさなくてはいけない。これは私の感じですけれども、私は女が弱いなんて、少しも思わない。私のことを強情でワンマンだと言いますが、わたしはいつもビクビクしているのです。それが男の本性なのです。
その違いは色素が三つ、四つという、それだけの差なのです。
一つ違っても、男と女に分かれてしまう。襷(たすき)のような大木になる種子と、朝顔になる種子とどこが違うか。茄色のナスと緑色のキュウリの種子とどう違うか。播いて芽が出てみると違うけれども、種子ではほんの少ししか違わない。
その僅かの差で、豪胆に見える人でも臆病になったり、臆病に見える人でも存外図々しかったりする。懐ろの中にお金があるかないかでも違う。
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