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ごきげんだんなの新作俳句

今日もだんなは絶好調。
早朝、自転車で10キロだか走って帰宅。
こっちが次男のうんちオムツでバタバタしてる中、爽やかに朝シャン。

「だんごむし〜だんごむし〜♪まって〜まって〜まってって〜♪」
とおどりながら再登場。
曲はゆきちゃん時代のいないないばぁのダンス。長男ちのはもう卒業したが、だんなは今でも現役。

朝ごはんはひとりで勝手に食べてくれるからラク。納豆ごはんを悠々と食べてる。

3歳長男が同じイスに乗ってきて、私に抱っこを要求してくる。危なくて紅茶ひとつ飲めない。
にいちゃんの抱っこでうらやましくなった10ヶ月次男も抱っこポーズで私の足元にしがみつく。
離乳食を口に押し込みごまかすが、徐々にギャン泣きになってくる。

ひとつのイスに三人群がってぎゃあぎゃあやってるのに、向かいのイスではだんなひとりで呑気にまた歌ってる。
「はふはふ、ちゅるるるる〜♪
 はふはふ、ちゅるるるる〜♪
 お、か、わ、り🎵」
ちなみにまたいないないばぁの曲。ラーメンの曲。食べてるのは納豆だけど。
とにかくのんきの極み!

「ちょっと!どっちか1匹、面倒みてよ!」
と怒ると
「はーい!センセー!」とふざけた返事をしつつ、次男を抱っこ。離乳食を引き継ぐ。
そして、一句。堂々と披露する。

しょうびとよ どうしてペット みたいかな

「しょうびとは小人と書く」とかっこつけて言ってたが、その字なら「しょうにん」と読むみたいです…まあ好きにすればいいけど。

二人目ゆえの余裕というか、成長を焦らないからか、たしかに次男はペット感ある。
それだけを俳句にしてドヤる意味は分からないが。

問題はここから。
「今回は季語も入ってる」とのたまう。
「は?どこが?」
「みたいかな、ってとこ」
「!?!?」
この人はたいそう堅物で授業中寝るとか絶対出来ないタイプなのだが、国語の時間なにをしてたんだ?日本文学専攻のものとしては実に嘆かわしい…。

ニンジンを調味料っていうくらいズレてる、とこっちも混乱してよくわからないことを言った。
すると、にんじんは赤い、くらい合ってると言い返された。

切れ字と勘違いしてたのか?
全て冗談だったのか?
多分冗談です。
お願い、そうであれ…。


離乳食が尽きると、次男はだんなの抱っこを拒否して、またこっちにやってきた。
しかたなくイスに座りつつ、二人を片手ずつ抱っこ。二人とも不服で陣地争い。ぎゃあぎゃあする。うんざり。

それを見ていただんな。
「もうひとつできた!しかもなんとか二律背反句ってやつ」

鳥の巣のようだなぁ

えっと、なんだ、それ?

二律背反ってとこから言いたかったのは「無季自由律俳句」か。
自由律ではあるけど、「鳥の巣」は春の季語。
今度こそ季語あるじゃん、なんやねん。

そして見てないで!今すぐ!どっちか引っぺがしてめんどうみろ!

と、イラつきつつも、くだらない俳句はちょっと怒りの緩衝材にもなっているみたい。


ちなみにこの間、疲れてる時に「ちょっと労わりの言葉をちょうだいよー」と言った時も一句くれました。

おつかれと 海苔を渡して やろうかな

海苔は机の上にだしっぱになっていたせいです。



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